商店街主催の『まちゼミ』 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト


 
皆さんのご近所の商店街でもやっていませんか?
沢山の店が地域のお客さんを対象に無料の講座やワークショップを開き、商店街のファンになってもらう。

参加者は、自分が興味のあるテーマや知識を学ぶことができるだけでなく、地域の商店街と交流を深めることもできる。また「まちゼミ」を通じて地域の魅力や課題について理解を深め、地域の活性化に貢献することも期待できる!(素晴らしい)
 
ケーキ屋さんで実際にケーキを作ったり、コスメ店でお化粧を習う子もいる。個別の店舗がイベントをするのは大変でも、商店街まとめて音頭を取ってくれたら、参加しやすいことも事実だ。
 
この「まちゼミ」を主催するのは地域の商工会や商工会議所である。国からも補助金対象の例として「まちゼミの開催」が挙げられたことから一気に広がっていった。コ◯ナ明けの今後もそれは続いていくはずだ。
 
批判を恐れずに言えば、私は今後「商店街全体で生き残るのは無理」だと思っている。商店街の中にある繁盛店に引っ張られて、その他の店が着いていく「薩摩の芋づる」方式しかないのではないかと…。
 
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商店街の低迷に悩む地域は「まちゼミ」の登場を喜んだ。他の商店街でも実績があるなら補助金も通りやすい。何をしたらいいか悩んでいた行政職員にとっては願ったり叶ったりだった。
 
・「まちゼミ」を本気で取り組んだ店は、そのイベント内容にも価値があり、回を重ねるたびに新規客や売上げを伸ばしている。
 
・片や「みんながやってるから」とお付き合いで始めた店は、イベントの参加者も事前に頼んだ知り合いのみで、当然売り上げや客数が増えることもなく「やっても意味がない!」と辞めていく…。

✅商店街の中での温度差がまた分断を生んでしまう。

この「まちゼミ」を引っ張っているのは、商店街の若手経営者と女性部である。やる気のない店に彼らのモチベーションを奪われることの方がよっぽどマイナスだ。
 
商店街の「まちゼミ」がこれまでいくつもあったような「流行りもの」で終わらないことを祈っています🙏🏻