今はなきスーパーやまとでは、沢山のドラマや映画、CMのロケが行われた。内容も聞かず私がなんでもOKを出すので、撮影する方も頼みやすかったと聞いた。
少し昔の話であるが、フジテレビの｢スターマン・この星の恋」という帯ドラマの撮影が店舗で行われた。そのスーパーで働くのが広末涼子と有村架純という設定。ミーハーな私は、社長特権でいつも撮影を見学したり、エキストラで出演させてもらっていた (笑)
撮影の前に堤幸彦監督が話しかけてきた。
｢社長、スーパーやまとって名前がいいからそのまま使ってもいいかな？それと真っ赤なジャンパーも貸して！」との依頼。｢20世紀少年」や｢SPEC」監督の依頼を断る訳がない。こうして出演の広末涼子や有村架純が、田舎のスーパーのエプロンを着て自分の店の作業場にいるという信じられない一カ月が始まった。
福士蒼汰が主役で、星の国から来たヒーローだ。空中を飛ぶシーンも店の駐車場で撮影された。すぐ隣が高校だったので、どこからか聞いた生徒たちが休み時間に集まってしまい大騒ぎに💦困った先生が注意しても誰一人教室へ戻る気配はない。
不肖私、当時山梨県の教育委員長でもあったので、越権行為と知りつつも校長先生にこう言った。
｢田舎の子供たちがこんな光景を見ることはありません。私が認めるから生徒たちに見せてあげてください🙏🏻」そして撮影側からも｢静かに見てくれたら大丈夫です！」との回答。福士蒼汰がクレーンに吊られ、空から地上に舞い降りるシーン、息を呑む100人以上の生徒たち。
｢カーット🎬 OKです」一発成功❗️
キャー、蒼汰ァー❤️大騒ぎの女子生徒たち。
｢こんなにお行儀のいいヤジ馬は初めてです (笑)おかげでいい絵が撮れました」とスタッフ。｢みんなありがとー！」と笑顔で生徒たちに手を振る広末涼子と福士蒼汰。夢のような瞬間だった。
ちなみにロケの担当者に聞いた撮影場所選定の条件とは、
・東京から日帰り圏内(可能なら半日)
・店(会社)の営業中に撮影できること
・事前に誰が出演するか聞かないこと
・店やその市町村の担当者に理解があること
・公開まで情報を一切漏らさないこと
・撮影に制限を求めないこと
・謝礼はゼロ
おかげでうちのスーパーは、爆破や殺◯のシーンもすべてOKして、知名度が上がり売上げが増えました😄やはりメディアのパワーは強大です。依頼があったら皆さんもぜひ受けてみることをお勧めします(^_−)−☆
(写真は番組公式ガイドブックよりお借りしました)
