【官民一体のまちづくり?】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



私が最近始めた「365日いつでも相談」の中でのお話

👤頑張って田舎で地域おこしをする男性。
移住〜古民家再生(リノベ)〜そこを拠点に様々な住民との活動(農業・酪農・教育)を通じて、全世代の交流と地域の魅力を発信していく。

①素晴らしい事業だ!民間発のまちおこし

②理念はいいけど成り立つの?収支は合うのかな?

パッと見のイメージはこんな感じで分かれるだろう。

✅行政は「ディレクター」民間は「プレーヤー」

行政側からしてみると、計画立案は得意でも、実現が不得手な事業を民間が担ってくれたら『渡りに船』である。まちづくり関連の予算は国から降りてくるものも含めて結構ある。

悩める民間業者に「補助金」という燃料を与えつつ、事業は民間に担ってもらう。その結果地域住民に利益をもたらす訳だ。

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✅事業が成功し、民間企業も利益を得て継続できればそれに越したことはないが、世の中上手くいかないことの方が多い。自分の意思で始めたことが失敗したら、その責任を取るのが民間のルールである。補助金まる抱えではないため、相当額の負債も背負う。

☝️『補助金+事業収益』で回す社会貢献

行政は単年度制で予算を消化していく。上手くいかない事業者への補助は社会のトレンド、首長・担当者が変わればすぐに「減額(または廃止)」となる。

その結果、当初の目的や趣旨が歪んでジリ貧となり、採算に合わない(本来行政が望む)事業からの撤退を余儀なくされる。そして志のある人財は行き場をなくし、人生さえも引き換えにせざるを得ない。これでは何もしない傍観者でいる方が、ずっと世渡り上手とも言える。

【ハシゴを外される】
負け惜しみにも聞こえるこの言葉。私も誰かれ同情する訳ではない。「そんなの補助金目当てじゃん!」と一蹴する案件も多い。しかし今回の話ほど行政の「ズルさ」を感じたことは無い。

なによりこの志ある経営者を(社会的に)失う損失の大きさを行政は理解出来ない。持ち上げた後、一気にハシゴを外すやり方。慣れっこの行政に理由を聞けば、きっと良くできた言い訳が用意されているはずだ。

あまりにも惜しい人財の喪失…。
放っておけばその町の市長(程度)ならすぐ務まる逸材。「落ちぶれた街をなんとかしたい!」と私財を投げ打って挑戦した彼の夢の末路は…_| ̄|○

なにやら自分の姿とダブって、悲しい気持ちになりました。力貸します!