【仮面ライダーと私〜やまなし映画祭】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



郊外にショッピングモールが開店以降、お客さんの足が遠のいた山梨県甲府市中央商店街からのSOSを受け、手弁当で商店街の空き店舗へ出店した弊社。よくある補助金などを当てにせず、なんとか街を活性化したい!
 
地元の有志が集い知恵を絞る…「そうだ仮面ライダーを呼ぼう!」
(なんとも単純な発想(^^ゞ)

ということで「やまなし映画祭」なるイベントを企画した。甲府出身「八日目の蝉」の成島 出(いずる)監督のトークショーや、山梨を舞台にした映画を無料上映して、その日だけでもお客さんを中心街に呼び戻すことがミッションである。
 
元々、中心街の名画座で映画を観るのは高齢者が多い。若者は郊外のシネコンで様々な新作を観る(とはいうものの映画人口は少ない💦)。今日は仮面ライダーにお出ましを願い、郊外のモールにライダーキックをお見舞いしてやる!


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予定時間より早く会場入りした仮面ライダー役の藤岡弘氏。実行委員長の私が出迎えたが、目の前に本物のライダーがいることを想像して欲しい。もし失礼があれば自分もショッカーと同じ目に遭って消される…💧

「初めまして、藤岡です(5秒)」低く重厚な声でごあいさつ頂いた。

「実行委員長の小林ですっ!(2秒)」軽々しいにもほどがある。
 
開演までの一時間、私は仮面ライダーと話すチャンスを得た。マネージャーさんから「仮面ライダーの変身ポーズはできません」との注意。いろいろ大人の事情があるんだと思った。
 
話の中で私が教育委員長だというと、そこからライダーの教育論が始まった。
『教育とは! 国の在り方とは! 子供たちの貧困を失くせ!』

藤岡氏、生粋の「◯側通行」の漢だった。
そこから一時間しゃべりっぱなし(^^ゞ
仮面ライダーのことはイベントのQ&Aコーナーで聞くことにしよう💦
 
イベントは親子連れや仮面ライダーマニアで満員となった!市長の挨拶より、いい年のオジサンがライダーベルトを着けている方が面白い (笑)。ライダーもご満悦だ(^_−)−☆
 
会の最後に子供から「変身してぇ~」とせがまれたライダー、マネージャーは×印のジェスチャーである。

藤岡氏、迷うことなくポーズを決め
「へぇ~んしん、トォ~ッ🙌🏻」(やっちゃった(^^ゞ)
大喝采の来場者(^O^)/(^O^)/
彼は変身しないまま、拍手の中を会場から去っていった。


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映画祭はその街から店が撤退するまで5回開催した。


10年前の懐かしい思い出である。映画好きの私は、中心街に残された小さな映画館がなくならないことを願っている。

【私の勝手な結論】
イベントをすれば街や商店街が活性化する?

悲しいかな、お客さんはイベントに来ているだけで、賑わうのはその日だけ。


『地域活性化』よく聞く言葉だが現実は厳しい💦