【和菓子屋の旦那も辛いよ…】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト



「男はつらいよ」に登場するような団子屋さんなら、ブランディングを超えた知名度と、映画の中に飛び込むような気分もあって、繁盛することは容易いかもしれない。値上げしてもお客さんはきっと買ってくれる。

山梨の名物「桔梗信玄餅」もそう、「萩の月」や「とらやの羊羹」しかり。

昨日の茨城県での講演会ついでに、東京(三多摩)の老舗和菓子屋の旦那から「ちょっと困ってる、店に来てくれないか」とのSOS。

大学時代以来の「京王線」に乗り、田舎町にあるその店を訪ねた。観光地も控えた悪くない立地、その他にも売り先(売店)が複数あるという。

例の騒ぎで観光客は来ない、売り先の売店も赤字続き、おまけに後継者も未定。このまま続けていくのもいいが、特例融資の返済がこの4月から始まるが返す当てがない💦
昨日税理士から脅かされたことがキッカケだな…。俺と一緒じゃん(^^;

さあ、どうしたもんだろうか…?

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一緒に働く兄弟やその連れ合いまで、責任の擦り合い、親戚縁者とも犬猿の仲。要するに社長である旦那が仕事に集中できないばかりか味方さえいないのだ。

見せてもらった月次試算表も、来月の決算月に向けて、親族からの借入金を放棄させ、特別利益に計上して見かけ上「黒字」にしてあった。聞いたら税理士の指示だとか(^^; 数字に疎い経営者は選択肢を狭めてしまうものだ。(銀行にはバレバレ💦)

まだ手持ち資金が少しあり、リスケや借り換えの選択肢も残されていたため、資金繰りと値上げの決断、そして親族とのこれから(そう👉私の意見は厳しい)をアドバイスして別れました。

後継者・身内との利害関係や人間関係…。
こりゃ税理士の範疇を超えるものなので、経験者に相談するのが一番なのかも知れない。

帰り際「女房にも言えなくて、初めて人に話したけど『まだ全然大丈夫!』と言われてもホッとしたよ。これで少し眠れるわ」と喜んでいた。

👤『話したらホッとした』自分の時もそうだったな。

経営者、特に自分で会社を引っ張ってきた社長は、問題があっても一人で抱え込む。これまで地域でも顔役で、みんなの相談に乗ってきた自分が、今は困って袋小路に迷い込む。

皆さんはそんな知人や仲間がいますか?
格好つけないで、なんでも話せる仲間が必要です。困った時にはきっとあなたの力になってくれますよ(^_−)−☆