【スーパーやまとが潰れた5つの理由 ①】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は「笑って泣かせる」講演講師に。『現代ビジネス』コラムニスト

 

私の会社が倒産してしばらくして『こうして店は潰れた』という往生際の悪い本を出版した。執筆中は「スーパーやまとが消えた街」という仮タイトルで書いていたのだが、出版直前に著者の私もビックリのタイトル変更💦まあそのおかげもあってたくさん売れて(6刷)今の私がある。人間万事なんとかである。

Amazonレビューも100近く付き、概ね好評だったが、読者の中からツッコミが入った。

👤タイトルに反して「どうして店が潰れたのか?」が書いてねえぞ!」

「出版社に言ってよ!」とも言えぬまま月日が過ぎたが、出版社の倒産で続編を出すことになる。そこの編集者からのリクエストは「どうして潰れたか書け!」あらら(^^;

という訳で『続・こうして店は潰れた』のキモとなる「家業のスーパーが潰れた5つの理由」を公開します。これで本は買わなくても大丈夫👍(まあビジネス書にはみんな書いてある事なんですが…)

どんな理由があっても、会社の倒産は社長の責任‼️
まず始めにこのことを申し添えておきますm(_ _)m

さて今日は一つ目の理由を

① 何でもかんでも社長の私がやって、部下に一切任せなかったこと‼️

(いるいるこのタイプ)

👤 私は従業員に余計な負担はかけたくないと思い、売り場以外の仕事は自分でやろうと決めていた。ワンマン社長ではなくみんなの意見を聞きながらやったつもりだが、知らないうちに部下も「社長に任せておけば何とかしてくれる」と依存するようになる。

業績の良い時はそれでも回るが、一旦悪くなると自分の仕事以外に口を出さなくなり、(私も含めて)他人や競合店のせいにし始める。

現場スタッフもギリギリ、数多いイベントやチラシ広告についていけず次第に疲弊。私も年に10日にも満たない休日で最後には病院のお世話になる…。『時間軸』を無視して『丁半博打』のような毎日が続くはずもない。

また「負けず嫌い」の性格から、対外的にも同業他社とは歩調を合わせず反感を買う。そして風通しの悪くなった会社は、トップに重要な情報さえ入らなくなっていく。


渦中にいる時は、みんな一生懸命なので分からないが、月日が経って冷静に振り返ると「そんなことやってりゃ潰れるに決まってるさ!」と皆さんと一緒に指を刺したい自分がいる。

本のレビューでも辛辣なご意見が(極少数)あったが、その都度私は「ごもっともだよな(^^;」と思いつつ『んじゃお前やってみろよ!』と一人啖呵を切っていた、

今はもうしないけど (笑)

🙏🏻皆さんのお仕事の参考にはならないかも知れませんが、自分の会社が潰れた理由を当事者が解説するのは心も痛む💦負け犬の遠吠えだと思ってしばしお付き合いをm(_ _)m