第2話からを続けて。
なんかシリアスな感じになってしまったので最初に書いておきます。
全然そんな内容ではなく、爽やかな青春、それにつきものの淡い恋、それを見守り、時にアシストするアイドル犬、その後・・・が描かれたとする作品です
(内容に触れます)
第2話 セナと走った日 平成3年度卒業生
私と一番近い年代なのですが・・・
『そう言えばF1すごい流行ってるなあ』という感じで、イマイチハマってなかったのです。
なのでF1への共感はありませんでしたが、この話の主人公2人のように、『そこまでやる必要がある?というようなことを寝食を忘れてやってたなあ』と思い出しました。
第3話 明日の行方 平成6年度卒業生
私の年代と離れて行くので共感ポイントなくなって行くかなあと思っていたら、グサッと来ました。
平成6年度終盤=1995年の1月~3月
そう、阪神・淡路大震災があり日本中が混乱・騒然している所に、地下鉄サリン事件
私も割と渦中に居ました。
その時受験など人生の岐路に居た人たちには、また違った相当な影響を与えたことでしょう。
第4話 スカーレットの夏 平成9年度卒業生
隠れてバンドをやっている男子が主人公。流行りの曲がいろいろ出てきます。
タイトルの「スカーレット」はスピッツの曲・・・知らない
(そもそもスピッツは白犬でした)
私がハマった曲で言えばザ・ブルーハーツの「Train-Train」
弱い者たちが夕暮れ
さらに弱い者をたたく
の一節には衝撃を受けました。
ドロドロした話になるのかと思ったら、しっかり爽やかに締め括ってくれました
第5話 永遠にする方法 平成11年度卒業生
物語の始まりでほぼ成犬。それから11年。勝手に覚悟を決めて固くなって読み始めてしまいました。
一番甘酸っぱいお話でした
コーシローは老犬になってもいい仕事。
ここで「北斗の拳」がチョイチョイ出てくるのがまたほのぼのポイント(コーシローとケンシロウが掛かっていたのもあります)
締め括りも固くなる必要のない、微笑ましいままでした
最終話 犬がいた季節 令和元年夏
一気に19年経ちます。
同窓会に一緒に参加したようなうれしい気分
30年前踏み出せなかった一歩を踏み出したコウシロウに
伊吹有喜さん、他の作品も読んでいきたいと思います。
ということで、『なでてくれ』ポーズで待ち構えていたウチの白犬を通常の3倍なでてやりました