盛田隆二さん2冊目です。

 

 

読後、タイトルの出典となったスピッツのロビンソンがどんな曲だったか思い出せず、この歳になって初めてまじまじと聴いてみました(笑) 因みに、1995年4月発売。流行ってましたね。

 

さて本題

一行目から頭にスッと心地良く入って行くような名文。

それでいて、物語にはグイグイ引きこまれて行きます。

さすがです。

 

新幹線で読んでたので、『これは乗り過ごすヤツだ』と思って、降車駅の前目から読むのを一旦停止して、無事に目的地に到着しました(笑)

 

2006年の作品。

働き方や喫煙で一昔前感が強くなってしまうのですが、

主人公と今の私の状況がアチコチ似ていたので、グッと身近に感じられました。

と言っても、肝心の若い女性と一緒に仕事することがないのは、幸か不幸か。

 

そういう意味では、読みながら、こんな風になってみたいと思ったのか、こんな面倒なのは御免と思ったのかよく分からないです。

 

主題の「ありふれた魔法」=同じ時に同じ事を思ったり言ったりする事。

グッと幸せを感じる時ですよね。

 

盛田作品いいですね。

特に男の不器用さというのか、拙さの描写が凄く共感してしまいます。

次3冊目も決めました。