そして、図らずも中断前最後の大河ドラマと同じタイトル

トップバッターは冲方丁さんの織田信長。
今やオーソドックスな(?)正面攻撃説をオーソドックスに描いてくれました
次鋒、砂原浩太朗さんの前田利家。
桶狭間本戦には参加していない前田利家を選んだ所がニクイです。彼らしい有様を描いてくれました
「設楽原」の酒井忠次も砂原さんでした。
私好みです
次の毛利新介はちょっとポップ過ぎな感じ。
次から今川方で、富樫倫太郎さんの徳川家康。
太原雪斎と家康の師弟。
「麒麟がくる」の伊吹吾郎さんと風間俊介さんのイメージでぴったりでした
宮本昌孝さんの今川氏真。
蹴鞠に現を抜かす人として描かれつつも、最後にそれだけではなかったことが窺えます。
明智光秀、武田勝頼等々と歴史の敗者が見直されているので、いずれ氏真さんもその日が来るかもと思いました
木下昌輝さんの岡部元信。
今回の白眉。
敗者側にも必ず居る、有能で忠義な士。
義元の首を取り返し、刈谷城を攻め取るって、凄い
知らなかったです
と、ここまでで、決戦シリーズとして十分満足。
しかし、トリの花村萬月さんの今川義元で、期待以上に
以下、ネタバレ含むので、中締めします。
決戦シリーズも3つ目となり、誰が描かれるか、誰が書くのかという2重の楽しみ方をしています
次はもう決めています。12月に「決戦!忠臣蔵」
改めて、今川義元、
「漸く、見えた。」と句点入りのタイトルで、、、
(ネタバレ)
首となった義元の独白という設定が面白い!その上、その独白が句点なしで延々と続き、時に信長に突っ込み、時に自虐的に突っ込みも面白い。
そのリズムも良く、延々と続く文章に飲み込まれるような感覚になりました。
そして、最後も読点で終わり、いや、タイトルに続くのか
凄い作品でした、