豊橋に住んだからには、宮城谷昌光さん(豊橋出身かと思ってましたが、お隣の蒲郡でした)を読まねばならないと思いつつ、中国古代史を読む気にはなれず未読のままでした。
ある日、豊橋の某古本屋でこれを見かけ、即購入。
その頃、定期的に名古屋に通う用事ができたため、名鉄 豊橋~名古屋間で読むことにしました
しかし!文章のリズムが合わないパターンでした。ほとんど斜め読み
しかも!名鉄の揺れのリズムはちょうど良く、いつも直ぐに眠ってしまう、っということで1年近く掛かり、迹太川の帰りで読了。
でも、伊勢北部~尾張~三河~浜松のあちこちを巡ったお陰で、ありありと情景を思い浮かべられるシーンがいくつもありました。
三河統一終盤、吉田城攻略の際の二連木城との攻防
三河統一直後、田原で名槍蜻蛉切りを製作
秀忠の母方は豊橋の嵩山
遠州に入った時には本興寺も出てきました。
また、ちょうど読んでいるシーンと現在地が一致し、その場に居合わせたように思えた時も2度ばかり。
石川数正の岡崎出奔の時は、ふと見上げると岡崎城天守がちょうど見え、
秀吉が小田原征伐に向かう途中、雨で豊川手前に足止めされた時は、ちょうど雨の日の豊川を渡る所でした。
こちらに来て最初に読んだのが司馬遼太郎「覇王の家」。
その対として、この本が締めくくり、、、
O・ヘンリーの「最後の一葉」のように、『これを読み終わった時に転勤を言い渡されるのではいか』と思ったり。
今の所ありませんが