アラン・ロブ=グリエ4作品 一気に観てみた | Untitled

ヌーヴォー・ロマンの旗手であり、迷宮に入り込んだかのような

『去年マリエンバートで』脚本を書き上げた、アラン・ロブ=グリエ

 

彼が監督した映像作品をドドッと4本、観てみました~

 

 

※「ヌーヴォー・ロマン」=第二次世界大戦後のフランスで発表された前衛的な小説作品

 

 

 

 

 

エデン、その後(’70) フランス国旗チェコ国旗チュニジア

 

 

序盤はゴダールかと思うほど、ポップな色使いやカット割りが

ヌーヴェルヴァーグ、ヌーヴェルヴァーグしていたものの

その後、みずみずしさとは程遠い、倒錯性が色濃くなっていく。

 

4作共通しているのが、割れたガラス、縛りあげられた女性

それらに、鮮烈な血や真っ赤なルージュを重ね合わせる。

 

イメージの連なりが、それまで日本未公開だったことが頷ける

前のめりな前衛(アヴァンギャルド)映画に仕上がっているのでした。

 

あと、ヒロイン(カトリーヌ・ジュールダン)にシャツだけを羽織らせ

確信犯的にパンツを見せてるんです(笑) しかも全編ですよ、全編ビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

Nは骰子を振った…(’71) フランス国旗

 

 

「エデン、その後」を別のアプローチから描いた実験的作品。

 

本家と同じシーンでも、全く別の台詞をあてて、全く別の話にしてしまう。

 

ただですね。

本家で編集カットされた映像とかを使い回しました・・・・

と言ってしまえば、ハイ、それまでよ。

 

ここら辺あたりから、やや食傷気味に・・・・(一気に観るもんじゃないわ、笑)

 

 

 

 

 

快楽の漸進的横滑り(’74) フランス国旗

 

 

タイトル、超カッコよくない? 漸進的横滑りって・・・・

 

ただ、あまりに過激すぎて、世界各国で上映中止になり

フィルムが焼かれる事件まで発生したという問題作。

もう、ずるずるに横滑りしてますわ・・・・あせる

 

ここまでくると、前衛的というより、カルト的な意味合いが強いかも?

 

駆け出しのイザベル・ユペールが、ちょろっと出ています。

 

 

 

 

 

 

 

囚われの美女(’83) フランス国旗

 

 

過去に唯一、日本で公開された作品。

シュルレアリスム画家ルネマグリットの同名絵画をはじめとした

彼の作品群をモチーフにした不条理ミステリー

 

これは、何となくストーリーがあるような感じで(他はさっぱりわからん、笑)

とは言っても、現実と幻想に境界が曖昧になっていき

迷宮にはまっていき、さっぱりわかんなくなっていく(笑)

 

「囚われた美女」と言いながら、本当に囚われたのは

主人公の情報屋の男だったということか・・・・。

 

 

全部、観終わった夜、くじ引きで、死刑を当ててしまうという

映画さながらの、とんでもない夢を見てしまいガーン 

しばらくはロブ=グリエ・ショックを引きずりそうな気がしますあせる

 

 

 

 

 

 

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