毎度お世話になっております。pyonTaです。

 今回は10月29日(水)掲載分の記事からピックアップします。

 本日もはりきって参りましょう。



▼第十三号のコンテンツはこちらです

1. 20代は和風「淡々民」

2. 「男」仕切らず 「女」着飾らず 変わるデート消費

3. マツキヨ、中国人集客に注力 海外進出へノウハウ蓄積棚

4. タリーズ 女性集客へ紅茶充実 伊藤園から茶葉を調達

5. 靴だってアクセサリー感覚 割安「ファストシューズ」





1. 20代は和風「淡々民」




 肉より魚を好み、伝統的な和風文化も好き。デートは自宅が多く、クリスマスも普段着で恋人と会い、宝飾品も花もあまり贈らない――。全国の二十代の消費行動を調査した結果、今どきの若者の姿が浮かび上がった。


■ 30―40代より渋く

 
 五年前と比べて着物への関心が高まった。伝統的な日本料理が食べたいと思う。魚が好き。

 築地市場のすし屋に若者が行列をつくっている。ただ、外食チェーンではまだ「魚を使った和定食は中高年狙い」など大半が若者対策を打っていない。逆に言えば、そこに商機がある。



■ 異性との付き合い「面倒」


 異性とデートをしたことがある20代後半の独身者のうち、クリスマスにデートしたのは三人に二人強で、上の世代より約15ポイント低い。

 「クリスマスに女性に宝飾品を贈った」ことがある男性は20代後半の独身者で44.0%。30―44歳既婚者の20代独身時(64.6%)と比べて二割も低い。

 「デートで行くことが多い場所」は「自分・相手の部屋」で63.8%(同56.9%)。一方、「遊園地・テーマパーク」は32.2%(同49.3%)と激減。

 異性との付き合いが「面倒・わずらわしい」と思う人は28.2%(同10.0%の三倍近い)。

 恋愛は若者消費の「原動力」ではなくなりつつある。



■ コミュニケーションには敏感


 恋愛がらみの消費には淡泊でも、友人とのコミュニケーションは大切にする。

 一方通行のテレビから「誰かと場を共有できる」ネットに向かっている。

 豪華なモノやレジャーを求める消費者と異なり、「コミュニケーションの機微」を重視する層の消費は喚起しにくく、手ごわい相手。





2. 「男」仕切らず 「女」着飾らず 変わるデート消費




 若者調査を男女別にみると、特に20代男性で女性と交際する労力やお金を惜しむ傾向が顕著。「見栄消費」を生んできた男女関係の変化もうかが

える。

 男性側がデートを仕切らなくなってきた。

「デートには車が必要」と思う男性は20代独身者で27.1%で、30―44歳既婚者の20代独身時(53.2%)のほぼ半分。「車がなくてもいい」と思う人は男性の方が多い。

 お金の面でも「男性主導」は一割近く減った。

 異性と親しく付き合うことが「自分に必要」と答えた男性は20代独身者で36.7%(同41.0%)に低下。逆に女性は40.8%(同35.2%)と高まった。

 「ブランド」で自分を飾らなくなる傾向は女性で顕著。

 男性では上昇志向や稼ぎ手意識とともに古い「男らしさ」の意識が後退。女性はそんな男性に頼らなくなった。





3. マツキヨ、中国人集客に注力 海外進出へノウハウ蓄積




 ドラッグストア最大手のマツモトキヨシが中国など外国人観光客の集客に力を入れている。中国語や英語で記した店頭販促(POP)物を設置したほか、中国の留学生を販売員に採用。同時に中国の各銀行が発行したキャッシュカード「銀聯(ぎんれん)」の決済サービスをドラッグ店で始めて導入し、マツキヨで使える割引クーポンを中国で配布する。
 
 日本を訪れる外国人観光客には神社や仏閣だけで、観光ツアーの行程に組み込まれることも多い。

 現地でのピーアール活動にも力を入れる。中国の大手旅行会社のパンフレットにマツキヨ店舗のイメージ写真を掲載。日本への観光キャンペーンを中国国内で実施する際、キャンペーン文書に日本のマツキヨで使用できるクーポンを載せてもらっている。

 マツキヨはまだ海外に店を持たないが、国内人口が減少に向かう中、ドラッグストアでも将来の海外展開は不可欠。中国人客の集客策はマツキヨのグローバル戦略の端緒と言えるのかもしれない。





4. タリーズ 女性集客へ紅茶充実 伊藤園から茶葉を調達




 タリーズコーヒージャパン(東京・新宿)は、既存のコーヒー店で茶系飲料メニューを拡充する。茶系飲料のメニューを充実させ、女性や中高年層など従来は取り込めなかった客層の来店を促す。
 新設したブランドは「ティーズティー」。紅茶飲料「アールグレイ」と「ダージリン」(ともにホットのみ)の二種類の販売を始めた。

 茶葉は全量を親会社の伊藤園グループから調達する。茶葉の仕入れに豊富なノウハウを持つ伊藤園グループからすべて仕入れることでコストを削減、茶系飲料の利益率を向上させる考え。

 カップにティーバッグを入れたまま提供する方法にした。客はティーバッグの取り出すタイミングを調整することで好みの濃度にできる。

 コーヒーを敬遠する客もおり、茶系飲料の本格展開で顧客層の拡大に対応、新たな収益源に育成する。





5. 靴だってアクセサリー感覚 割安「ファストシューズ」




 最新の流行を取り入れているのに、価格はぐっと安い。ファストフードならぬ「ファストシューズ」が人気を集めている。H&Mの日本上陸などで、商品供給でスピード感のある低価格商品を「ファストファッション」と呼ぶが、その流れが靴にも及んできた格好。

 鮮やかな紫やオレンジのパンプスはエナメルのような光沢を放ち、柔らかなシワが寄ったブーツはどう見てもスエード調。手にとって触るまで、本物の革ではないことがわからない。

 明らかに違いを確信できるのが価格。革靴の中心が1万3000円なのに比べて、5900―6195円とおよそ半額。「まさにアクセサリー感覚。雨の日でも気兼ねなく履ける点も受けている」。

 「商品があまり入れ替わらない革に比べると、2ヵ月ごとに新作が出てくるので、売り場に変化がつけられる」。

 これまで少なかった30―40代からの問い合わせが増えている。「革しか履かなかった客層も合皮に抵抗感がなくなりだした」。

 「服を新しくするより靴の方が気軽に今年らしさや季節感を演出できる」。ただし、来年は履けなくなるので、できるだけ安いものを求める。





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 毎度お世話になっております。pyonTaです。

 今回は10月24日(金)、10月27日(月)掲載分の記事からピックアップします。

 本日もはりきって参りましょう。



▼第十二号のコンテンツはこちらです

1. 飲料自販機「100円の乱」

2. ボージョレ商戦 クロスMD続々 市場縮小受けテコ入れ

3. 自由価格本を拡充 ブックオフ、200店に専用棚

4. 香辛料・雑貨組み合わせ カップや小瓶セット40品目





1. 飲料自販機「100円の乱」




■ 棚落ちNBや独自PB活用

 
 清涼飲料の最大販路として広がってきた飲料自動販売機を迎えている。消費者の節約志向をにらみ、一缶百円の安売り機がじわじわ台頭している。

 飲料大手の自販機と安売り自販機の収益モデルの違い。飲料大手は土地オーナーに無償または設置料を払って自販機を置く。商品の補充はオペレーターと呼ぶ保守運営業者に任せる。「定価販売」が基本で土地オーナーとオペレーターにそれぞれ15―20%の手数料を支払い、残りの60―70%がメーカー取り分となる。取り分には機会の償却費や電気代など費用を含む。

 一方、安売り自販機の場合、機械保有者の取り分は商品売価と仕入れの差額となる。割安な準大手以下のメーカーや自販機専用のプライベートブランド(PB=自主企画)品を仕入れれば、利益は膨らむ仕組み。

 安売り自販機はコンビニエンスストアの激しい棚替えから落ちたNBの受け皿となったり、拡大する量販店PBの供給元に支えられたりしている。

 折りしも原料・資材高でサントリー、伊藤園、キリンビバレッジは来春から自販機飲料を手始めに十円程度の値上げを検討。



■ 飲料大手間の相互供給進む


 野菜飲料も中国産原料などで消費者離れを招いた。自販機では成人識別カード「タスポ」導入で利用者に敬遠された。中でもコーヒーは“タスポ不振”で「たぼかおとの併売効果が薄れ健康志向の高まりも響いた」





2. ボージョレ商戦 クロスMD続々 市場縮小受けテコ入れ




 11月20日に解禁されるフランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」の商戦で、ワイン大手各社が他の食品会社などとのクロスマーチャンダイジング(MD)を強化する。小売店にシチューやチーズなどと併せて陳列してもらうことで消費者の関心を高める。

 メルシャンはハウス食品と組み、シチューをテーマにしたクロスMDを展開する。ハウス食品のシチューと並べて陳列するよう勧めるほか、シチューのレシピをポスターや冊子、ホームページで紹介する。

 サントリーは各社のチーズ、シチュー、スパゲッティなどとヌーボーを組み合わせて陳列してもらう。

 今年も各社が値上げをする影響もあり、前年比一割程度の市場縮小は避けられないと見られているが、各社は販促強化で落ち込みを最小限にとどめる意向。





3. 自由価格本を拡充 ブックオフ、200店に専用棚




 中古本販売最大手のブックオフコーポレーションは出版社が再販指定を解き、書店が独自に価格設定できる「自由価格本」の販売を拡大する。

 自由価格本のコーナーは「B★コレ!」の名称。各店とも趣味の本や小説など常時50―100作品そろえる。価格は原則、低下のほぼ半値。売り方も中古本と区別する。自由価格本はすべて表紙が見えるように陳列するほか、専用棚に店頭販促(POP)広告も付ける。

 出版市場では書籍の返品率が四割近くに達しており、売れ残りの在庫品に悩む出版社は多い。ブックオフは消費者以外からの仕入れルートを強化することで、品ぞろえを拡充して集客力向上につなげる。





4. 香辛料・雑貨組み合わせ カップや小瓶セット40品目




 ハウス食品は香辛料ブランド「GABAN(ギャバン)」を活用、ティーセットやサラダボウルなどの生活雑貨、香辛料のセットなど約40品目を開発する。雑貨専門店「アフタヌーンティー・リビング」を運営するアイシーエル(東京・渋谷)と組む。

 香辛料はコショウなどを除き、単品では利用法が分かりにくく購入を阻む要因となっている。ハウスは知名度の高いGABANブランドを生かし、香辛料と雑貨を結びつけることで、利用を促すことができると判断。

 共同開発したのはカレー用のカップ、鍋、コショウなどを入れる小瓶といった香辛料にまつわるものや、トレーやランチョンマットなど。
 香辛料セットは既存の商品を3―6本組み合わせたもので、カレールーやインド発祥のミルクティー「チャイ」、サラダ用など四種類を用意。スーパーでは単品のみで販売しており、セットにすることで購入しやすくなる。





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 毎度お世話になっております。pyonTaです。

 今回は10月22日(水)掲載分の記事からピックアップします。

 本日もはりきって参りましょう。



▼第十一号のコンテンツはこちらです

1. 「見える」CO2 商品選びに新風 環境配慮をアピール

2. イオン、衣料テコ入れ躍起 売り場 テーマ別に構成

3. 節約志向をチャンスに

4. タワーレコード、都内に小型店 駅前で多店化へ





1. 「見える」CO2 商品選びに新風 環境配慮をアピール




 カーボンフットプリント(CFP)。原材料の調達から製造、物流、廃棄まで、商品が作られ、消費される各過程で出る二酸化炭素(CO2)の総量を把握。いわば環境負荷の「見える化」。環境意識が高まる中で、CO2は商品選択の新しい基準となるか。

 サッポロビール、味の素や花王など大手メーカーや小売りが一斉にCFPの開発に乗り出している。ローソンはおにぎり8品を出す。他社が出品数を1,2品程度に絞る中では大量出品。「一つ二つでは売り場に埋もれてしまう。消費者の嗜好を知るためにも数が必要」

 09年が日本の「CFP元年」。CFPは数値化しにくかった企業の環境努力やこだわりを『見える化』して消費者に伝える窓口になる。

 「ライフサイクルアセスメント」(LCA)。製品の原材料調達から製造、物流、販売から廃棄まで、いわば商品の“一生”が地球環境に及ぼす付加を、CO2排出や水域・土壌への影響、資源枯渇などの観点から分析し、数値化する。カーボンフットプリントにはこのLCAが効果的。





2. イオン、衣料テコ入れ躍起 売り場 テーマ別に構成




 イオンが衣料品売り場の改革で苦闘を続けている。グループで販売する衣料品の規模は六千億円超と「ユニクロ」を上回るが、収益力では足元にも及ばない。

 GMSにとって収益率アップには食料品などに比べて粗利益率の高い衣料品の再生が欠かせない。だが、衣料品離れはGMSを直撃。

 アパレル関係者は「価格、機能、ファッション性のどれをとっても中途半端」と手厳しい。

 そこでイオンは改めてSPAの強化と売り場構成の見直しに活路を見いだそうとしている。ジャスコレイクタウン店(埼玉県越谷市)では、旅行関連品を集積した「トラベル」の売り場を設けた。旅行用バッグだけでなく、服飾雑貨や旅行で必要になる生活用品が並ぶ。

 ショッピングセンター開発では先頭を走るイオンだが、原点の衣料品の再生の方向性が見えない限り、中核事業は縮む一方となる。





3. 節約志向をチャンスに




 伊アルマーニの若者向けブランド「アルマーニ・エクスチェンジ(AX)」

 景気減速や生活必需品の値上がりなどで日本の衣料品の販売は不振だが、「消費者の節約志向は逆にチャンス」。高級ブランドを買っていた層が手ごろな価格のAXを買うと読む。また1シーズンだけ着る「ファストファッション」を選んでいたそうに長く着られるAXを選ぶ人が増えるとも踏んでいる。





4. タワーレコード、都内に小型店 駅前で多店化へ




 CD販売大手のタワーレコードは11月111日、同社としては初めてとなる小型店を東京都内に出す。売り場面積を66平方メートルと同社の標準店の10分の1程度に抑える。都市部の駅ナカや駅周辺に展開。

 店舗の名称は「TOWERmini(タワーミニ)」。在庫は約一万枚と標準店の二割程度にとどめ、在庫がないCDは近隣の大型店からも取り寄せるサービスも導入。

 平日は午前8時から午後10時まで営業し、通学途中の学生や仕事帰りのビジネスマンなどの需要を取り込む。

 今後は運営コストを抑えたタワーミニの新規出店を加速させたい意向。





・ 編集後記




 今回は一石二鳥の話です。

 3の記事で取り上げた「アルマーニAX」。価格志向の脅威を機会と捉えた出店計画。一石を投じて捕らえた二羽の鳥をそれぞれ考察してみました。

 一羽目としては、高級ブランド「アルマーニ」の入門者向け(特に若者向け)の出店は、少子化の時代の早いうちに顧客を自社のファンにすることで囲い込みを図る効果があります。これは多くの高級ブランドと呼ばれる企業が採用している手法で、BMWの3シリーズやバーバリーのブルーレーベルなどがそれに当たります。
 
 そして二羽目が今回の記事のテーマ。一羽目の副産物かもしれませんが、入門者向け=低価格であるという方程式が成立することによって、購買層の裾野を広げることができます。これが一羽目の鳥効果と相俟って、持続的に消費してもらうことができると推し測ることができるます。

 ピンチはチャンス」とは良く言ったものです。景気低迷で世界が震撼していますが、恐慌も視点を変えれば突破口が見つかるかもしれません。

(pyonTa)




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