毎度お世話になっております。pyonTaです。

 今回は11月9日(日)・11月12日(水)掲載分の記事からピックアップします。

 本日もはりきって参りましょう。



▼第十六号のコンテンツはこちらです

1. 若年層獲得に照準 戦略ブランド初投入

2. 低コスト徹底、人員少なく

3. いなげや、店舗巡回員2倍 常駐の社員削減 コスト減ねらう

4. 男も「肌ケア」ツヤめく市場 売り場に誘引、下地作り

5. 食感・量・価格、最適値探る ファミマ、時間帯別専用デザート
6. ヤマダ電機 日用品や食料品 都市型店で販売






1. 若年層獲得に照準 戦略ブランド初投入




 世界3位のカジュアル衣料品店ヘネス・アンド・モーリッツ(H&M)は8日、国内2号店となる原宿店(東京・渋谷)を開いた。街の特色にあわせ、10代後半―20代を意識した商品郡「ディバイデッド」を日本で初めて投入。

 地上3階、地下1階。地上の三フロアは女性用、地下は男性用商品を並べた。売り場面積は1500平方メートルと1号店の銀座店の1.5倍。

 H&Mは原宿店に続き、来年秋に東京都内に渋谷店、新宿店を開く計画。渋谷店は売り場面積2800平方メートルで、大人から子どもまですべてそろえた旗艦店にする方針。伊勢丹本店の向かいに開く新宿店は路面店で面積が2600平方メートル。

 同社は知名度向上のため都心ターミナルへ店舗を優先的に構えてきたが、今後は、ショッピングセンター内や東京都内以外への出店も検討していく。







2. 低コスト徹底、人員少なく




 首都圏を中心に小型のディスカウントストアを展開するジェーソン。平均で約500平方メートルの売り場にいる従業員はわずか2-3人。ダンボールに入ったままの商品陳列や人手をかけない自動商品発注の仕込みでコストを削減。

 バックヤードに商品保管スペースはほとんどない、。商品を納入する業者は売り場に直接段ボール箱を置くだけ。

 特売チラシも開店時以外は原則出さない。知名度の低い業界下位のメーカーの商品も大量に仕入れて格安販売で売り切る。

 ジェーソンは原則、単価1500円以上のものは置かない徹底ぶりが特徴。






3. いなげや、店舗巡回員2倍 常駐の社員削減 コスト減ねらう




 いなげやは、来年3月までに店舗を巡回する専任の社員をほぼ倍増する。「フィールドマン(FM)」と呼ぶ店舗巡回の社員を拡充。

 FMは加工食品やに日配品、青果、鮮魚、精肉、ベーカリーなど五つの部門ごとに一人で五店舗を受け持つ。平均して2日に1回程度各店舗を巡回し、売り場の状況を見て指導したり、本部で決めた重点商品の売り込みの実施状況などをチェックする。

 実験店「いなげやina(いーな)21」では、通常店に比べて正社員を4分の1まで減らすと同時に、発注などの権限をパートタイムの従業員に委譲するなどしてコスト削減している。






4. 男も「肌ケア」ツヤめく市場 売り場に誘引、下地作り




 「イケメン」(格好良い男性)という言葉が定着しつつあるのと呼応するように、男性用スキンケア化粧品の市場規模が急拡大している。



■ 女性の贈り物が第一歩


 男性にとって化粧品売り場は足を踏み入れるのがためらわれる“聖域”。女性向けの接客カウンターに男性用品を並べるだけでは、その“壁”は崩れない。「専用陳列棚で男性でも立ち寄りやすくなる」」

 「for her for him」作戦。女性が男性にプレゼントする習慣を活用し、売り場に男性用のクリスマス限定セットなどを用意する。

 ダイレクトメールで、男性用化粧品を紹介。「まず女性が使用して効果を実感した上で、パートナーの男性に勧めてもらえれば」

 男性用化粧品は実は女性による代理購買が多い。四十歳前後の男性をターゲットと見込む同ブランドは、女性客の多いドラッグストアで主に販売する。




■ 使わせて敷居を低く


 各社はまず手に取らせることに力を注いでいる。

 通称“イケメンセミナー”。資生堂が05年3月から半年に一回のペースで全国各地で開催しているスキンケア化粧品の講習会。啓発活動を販促の中心に据えた。

 各地のミニコミ誌やラジオなどで告知し、化粧に関心のある百人程度を会場に集める
一時間半かけて美容部員が指導しながら化粧水、クリームを用いてスキンケアの実習などをする。

 「ニベアフォーメン」をスポーツクラブ、ビジネスホテルなど男性顧客が立ち寄りそうな施設にサンプル商品を重点的に配布。

 男性化粧雑貨専門店「クオミスト」。接客手法を改め「以前は来店するとすぐに声を掛けたが、現在は積極的な接客は控えるようにしている」。男性にとって化粧品の接客を受けるのは不慣れで、無理やり購入させられるとの警戒心を抱かせないため。

 紳士服販売との共同販促を試みているのが高島屋東京店(東京・中央)。「おしゃれに関心のある顧客層に化粧品も知ってもらいたい」という狙い。




■ 男の化粧、90年代に契機


 男性化粧品市場の急拡大の背景は「1990年代にある」。サッカー・Jリーグの開幕でおしゃれなスポーツ選手が登場したほかビジュアル系バンドが流行。まゆ毛や髪型にこだわる若者が急増。

 当時の若者が30歳前後となり、肌にもこだわるようになってきた。

 もともと日本の女性は筋肉質の男性よりも優男が好きという文化がある。ホストクラブにはまったり、人気アイドルグループを追っかけたりするのも同じ流れ。最近流行した「~王子」も比較的線の細い男性。






5. 食感・量・価格、最適値探る ファミマ、時間帯別専用デザート




 ファミリーマートが時間帯に着目した商品政策に乗りだしている。9月から朝や昼、夕方・夜のそれぞれの時間帯に対応したデザートを投入し、多様化する消費者志向に対応している。味付けを地域ごとに変えるなどの試みは今までも見られたが、一日の時間帯を区切った商品開発に乗り出すのは珍しい。

 朝のスイーツでこだわったのは食感。コーヒーチェーンで出勤前にコーヒーとともに焼き菓子を購入するケースが多いことをヒントに商品化。セ氏3-8度のチルド温度帯に変更し、果物やクリームを使用。朝であることを意識して、口が渇いていても食べることができるような工夫を凝らした。

 昼のスイーツはあくまでもおにぎりや弁当類などの脇役。弁当類とデザートを一緒に購入する場合に、支払額で、500円玉一枚で済む“ワンコイン”が目安になっていると判断。通常商品に比べて4割減量。100円台後半だった価格を120円まで引き下げた。

 夕・夜向けとして容量の多い商品が売れる傾向にあり、4人で食べる490円の大容量ケーキを投入。

 同時に価格政策にもフライドチキンなどの店内調理品を午後7時から午後11時までの時間帯に限り、通常価格より約10%割り引く販売促進策を実施。

 時間を軸とした商品開発や販促は消費者の需要を喚起すると同時に、店舗従業員の時間に対する意識を高める意味合いもある。時間を意識させることで、商品の発注精度の向上などにつなげたい。

 パスタ類の時間帯別商品の開発を進めている。他チェーンとの違いをアピールできる商品作りが重要。






6. ヤマダ電機 日用品や食料品 都市型店で販売




 ヤマダ電機は都市型店「LABI」に日用品や食料品を導入し、集客力をテコ入れする。化粧品やドリンク剤などの売り場をもうけた。家電製品より購買頻度の高い商品を追加し、顧客の来店動機を増やす。

 ブランド食器などを扱うコーナー「ELENTA」も含め、今後も既存や新規のLABIに非家電の売り場をもうける。

 家電より利幅を厚くできる商品が多い非家電にポイント利用を誘導するねらいもある。






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 毎度お世話になっております。pyonTaです。

 今回は11月5日(水)・11月7日(金)掲載分の記事からピックアップします。

 本日もはりきって参りましょう。



▼第十五号のコンテンツはこちらです

1. 「華」より堅「実」 第26回 サービス業総合調査

2. 低コスト徹底、人員少なく

3. 入りやすい高級服店演出 アルマーニエクスチェンジ

4. 「食の安全」が中国市場拓く 管理徹底や有機栽培訴え

5. 若い女性と情報交流 日用品販促にSNS活用






1. 「華」より堅「実」 第26回 サービス業総合調査




 日経MJがサービス業39業種を対象に実施した2008年版(07年8月―08年7月期決算)の「第26回サービス業総合調査」がまとまった。消費者が生活防衛色を強めるなか、“ゆとり”を提供してきた業種の多くが減収に転じた半面、暮らし密着型サービスには手堅く売り上げを伸ばした業種もあり、二極化の様相が強まっている。




■ 保育・理美容 生活密着を深化


 「保育サービス」の売上高は前回を21.1%上回った。働く母親の日常を支える生活密着型のサービスを提供し、需要を取り込んでいる。

 景気後退を背景に消費支出が減少するなか「生活密着型」サービスが手堅く消費者の支持を集めている。例えば理美容。10分1000円のヘアカット専門店「QBハウス」。割安さに加え、時間に追われる現代人の「時間節約」にもなる点が支持されている。秘密は圧倒的に優位な店舗立地にある。駅構内が35%、ショッピングセンター(SC)内は50%。

 女性向けの新業態「キャトルボーテ」。シャンプーなどのサービスを省いてカットとスタイリングに特化。料金は20分2000円。友人や恋人と出かける前に髪をさっと手入れしたい――。そんな女性心理をつかんだ。




■ 駐車場


 駐車場業界には思わぬ追い風も吹いた。07年6月施行の改正建築基準法で建築確認検査が長引いたところに建築資材価格が高騰。ビルなどの着工が遅れたり見送られたりする例が相次いだ。

 そこで日本駐車場開発などは建築予定位置を抱えるオーナーに駐車場運営を提案、委託運営件数を積み上げた。




■ 漫画レンタル・CATV 「こもり」需要つかむ


 サービス支出が伸び悩む中、健闘しているのが日常生活の延長線上で楽しめる身近な娯楽を提供する業種。キーワードは「ジモ(地元)・タク(自宅)遊び」。近場や家庭で味わえるちょっとした“癒し”を売り物にする業種が、縮むサービス消費をとらえている。

 音楽・映像(AV)ソフトレンタル・販売最大手のTSUTAYAは集客てこ入れ策としてコミックレンタルの取り扱いを強化。競合するゲオも追随するなど、「おこもり系」娯楽の必須サービスとして、地歩を固めている。

 地上波テレビ放送が低迷するなか、よりパーソナルなニーズの受け皿となるケーブルテレビが健闘している。

 映画やスポーツなど、約1万4千タイトルを好きなときに見られるビデオオンデマンド(VOD)サービスが好調。デジタル放送対応のテレビやハードディスクレコーダーの普及も追い風。

 景気が不透明感を増す昨今、家の外での手軽なレジャーとしてカラオケ(6.1%増)も再評価されている。最近はランチを楽しむ主婦仲間などで昼間もにぎわいが戻ってきた。






2. 低コスト徹底、人員少なく




 首都圏を中心に小型のディスカウントストアを展開するジェーソン。平均で約500平方メートルの売り場にいる従業員はわずか2-3人。ダンボールに入ったままの商品陳列や人手をかけない自動商品発注の仕込みでコストを削減。

 バックヤードに商品保管スペースはほとんどない、。商品を納入する業者は売り場に直接段ボール箱を置くだけ。

 特売チラシも開店時以外は原則出さない。知名度の低い業界下位のメーカーの商品も大量に仕入れて格安販売で売り切る。

 ジェーソンは原則、単価1500円以上のものは置かない徹底ぶりが特徴。






3. 入りやすい高級服店演出 アルマーニエクスチェンジ




 高級ブランドを家の近くのショッピングセンター(SC)で気軽に買う――。こんな戦略を取り入れているのが伊「アルマーニ」の若者向けブランド「アルマーニエクスチェンジ(AX)」。

 陳列棚の間隔を1メートル程度あけたのは、ベビーカーを押す家族連れがストレスなく商品を見られるようにするため。おしゃれなジャケットなども扱うのにあえて気取らない服をマネキンに着せる。

「手の届くアルマーニ」を打ち出し、18―25歳の男女向けにアルマーニでは最も値ごろ感がある服を扱っている。

 高級ブランドらしいこだわりも残している。SCでは埋め込み型の照明が多いが、AXはどんな陳列手法でも常に商品に光が当たるよう、可動式照明を採用した。

 雰囲気の良さにもこだわる。ほかの外資系カジュアル衣料店は大量陳列することが多いが、AXが店頭に置くのは1商品につき3点まで。店頭販促(POP)は使わない。「安くてもアルマーニの名前を付けたブランド。ブティックの雰囲気を味わいに来る消費者もいる」。

 景気減速などで衣料品販売は全体的には振るわないが、AXは「出店ペース、売上高ともに計画を上回る」。






4. 「食の安全」が中国市場拓く 管理徹底や有機栽培訴え




 中国で日米欧など外資系スーパーの出店ラッシュが続いている。グローバル展開を目指す小売業にとって成長を託せる数少ない巨大消費市場。中国で食の安全を巡る問題が多発し、現地の消費者にも安全な商品を選ぶ意識が急速に広がっている。食の安全への関心の高まりは生産管理のノウハウを持つ外資系にとって中国市場を拓く大きな商機。

 北京市東部にあるイトーヨーカ堂の十里堡店。

 「食の安全にコストがかかることを中国の消費者も分かり始めた」と判断、割高でも安心できる商品の品ぞろえを増やしている。

 背景には経済発展に伴う購買力の上昇がある。ヨーカ堂の平均的な顧客は月の給料が2000-3000元という中間層だが、北京一号店を出した10年前と比べると給料水準は倍増している。食の安心にお金を回せるだけの余裕がでてきた。

 中国都市部の所得上位三割の消費者に聞いたところ、「農作物の農薬が気になる」と答えた消費者が昨年より22ポイント増えて67%に達した。北京の街中で聞いた30代の女性は「食の安全が心配で、ウォルマートなど外資系スーパーで買うようにしている」と言い切った。

 中国で外資系小売業トップの米ウォルマートは「どこよりも安い」という米国でのイメージとは違い、中国の伝統的な商店に欠けた、十分に管理された売り場や商品が消費者に好まれている。






5. 若い女性と情報交流 日用品販促にSNS活用




 コーセーはボディーソープやシャンプーなどのシリーズ「ハッピーバスデイ プレシャスローズ」の内容を見直し、8月21日に売り出した。インターネット上で消費者と双方向で情報をやり取りする仕組みが奏功している。

 キャンペーンサイト「バラ美の家」を開設。10-20代女性の支持を集めるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「プーぺガール」と連動。ハッピーバスデイの対象層である20代女性が受け入れやすいようにした。

 仮想キャラクター、バラ美ちゃんの家をイメージし、サイト上に玄関、浴室、リビング、寝室などを設けた。使用シーンに合わせて浴室用品やヘアスタイリング剤など20品目あるハッピーバスデイの商品を紹介するほか、バラ美ちゃんのブログも用意。プーペガール上でバラ美ちゃんと友達になることもできる。

 消費者の投稿から商品の新しい使い方に気づくこともある。今回の取り組みを大事にし、固定ファンを増やせるようにしたい。






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 今回は10月31日(金)・11月3日(月)掲載分の記事からピックアップします。

 本日もはりきって参りましょう。



▼第十四号のコンテンツはこちらです

1. 携帯、固定電話を逆転 通話時間 総務省07年度調査

2. 低価格眼鏡店 「1万円超」拡充 買い替え長期化 対応

3. ライセンシングビジネスの現状

4. ワタミ、情報誌とコラボ 若年層取り込み

5. 掟破りの書籍販売 低迷打開へ「返品ありき」にメス

6. 無印家具・住宅販売を連動 戸建て購入者に担当員





1. 携帯、固定電話を逆転 通話時間 総務省07年度調査




 総務省がまとめた2007年度の通信利用状況に関する調査によると、通話時間全体に占める携帯電話からの発信割合が44.8%に達し、初めて固定電話を上回った。

 従来は固定電話の利用が主流だった家族間通話だが、携帯電話の無料サービスなどが拡大。

 通信時間を発信種類別に見ると携帯電話は18億9900万時間で、前年比4.5%増。固定電話は前年比11.0%減の18億3500万時間でシェアは43.3%に落ちた。IP電話のシェアは8.3%と前年比1.4ポイント増。






2. 低価格眼鏡店 「1万円超」拡充 買い替え長期化 対応




 低価格を売り物にしてきた眼鏡専門店が、中高価格帯を軸に品ぞろえを拡充する。

 低価格眼鏡専門店は単価が安いため、消費者に年一回のペースで頻繁に買い替えてもらうことを想定。だが業界推計によると、2007年の眼鏡の買い替えサイクルは3.1年と05年に比べると0.4年分長期化しており、今年はさらに延びている。

 メガネトップはセット価格を18900円均一にした主力の「眼鏡市場」の一部の店で、7月から2万―5万円の商品を扱い始めた。

 インターメスティックは9月、大阪市に新型店「ゾフ プラス」を開業。1万2600円と1万5750円の商品を新たにそろえた。既存業態「ゾフ」は5250円、7350円、9450円の三つの価格帯だが、新型点は1万超の商品も加え、価格設定を五段階にした。

 眼鏡専門店は都市部の立地条件の良い場所に出店することが多く、店舗運営の負担が大きい。各社とも商品の単価を引き上げることで、収益力の改善を目指す。





3. ライセンシングビジネスの現状




■ 「集中」と「多様化」のなかで二極化する市場環境


 国内のキャラクター商品市場は、「集中」と「多様化」という二極化する傾向がより顕著となっている。未就学児、キッズ市場においては定番の国内産キャラクターに集中、一方で自治体などが展開する、いわゆる“ゆるキャラ”にも注目が集まり、多様化は加速化している。また、広告販促分野では、コミュニケーションの媒介としてキャラクターの有効性が認められつつあり、積極的にキャラクターを活用する傾向が見られる。>

■ キャラクター商品の推定市場規模は1兆6千億円弱


 インターネットの普及やデジタル化が進展するメディア環境の変化、また量販店化、チェーン店化が進む流通環境の変化などに伴い、キャラクター商品市場は過渡期を迎えている。

 07年は、06年からの流れである「ポケットモンスター」「アンパンマン」「起動戦士ガンダム」「リラックマ」「プリキュア」などが好調に推移した。また「リサとガスパール」「ペネロペ」「くまのがっこう」など、新しい絵本出身のキャラクターも確実に市場を拡大させた。


■ 20―30歳代女性層がキャラクター消費をけん引する


 こうしたなかで、最も注目されているのは20―30歳代女性の市場である。今年5周年を迎えた「リラックマ」も当初は20歳代女性から火がつき、やがて前後の年代に広がっていった。またネットアニメからキャラクタービジネス化した「やわらか戦車」も20歳代女性層を中心としたブログへの書き込みから話題となり広がっていった。


■ 自治体の“ゆるキャラ”やコラボレーションが話題


 地域限定キャラクター(ご当地限定キャラクター)人気も毎年高まっている。

 滋賀県彦根市で開かれた国宝・彦根城築城400百年祭のイメージキャラクター「ひこにゃん」をはじめ、東京都杉並区の「なみすけ」、秋田県の「超神ネイガー」、北海道の「まりもっこり」等々、その人気は決して著名なキャラクターにも引けを取らない。その限定感や、お土産という“記念性”によって商品は購入されているのだろうが、明らかに十年前には見られなかった現象。言い換えれば、ネット社会のなかで情報の地域間格差が無くなり、消費者生成メディア(CGM)型の消費が活性化してきているともいえる。






4. ワタミ、情報誌とコラボ 若年層取り込み




 居酒屋大手のワタミは角川クロスメディア(東京・千代田)が発行する情報誌「東京ウォーカー」と組んで販促する。情報誌が過去に掲載した流行料理をセットにした宴会用のメニューをワタミ専用に開発する。新メニューの投入に合わせ、ワタミの記事を載せた冊子を情報誌に挟み込み、効率的に宣伝効果をあげる。





5. 掟破りの書籍販売 低迷打開へ「返品ありき」にメス




 新刊本と古書の併売、本の「安売り」――。書籍販売の常識が崩れつつある。返品自由の取引依存から脱却し、出版社、取次、書店が三位一体となって本を「売り切る」。

■ 書店 新刊・古書を併売


 再販制度で小売価格は拘束され、配本は取次会社の以降に左右される――。新刊販売は返品自由でリスクは少ない半面、書店にとって経営の「裁量権」も小さい。新刊書店にとって古書事業は自ら品ぞろえの魅力を高める打開策として映る。


■ 出版社・取次 安売り一部容認


 出版社が再販指定を解き、書店が自由に値付けできる「自由価格本」。

 委託販売とは異なり、自由価格本は取次、書店とも買い取りが原則。


 書籍の粗利構成のイメージ――書店22%、取次8%、出版社(印刷費、製本費、紙代など含む)60%、作家10%。


■ 返品率抑制へ買い切り併用


 小学館が19日に発売する「ホームメディカ新版 家庭医学大辞典」。

 書店には返品時の混乱を解消するため、小学館がコストを負担し、それぞれの条件を識別できるICタグを一冊ごとにつけた。

 自由に返品できる委託制度のものでは、書店はもともと「売り切る利点」を感じにくい。今や一日平均200点以上も出版される。売り場スペースの限られる書店では、売れ筋の作品をどれだけ集めることができるかに関心が向かいがち。

 一方、出版社、取次会社にとって返品はコスト負担に直結する。返品を嫌がる出版社は初版・重版の部数を抑える傾向が強まり、中小書店には欲しい本が届かないといった悪循環が定着した。

 小学館の新取引はこうした負の連鎖の解消を狙った。





6. 無印家具・住宅販売を連動 戸建て購入者に担当員




 良品計画は家具販売をテコ入れする。同社が扱う戸建て住宅を買った人に家具を売り込む専門担当者を年末までに東京・大阪の都心にある大型の「無印良品」5店に配置。これら販売員は図面や壁紙の色などの情報を事前に住宅を建てる提携工務店から入手し、店に来た客に最適な家具を売り込む。

 家具販売員は客の家族構成なども把握し、家族の成長や家具の経年変化などに合わせて必要になる家具も継続的に提案。ファンを固定客として囲い込む。

 家を販売する提携工務店にも、無印の家具に対する商品知識を高めてもらう。客から相談を受けても十分な応対ができなかった現状を改め、顧客満足度を高める。

 景気減速のなか、消費者はかぐなど大型商品への出費を控える傾向を強めている。このため今後も増加が見込まれる無印住宅の購入者を積極的に取り込み、家具の販売を伸ばす。






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