【報告】三里塚で騒音調査
三里塚で騒音調査
8月8日、成田プロジェクト(いま成田空港で何が起きているのかプロジェクト)が三里塚で騒音調査を行った。
最初にA滑走路南端の岩山へ。A滑走路の離陸機の騒音測定では最低79.7デシベル、最高94.5デシベル。
岩山で
調査の途中、柳川秀夫さん、石井恒司さん・紀子さんを訪ねて、最近の状況について話をうかがった。今年は猛暑が営農に大きな影響を与え、スプリンクラーでずっと畑に水をまかなければならない状況だ。
島村昭二さんを訪ねて豚小屋の脇で騒音測定した後、空港会社が第三誘導路建設のために封鎖を強行した団結街道へ。道路がバリケード・鉄板で完全に封鎖されていた。
そして、この日は風向きの関係で、東峰=南側は着陸してなかったので、騒音測定のために滑走路北側へ。B滑走路展望台で測定した後、B滑走路北端(東関東自動車道交差)へ。
滑走路北端では2分間隔でB777、B767などが次々と着陸してくる。騒音は88.8~101.3デシベル。会話も聞こえない轟音だ。
最後に木の根ペンションを訪ね、プール再開のための作業の模様を見学した。
【呼びかけ】木の根のプールに子どもたちの歓声を
木の根のプールに子どもたちの歓声を
Yahoo!で『木の根ペンション』を画像検索してもらうと、赤い屋根のペンションと緑色の貯水槽のような画像が出てきます。
この場所は、一坪共有地と言って三里塚闘争の歴史と現実を物語る場所で、周囲は切り取られるように成田空港に買収され、ほぼ空港に囲まれて存在しています。
実はこの貯水槽にみえるのはプールで、芝山町で育った小さい時によく入りました。反対同盟と支援の若者達が作ってくれたものです。
私はこの木の根の存在と存在意義を考えたときに、まず、より多くの人がこの地を知り、訪れてもらい、寸断されようとしている木の根の歴史と、成田空港が今もなお過去の過ちを省みず続けている事業計画の方法とその実態、そして『国策』という名の下、国家権力の暴力によって虐げられながらも反対の意思を貫いた人々の思いがこうした形を成している事実を知ってもらう事が必要だと考えました。
その為、この事に興味を持ってくれた人達が訪れる切っかけになるのでは、との思いから、10数年前から使えなくなっていたプールの改修作業を始めてみました。
あと・・・単純に私も、一緒に作業している金森君も、木の根のプールで泳ぎたいのです(笑)。これもプール再開に着手した大きな原動力です。
当時のぼくらのような子供達にも入ってもらいたい。
木の根にもう一度子供達の歓声を響かせようじゃありませんか!
PS 今年のプール開きは厳しそうですが、清掃が済んだ時にプールを塗装し、内壁に何かを描いても面白いんじゃないかと思います。
大森武徳