【紹介】声明 ムバラク政権は民衆弾圧をやめ即時退陣を
声明 ムバラク政権は民衆弾圧をやめ即時退陣を
チュニジアに続き、エジプトでも独裁政権打倒に向かう民衆の決起が広がっている。30年間にわたってエジプトを支配してきたムバラク大統領は、米国の中東戦略、イスラエルのパレスチナ不法占領をアラブの側から支える「中東の大国」だった。米国のエジプトへの軍事援助額は年間1000億円を超え、イラク、イスラエルへの援助額に次いで第3位である。またIMFや世界銀行が強制する新自由主義政策の下で米国、EU、日本の企業はエジプトに巨額の投資を行ってきた。ムバラク政権は、米国、イスラエル、そしてEUや日本の支援の下で、国内的ではムスリム同胞団などのイスラム主義組織を「テロ組織」として弾圧・投獄・処刑し、反対派や民衆の言論・集会の自由を奪ってきた。この中で人びとは外見上の繁栄の下で、貧困・失業にあえいできた。
1月末以後全国に広がった民衆の運動は、「独裁者ムバラク即時退陣」の要求で数十万、100万人の規模にまで広がった。ムバラク政権はこの運動を暴力的に弾圧し、百数十人もの人びとが殺害された。夜間外出禁止令が出され、インターネット、携帯電話通信も遮断された。
しかし首都カイロを始めとした全国の街頭を非暴力で占拠する民衆の闘いはさらに拡大した。イスラエル政府は露骨にムバラク支援を米英などに呼びかけたものの、最大のスポンサーだった米国もこのままでは中東戦略の柱であったエジプトを失うことを恐れ、ムバラク支援を見限った。こうした圧力によってついにムバラクは2月1日、9月に予定されている大統領選挙に出馬しないとの声明を発表した。「即時退陣」を求めていた民衆の多くは、この時間稼ぎの手口にだまされなかった。
その翌日、ムバラク与党に組織され多くの警察官が私服で紛れ込んでいた「大統領支持」派数万人が、広場に座り込んでいた民衆に大規模な襲撃・暴行を行い、多数の人びとが虐殺された。これが独裁体制の側からの巻き返しであることは疑いない。
私たちは、民衆の抗議行動に対するムバラク政権による残虐な弾圧を許さない。ムバラクの即時辞任と言論・集会の自由、民主主義を求める民衆の闘いを支持する。
同時に私たちは、ムバラク政権の公然たる協力の下でガザへの爆撃・封鎖を行い、パレスチナの不法な占領・入植地の拡大を続けているイスラエル政府に抗議し、イスラエル政府が占領をやめパレスチナ民衆のすべての正当な権利を回復するよう求める。
また日本政府に対しても米国に追随した米国の覇権維持と石油のためのイスラエル政策、中東政策を根本的に見直すことを求めるものである。
2011年2月5日
反安保実行委員会
東京都千代田区神田淡路町1-21-7静和ビル2-A 淡路町事務所
【紹介】増税は悪か――「公正な高負担・高福祉社会」
グローカル座標塾第5回
増税は悪か――「公正な高負担・高福祉社会」
2011年2月17日(木) 白川真澄
消費税率の引き上げが参院選の争点に浮上したのも束の間、増税をめぐる議論は尻すぼみになっている。減税を訴える市長が人気を集めるように、日本では増税に対するアレルギーはひじょうに強い。左翼政党もまた、増税反対というポピュリズム的手法に逃げ込んできた。
しかし、社会保障サービスの拡充が21世紀の経済・社会の中心課題になっているとき、財源を増やし安定させることは不可欠である。減税を進めようとする新自由主義とはっきり対決しなければならないのである。もちろん、増税の問題を消費税引き上げ問題にだけ限定することは間違いだが、それでは誰がどのような税負担の増大を引き受けるべきなのか。税とは何か、どのような税制をめざすのかを論じる。
◎会場 文京シビックセンター4階会議室A
○東京メトロ南北線・丸の内線「後楽園駅」徒歩1分○都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分○都営バス「春日駅前」徒歩0分○JR総武線「水道橋駅」徒歩8分
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html
http://www.b-civichall.com/access/main.html
◆午後6時30分開始~9時終了
◎参加費 1回・1000円
◆講師が作成する講義レジュメを使用します。
◆毎月1回開き、今期は5回(第1、2回は金曜日、第3~5は木曜日)で1期間とします。
◆要申込み。下記へ。(1回だけでも参加可能ですが、期限後は申込できない場合もあります。詳しくは問い合わせください)
◎グローカル座標塾連絡・申込先
東京都千代田区富士見1-3-1上田ビル210工人社
tel03-3264-4195 fax03-3239-4409
E-mail: im43wj【@】bma.biglobe.ne.jp
(【@】=@ 迷惑メール防止のための表記です)
講師プロフィール
白川真澄(第2~5回)
しらかわますみ。1942年生まれ。60年安保闘争、ベトナム反戦、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、90年代からは「地域から政治を変える」ことを追求。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など理論活動のネットワークづくりにも力を注いできた。著書に『脱国家の政治学』(社会評論社)『アソシエーション革命へ』(共編著、社会評論社)『どこが問題!郵政民営化』(樹花舎)『格差社会から公正と連帯へ 市民のための社会理論入門』(工人社)『格差社会を撃つ ネオ・リベにさよならを』(インパクト出版会)『金融危機が人々を襲う』(樹花舎)ほか。
≪グローカル座標塾第7期≫
【第1回】サンデル教授の「正義」論の功罪
2010年10月22日(金) 講師・宮部彰
【第2回】脱成長の経済へ――日本は「元気」でも「強く」なくてもよい
2010年11月19日(金) 講師・白川真澄
【第3回】「国民」の超え方――ナショナリズムと対抗するために
2010年12月16日(木) 講師・白川真澄
【第4回】ベーシック・インカムは救世主たりうるか
2011年1月20日(木) 講師・白川真澄
【第5回】増税は悪か――「公正な高負担・高福祉社会」
2011年2月17日(木) 講師・白川真澄
〈これまでの座標塾〉
http://www.winterpalace.net/zahyoujuku/
◆グローカル座標塾連絡・申込先
東京都千代田区富士見1-3-1 上田ビル210工人社
tel03-3264-4195 fax03-3239-4409
http://www.winterpalace.net/zahyoujuku/
im43wj@bma.biglobe.ne.jp