格差と戦争にNO! -198ページ目

講演会「「対テロ戦争」の6年 テロ特措法も給油新法もいらない」

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講演会「「対テロ戦争」の6年 テロ特措法も給油新法もいらない」


115日、池田五律さん(派兵チェック編集委員会)の講演会「「対テロ戦争」の6年 テロ特措法も給油新法もいらない」が行われた。主催は国連・憲法問題研究会


前半の講演では、練馬の地域で反戦運動に取り組む市民の立場から池田さんが「対テロ戦争」とテロ特措法・新法の問題点について講演。新法の問題性、テロ特措法制定時の検証、内閣法制局の集団的自衛権解釈の問題、小沢論文への批判、恒久海外派兵法の動き、安倍の目指したもの、北岡伸一提起の危険性、アフガン・スーダン派兵の問題性について、詳細に講演した。


質疑応答では、海自の給油燃料は「どこから買っているのか?」「派兵の対案として良いODAはないのか」などの様々な疑問・意見が出された。




11月4日「持たざる者」の国際連帯行動

11月4日

「持たざる者」の国際連帯行動






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「持たざる者」の国際連帯行動

114日、「持たざる者」の国際連帯行動の集会・デモが行われた。03年から続けられる行動も今年で五回目。この間で社会状況は変化し格差・貧困問題の存在を隠蔽することはできなくなった。

 パリでは公営住宅への入居を求め1ヶ月近く路上での行動を行ってきた人々に対する強制排除が行われ、各地で抗議の行動が行われるなど、世界各地で持たざる者の連帯をめざす行動が行われている。


集会では、海外の運動のビデオ上映に続いて、韓国・フィリピンなど海外、国会議員からの連帯メッセージが紹介された。

 市場原理主義による排除・使い捨てと闘っている現場から、在日アジア労働者と共に闘う会、難民認定を求めて闘っているジャマルさん、APFS労組、労災で不当解雇されたバングラデシュ労働者が発言。

 前月まで1年間フランス在住だった稲葉奈々子さんがパリ銀行通り二十四番地での闘いについて報告。「フランスでは大阪での野宿者運動への弾圧に対する連帯運動が行われた。大阪市パリ代表部に対する抗議行動を行い、日本の新聞にも載った。今年の長居公園の強制排除に対しては、世界陸連フランス事務所に対する抗議行動を行った。

 フランスでは1月、市民が『住宅機器省』を立ち上げた。これは銀行通り二十四番地の元銀行の空きビルを占拠し立ち上げたもの。空きビルには住居がない家族が入居した。フランスでは住居の権利を謳った住宅への権利法が今年施行されたが、100万人が住居に困っている。

 当初銀行通りの道路600メートルを300人が野宿して占拠していたが、警官隊によって狭められて200メートルになった。今も占拠を続けている」


 次に反貧困名古屋ネットワーク、釜ヶ崎パトロールの会からの報告。

 釜パトは大阪市による相次ぐ野宿者排除、住民票削除について報告。「大阪市は釜ヶ崎労働者3000人が解放会館に住民登録していたのを統一選前に削除した、そのとき、ドヤでも住民登録できると説明した。だが、大阪市市民局はその後、450人のドヤの住民登録をこっそりと削除した。大阪市は総務省が困惑するほど、突出した弾圧で弱いものいじめをしている」


 続いてSWASH、全都実、フリーター全般労組などがアピール。

 行動提起として八日のフランス大使館行動と12月に来日し各地で講演するフランスDAL(住宅への権利)のアニー・ブールさん講演集会(東京は129日)への参加を呼びかけられた。

 集会後、110人の参加者は渋谷までのデモを行った。

【呼びかけ】12・9三里塚・東峰現地行動へ

12・9三里塚・東峰現地行動へ
「東峰の森」破壊糾弾!
暫定滑走路北伸阻止!
東峰地区囲い込みを許さない!


日時 12月9日)午後1時結集 1時30分から集会
            ・デモは東峰出荷場から開拓道路のコース(予定)
・場所 東峰共同出荷場(京成東成田駅に迎えの車有り)
・主催 三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会
 連絡先 東京都千代田区三崎町2-2-13-502 じゃがいもの会気付け

・三里塚現地連絡先 〒289-1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131-4 山崎方電話&FAX0479-78-0039



 成田国際空港株式会社は暫定滑走路の北側延伸に伴う新誘導路建設のためとして「東峰の森」を破壊し、工事を進めている。「東峰の森」は東峰地区の農業・生活環境を守ってきた。水源涵養林、防風林として、また堆肥用の落ち葉を始め四季折々に自然の恵みをもたらしてきた。
 東峰地区は戦後開拓地として農民が入植し、竹林、松林を切り開いて築き上げてきた村である。住民は県有地であった「東峰の森」に入会の権利を得て森に自由に入り、利用してきた。空港公団(当時)が空港用地として県から取得した後も住民は利用し続けてきた。元々空港施設が作られる予定ではなかった「東峰の森」は公団も緑の保全地区として残すとし、管理については住民と相談しながら進め、一方的な対処はしないと確約していた。
 ところが暫定滑走路の北伸が決まり、新たな誘導路が必要となり、そのコースに「東峰の森」がかかると住民の反対を完全に踏みにじって森の伐採、破壊を強行してきたのだ。
 東峰住民は森の破壊を止めようと千葉地裁に現状変更禁止の仮処分を提訴したが、千葉地裁は不当にも住民の訴えを退ける決定を下した。その論拠は、「当初の建設計画から空港施設の建設予定地に含まれていた」という重大な事実誤認に基づくものであった。また、入会権については、県が利用を容認していただけで入会権というものではなかったと切り捨てた。そして、森の破壊によってもたらされる住民の損害は、「許容限度内」のものであると勝手に決めつけた。
 住民は直ちに東京高裁に抗告したが、高裁もまた6月12日に住民敗訴の判決を下した。判決文では地裁の事実誤認の部分は、批判も何もなくただあっさりと「削除」し、新たに「空港建設に関し……何らかの変更が生じた場合には当然見直される余地があることは、事柄の性質上、当事者間において暗黙の内に予定されていたというべきである」と「双方の暗黙の了解」というとんでもないデッチ上げを行ったのである。地裁、高裁の公正性をかなぐり捨てた空港会社べったりの判決を絶対に許すことはできない。
 政府は空港政策の決定的な立ち遅れを取り戻そうと、「アジアゲートウェイ戦略会議」を安倍前首相の下で立ち上げ、アメリカの空の自由化要求に応える「オープンスカイ」政策に踏み出した。旧運輸官僚の黒野社長を更迭し、新たな民間から元住友商事副社長の森中小三郎を社長に据えた。森中は、「(特別顧問に就任した)黒野先輩には全般的にアドバイスしてもらう」「一緒に手を携えて、滑走路問題や株式上場などの課題に全社一丸となって取り組んでいきたい」などと、黒野悪知恵を借りて住民を追い出しを図ろうとしている。
 空港会社は、完全民営化を控えて厳しい状況に追い込まれている。アジア諸国の空港の整備拡張、羽田空港の拡張に伴う国際線の増便など、国内外で国際空港としての成田の地位低下はもはや明らかである。空港会社は暫定滑走路を南側に延長し、3000~4000メートル級の滑走路を作ろうとし、すでにそのことを明言している。これはとりもなおさず、東峰の住民を追い出し、東峰地区を完全に消滅させることを意味するのだ。
 東峰住民は、四方を空港施設に囲まれ、頭上をジェット機が轟音を上げて離着陸するという苛酷な状況下で屈することなく生活し続けている。それをあらゆる手段をもって追い出そうと目論んでいるのだ。政府─司法─空港会社一体となった住民追い出し攻撃を断じて許してはならない。


空港の軍事利用を止めろ!


 首相が安倍から福田に変わっても、その戦争国家体制作りの政策は何ら変わらない。有事法制─国民保護法の下で戦争に向けたインフラ整備は不可欠であり、空港はとりわけ重要である。すでにイラク、ゴラン高原派兵等、自衛隊外国派兵の出撃拠点として成田は繰り返し使用されており、暫定滑走路の延長も軍事戦略的な要請からも不可欠のものだ。労働者、学生、市民の主体的課題としても成田空港の軍事使用、滑走路延長に反対していかなければならない。
 空港反対・暫定滑走路の延伸反対を貫く三里塚農民と連帯し、12・9東峰現地に結集し共に闘おう。


集会場への行き方 京成線上野発(特急)~成田駅乗り換え東成田駅への時刻表

上野発10:43 成田駅11:50着 11:54発の芝山千代田駅行に乗り換え 東成田駅12:00着
上野発11:03 成田駅12:08着 12:35発の芝山千代田駅行に乗り換え 東成田駅12:40着
東成田駅に12:40~12:50に迎えの車が出ています。初めての方は、事前に山崎方へ連絡ください。