11月4日「持たざる者」の国際連帯行動 | 格差と戦争にNO!

11月4日「持たざる者」の国際連帯行動

11月4日

「持たざる者」の国際連帯行動






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「持たざる者」の国際連帯行動

114日、「持たざる者」の国際連帯行動の集会・デモが行われた。03年から続けられる行動も今年で五回目。この間で社会状況は変化し格差・貧困問題の存在を隠蔽することはできなくなった。

 パリでは公営住宅への入居を求め1ヶ月近く路上での行動を行ってきた人々に対する強制排除が行われ、各地で抗議の行動が行われるなど、世界各地で持たざる者の連帯をめざす行動が行われている。


集会では、海外の運動のビデオ上映に続いて、韓国・フィリピンなど海外、国会議員からの連帯メッセージが紹介された。

 市場原理主義による排除・使い捨てと闘っている現場から、在日アジア労働者と共に闘う会、難民認定を求めて闘っているジャマルさん、APFS労組、労災で不当解雇されたバングラデシュ労働者が発言。

 前月まで1年間フランス在住だった稲葉奈々子さんがパリ銀行通り二十四番地での闘いについて報告。「フランスでは大阪での野宿者運動への弾圧に対する連帯運動が行われた。大阪市パリ代表部に対する抗議行動を行い、日本の新聞にも載った。今年の長居公園の強制排除に対しては、世界陸連フランス事務所に対する抗議行動を行った。

 フランスでは1月、市民が『住宅機器省』を立ち上げた。これは銀行通り二十四番地の元銀行の空きビルを占拠し立ち上げたもの。空きビルには住居がない家族が入居した。フランスでは住居の権利を謳った住宅への権利法が今年施行されたが、100万人が住居に困っている。

 当初銀行通りの道路600メートルを300人が野宿して占拠していたが、警官隊によって狭められて200メートルになった。今も占拠を続けている」


 次に反貧困名古屋ネットワーク、釜ヶ崎パトロールの会からの報告。

 釜パトは大阪市による相次ぐ野宿者排除、住民票削除について報告。「大阪市は釜ヶ崎労働者3000人が解放会館に住民登録していたのを統一選前に削除した、そのとき、ドヤでも住民登録できると説明した。だが、大阪市市民局はその後、450人のドヤの住民登録をこっそりと削除した。大阪市は総務省が困惑するほど、突出した弾圧で弱いものいじめをしている」


 続いてSWASH、全都実、フリーター全般労組などがアピール。

 行動提起として八日のフランス大使館行動と12月に来日し各地で講演するフランスDAL(住宅への権利)のアニー・ブールさん講演集会(東京は129日)への参加を呼びかけられた。

 集会後、110人の参加者は渋谷までのデモを行った。