【報告】G8サミットを問う連絡会北海道行動報告集会
【報告】G8サミットを問う連絡会北海道行動報告集会
8月2日、G8サミットを問う連絡会北海道行動報告集会が都内で開かれた。今回の運動をどのように生かしていくかの議論に向けて、経験の共有化が行われた。
集会では、ヴィアカンペシーナ・農民連などの行動、貧困・労働ワーキンググループの集会、シンポジウム「台頭する中国・誰の犠牲で?」、ジュビリーサウスなどのシンポ、脱WTO/FTA草の根キャンペーンの国際シンポなどの行動報告と問題提起が各ワーキンググループ・運動体から行われた。
韓国民主労総入国拒否問題について報告した土松克典さん(「異議あり!日韓自由貿易協定」キャンペーン)は「入管当局の弾圧に対して、民主労総はソウルの日本大使館に抗議行動を行い、『日本は非民主的な政治後進国』と糾弾した。入管当局はリストをどういう形で入手したのか」
インフォセンター/キャンプワーキンググループの報告によると、インフォセンターには100種類のチラシ等が置かれ、利用。7月3~6日の登別でのキャンプは延べ4、500人が利用。反省点として、キャンプ地決定が遅れたことをあげた。
壮瞥と豊浦での7月6~9日のキャンプは現地行動の拠点、オルタナティブビレッジの位置づけで行われ、山谷の仲間による共同炊事、医療講習会、文化イベント等が行われた。課題として赤字になったことが挙げられた。
現地行動ワーキンググループの金城洋さんは洞爺湖G8サミットへ向け、壮瞥と豊浦で行ったキャンプとデモについて報告。「7、8、9日とデモを行い、8日は100人近くが途中休憩を取りながら、22キロをデモした。」
要友紀子さんは1300人が参加した国際民衆連帯デイズ全体の動きについて報告。
入国をめぐる問題について秋本陽子さんが報告。「空港で拘束された人たち以外に5人の海外ゲストにビザが出なかった。いずれも、航空チケットのコピー、宿泊先のホテルなどを示したにもかかわらずだ。入国できた人も空港で執拗に尋問され、スーザーんジョージさんは4時間、香港の人は一日空港に足止めされた。
不当な入国規制のため企画の内容の変更を余儀なくされたほか、直前の不許可でホテルがキャンセルできないなど財政的負担も生じた。これは表現の自由への弾圧だ」
noizさん(札幌サウンドデモ7・5救援会)は、警察のサウンドデモへの弾圧と救援活動について報告。「弾圧に対して7月12日、19日にデモ。18日に集会を行った。12日はソウル、ベルリンなどでも行動が行われた。警察によるトラック破壊に対して請求書を送りつける」
土屋豊さん(G8メディアネットワーク)は「市民メディアセンターの利用者はのべ千六百人。昨年のドイツより多い。180人のスタッフがビデオ、ウェブ、翻訳、字幕、ラジオなど様々なユニットで活動した。ビデオは123本12時間分が投稿され、現場の活動家からの投稿も多かった」
7月7日の豊浦デモ、住民インタビュー、洞爺湖での9日のスワンデモ(白鳥型ボートによる抗議行動)のビデオが上映された。
山浦康明さん(日本消費者連盟)は今回のサミットについて「ボロボロになった最後のサミット」と指摘。「G8は食糧・環境危機について検討していない。バイオ燃料は規制できず、自由貿易・WTOをあくまで推進する。投機マネー規制には触れていない。食糧援助で再び途上国を支配しようとしている。遺伝子組み換え作物持込に関しては議論していない。温暖化対策ではセクター別アプローチを打ち出し
、新たなマネーゲームを始めようとし、原発推進を明記した」