エジプトがハマスの武装解除の方法を提案している | パパケベックの総合ブログ

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エジプトがハマスの武装解除の方法を提案している


ロイターの記事だが、エジプトがイスラエルとの停戦交渉とその先の終戦のためのハマスの武装解除を提案している。

●エジプト、ハマスに武装解除を提案 安全な通行と引き換え=関係筋

 

 


今回の記事では、ハマス武装解除の「前例」として位置づけようとしているものでガザのラファにいるハマス戦闘員だけを対象としているようである。

「この提案は約200人の戦闘員を対象としたもの」


その200人に対する武装解除は、エジプトに武器を手渡すものらしい。

「ラファに残る戦闘員らがエジプト側に武器を引き渡し、そこにあるトンネルの詳細を提供する」

ハマス戦闘員の武器の引き渡しの後、ハマスの戦闘員は、ガザを移動する。

丸腰だからイスラエルも攻撃しないとの考えがある様子だ。


エジプトの情報筋によるとイスラエル軍がハマス戦闘員の移動に手出ししない、との約束を取り付けたい様子だ。


「イスラエルが支配するパレスチナ自治区ガザ南部のラファに残るイスラム組織ハマス戦闘員らに対し、武器の引き渡しと引き換えに同地区の他の地域への通行を認める」


記事によるとイスラエルもハマスもノーコメントだとか。

「イスラエル首相官邸は、コメント要請に直ちに応じなかった。ハマス報道官もコメントを控えている。」


◆イスラエルが目指しているのはハマス戦闘員などのガザからの排斥


イスラエルがやろうとしているガザ終戦は、ハマスの武装解除とおそらくは、ハマスがガザから出ていくことが条件だから、ハマス戦闘員の武装解除によってハマス戦闘員がガザにとどまることは、イスラエルが認めないと思われる。

そのうえで、停戦の本格的な終戦への道が開かれる。それは、ガザの統治である。

ハマス亡き後のガザの統治にイスラエルは、パレスチナ自治政府による統治を排除しているはずだ。


それで今回の武装解除の有効性を考えれば、ハマスは、ガザから退去するなどまったく拒否しているし、イスラエルもそんなハマスを知っているから、エジプトの提案を受け入れたとしても、一時的なもの、ではないのか?



◆ハマスをガザから追放してガザの統治機構を形成する絶対条件


ハマスをガザから追放できたとして、ガザの統治は、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府でもなければイスラエルでもない統治機構には、イスラエルにとっての安全確保を絶対条件にする。

従って、イスラエルの意向が反映する統治機構が求められる。それは早い話、
イスラエルの傀儡政権である。

それは、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府とも異なる。


もう一つの絶対条件は、ガザ沖のガス田開発の利益にイスラエルが利権を持つことである。

ガザ沖のガス田開発は、エジプトやアメリカが加わったものだろう。

ガザ統治にハマスがなぜガザから排除されるのか、パレスチナ自治政府が排除されるのかは、ガザ沖のガス田の利権がかかわっている。

ガザ沖のガス田利権には、パレスチナ人がかかわっていて、イギリス発祥のガザの統治機構には、パレスチナ人のテクノクラートが加えられていた。

●ガザでの停戦交渉、9割が完了 パレスチナ高官がBBCに説明

 

 


「最終段階では、ガザ出身のテクノクラート(専門知識をもつ官僚)からなる委員会がガザを指導する」


ガザ沖のガス田利権にパレスチナ人が絡んでいるのは、

●『イスラエル大統領、ガザ地区のガス開発を容認、安全保障の確保を求める』

 

 


「ラマッラーに本拠を置き、政府系ファンドのパレスチナ投資基金(PIF)が代表を務めるパレスチナ自治政府が、ガス田の生み出す利益の27.5%を得ることになっている。」

「PIFとパートナーシップを結んでおり、パレスチナ人が経営者を務めるCCC(Consolidated Contractors Company )もまた2
7.5%を得る。」

「残りの
45%は、操業を実際に行うエジプトの天然ガスホールディング株式会社(EGAS)が得る。」


だから、イスラエルがパレスチナ自治政府をガザの統治機構に据えるつもりはないわけである。ましてやガザの統治機構をパレスチナ自治政府のようにするつもりもないわけである。

イギリスの主張だと、ガザの統治にパレスチナ自治政府を据えてもおかしくないものだが、実際には、ガザの統治機構にパレスチナ自治政府を加えていないのだ。

イギリスの二枚舌、と言ったところだ。



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