外交ターゲット:プーチンVSゼレンスキー 直接会談 | パパケベックの総合ブログ

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◆プーチンVSゼレンスキー 直接会談 予定

 

 


その直接会談は、以前ゼレンスキーがプーチンをトルコで待つという外交ショーだった。

その後、アラスカでのトランプとプーチンの会談でその直接会談が約束された形となった。


ロシアの占領地についての「領土問題」は、トランプによるとプーチンとゼレンスキーのサシの会談で決めるべきものとされた。

つまり、アラスカ会談での領土問題は、交換とか割譲とかの具体的な内容については、トランプとプーチンは何も決めず、ただ、ゼレンスキーとプーチンとの会談・協議で決めるべきものという位置づけだったようだ。


次に問題となるのが、トランプが示しているウクライナ戦争の解決方法の
方向性の問題である。

 


ウクライナ戦争をどうするのかーーートランプの立場は、停戦ありきの停戦ではなく、和平合意で解決すべきものとして位置づけたことである。


◆ウクライナ戦争を停戦無しの和平合意で推進するーーートランプ


●トランプ氏、戦争を始めたのはウクライナと非難か 「10倍の規模の国に挑むべきではない」
 

 

 



トランプーーー

「トランプ氏はインタビュー中、ウクライナ東部のドンバス地方にも言及した。ただ、領土を巡るロシアのプーチン大統領の新たな要求については具体的にほとんど明かさず、協議はプーチン氏とウクライナのゼレンスキー大統領に委ねられていると述べるにとどめた。」


ロシアのマスコミーーー

●Trump interrupts talks with Zelensky, EU leaders to call Putin ーnewspaper(トランプ大統領、ゼレンスキー大統領との会談を中断、EU首脳らがプーチン大統領に電話を―新聞)

 

 

 



「トランプ大統領は月曜日、敵対行為によって両当事者の合意に向けた取り組みが妨げられることはないため、和平合意の成立にはウクライナの停戦は必要ではないと述べた。」


トランプの考えは、ロシアに停戦を求め、
停戦後に和平合意やウクライナの安全保障を実現するのではなく、まず、ロシアとウクライナが和平に合意し、戦争を続けながらも和平合意の後に停戦やウクライナの安全保障を実現するというものらしい。


つまり、トランプの考えは、プーチンの考えに近くなっている。


最初に戦争についての和平合意をウクライナとロシアの協議で決める。ーーー停戦が条件ではない。

次に停戦などを実現する。


とはいえ、
ロシアとウクライナの和平合意は、ロシアの占領地が問題になり、それをゼレンスキーが奪還ばかり考えていれば、ロシアとの和平合意は、ありえないことを意味する。


従って、トランプの構想は、ゼレンスキーの譲歩無しでは前に全く進まないといえる。



◆プーチンとゼレンスキーの直接会談は実現するか


これが現時点で実現しそうなリップサービスがトランプサイドから出ていることである。

ゼレンスキーがプーチンとじかに会談して果たして領土問題での譲歩がありえるのか考えれば、当然ありえない。


領土問題については、ヨーロッパ列強とウクライナは、ロシアの無条件停戦を条件に現在の戦線を停戦ラインとするいわゆる停戦論だった。

そのため、領土問題は、停戦のために一時的にロシアに割譲したような形をとるべきだと構想を練っていた。---停戦のための譲歩。


その構想の問題は、
ロシアに占領された領土をウクライナが奪還する余地を残したことである。

 

だから、停戦の条件としてロシアの占領地をロシアに割譲した形にして、停戦の目的であるイギリスなどのNATO諸国の平和維持軍をウクライナに派兵することをウクライナが唯一ロシアの占領地を奪還できる余地にしたのである。

つまり、停戦実現で平和維持軍を派兵してもらい、
ロシアに戦争をけしかけてロシアが再侵攻を開始すれば、ウクライナは、平和維持軍とともにロシアと戦争して領土の奪還の可能性が出てくるようになる。

しかも、平和維持軍の駐留により、ウクライナは、NATO加盟国にならなくてもNATO勢力圏に入ることができ、実質、NATOに加盟した国のように形式になってロシアの再侵攻を利用してロシアに占領された領土の奪還が可能になる。---むろん、その際にロシアとの戦争が今よりも有利になるとの計算であるが。しかもウクライナは、ロシアが再侵攻しない場合、偽旗作戦でロシアをけしかける必要がある。

そんな下心をゼレンスキーが画策したのだが、トランプにもプーチンにも見え見えのものでトランプは、ホワイトハウスでゼレンスキーに「交渉カードがない」「第三次世界大戦を起こそうとしている」と言ったのである。



ゼレンスキーの領土奪還の唯一の交渉カードがロシアの無条件停戦による平和維持軍の駐留とロシアの再侵攻の戦争による領土奪還だったのである。


そういうわけで、トランプとゼレンスキーの会談では、トランプは会談を中断してまでプーチンと緊密な連絡を取り合ったのである。

とはいえ、ゼレンスキーは、プーチンと直接会談してもプーチンに領土問題での譲歩はあり得ないから、ゼレンスキーの目論見は、とにかくプーチンに無条件停戦を要求するだけの会談にしかならないわけである。


会談実現前からすでに結末が決まっているようなものである。ーーープーチンとゼレンスキーの直接会談。


その後は、プーチンが実務者レベルか交換クラスか、協議を継続する点でゼレンスキーの承諾を得ればいい。


従って、トランプの「平和外交」は、戦争継続の点で一種の政治パフォーマンス程度に終わるだろうことだ。


ウクライナは、今後も負けることはない、勝つこともない、消耗戦に大統領としての職務を忠実にこなせばいい。---西側からの軍事支援を取り付けることに奔走するだろう。            

トランプ流に言うならば、ゼレンスキーは、ロシアの侵攻後、戦争をしない選択をやるしかなかったのである。


戦争になれば、正義は、戦争に勝ったほうに振り向く。

 

だが、負けることもなく勝つこともない戦争は、領土を失うことにしかならないことを示す。

また、停戦には、双方に停戦のための条件があれば可能だが、今のところどちらにもない。


ロシアへの経済制裁では、停戦の条件にはならないことを示してきた。それだから、停戦ばかり要求するヨーロッパ列強という国々は、蚊帳の外に追いやられるのである。


ウクライナ戦争・ロシアの侵攻・戦争の元は、2021年に完成し、稼働する予定だったノルドストリーム2を完成前に実質脅威としてバイデンの爺さんが稼働停止にしたことが発端である。プーチンは、これから大儲けできるガスパイプをゼレンスキーに取られたようなものである。

 

(なお、イギリスとフランスなどのヨーロッパ列強がロシアに無条件停戦ばかり要求したり、平和維持軍の構想を打ち出す理由は、イギリスなどがアフリカ大陸の勢力圏争いーーースーダン・モーリタニア・マリ・コンゴなどの国ーーーでロシアに大敗を期したからである。それは、マルクス・レーニン主義者の言う帝国主義的覇権戦争での勢力圏争いである。)

 


戦争の沙汰は金次第、地獄の沙汰も金次第。金めのあるところに戦争あり。



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2019年10月10日。
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