◆8月15日のアラスカ会談の目的ーーー「意見の聴取」
今になって、外野がいろいろと憶測を報道している中でアメリカのホワイトハウス報道官が会談の目的なるものをリップサービスした。
◆会談の目的とは
何と、「意見の聴取」ーーー
●米ロ首脳会談、目的は「意見の聴取」 米アンカレジで1対1で開催へ
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意見の聴取?プーチンの意見の聴取ーーー
ウクライナ問題についてのプーチンの意見の聴取ーーー
とはいえ、トランプ陣営は、会談ではプーチンの腹積もりは、2分で判断がつくほどのことだと言っていた。
●トランプ氏、ウクライナ戦争巡り「領土交換」言及 EU「停戦先決」
「15日に予定されるプーチン大統領との会談は合意の可能性を探ることが目的とし、「手探り」の会談となるとした上で、2分以内に進展の見込みがあるか判断できると述べた。」
なのに、レビット報道官は、「意見聴取」だと。
もう分り切っているという意味なら、ゼレンスキーが占領された領土の交換など拒否すると盛んにリップサービスしているから、会談の目的がウクライナ問題ではないとも受け取れる。
しかもアラスカ会談の予定は、トランプがロシアから石油を輸入する国に、インドに関税あげるぞ、と脅していた期限に合わせるかのような会談の日程だ。
それに中国に対してのロシアの石油の輸入に対する制裁関税は、ご破算の様相を呈している。
何というか、トランプの動き、怪しい・・・・
◆アラスカ会談の具体的情報
会談は、トランプとプーチンのサシの会談だとーーー
レビット報道官「会談は米アラスカ州最大都市アンカレジで行われ、両首脳が高官などを同席させずに2人で協議する見通し」
とてもではないが、ゼレンスキーを会談に招待する余裕のない内容だ。
知っているらしいゼレンスキーは、ヨーロッパとともに盛んに領土交渉についての拒否と停戦が先走っている感じの平和維持軍の派兵ありきの停戦の要求ばかりをリップサービスしている。
◆意見の聴取という意味について
レビット報道官ーーー
「トランプ氏との会談に臨むのが戦争をしているウクライナとロシア双方の首脳ではなく、ロシアのプーチン氏のみであるため」
意味が解らないが・・・・・
つまり、レビット報道官が言うには、
「電話ではなく対面で会談することで、戦争を終結させる方法についての理解を深められる」
ということは、領土の交換などが会談目的ではなく、「戦争を終結させる方法について」意見交換のようなを会談を目的にしていることになるが?
もしそれが本当なら、トランプは、プーチンが具体的にどのような条件なら停戦に応じるのか、プーチンがどのように戦争を終結させようとしているか、聞きたいという意味になる。
トランプは、プーチンの考える停戦や戦争処理についてのいろいろな情報を受け取っている。しかし、トランプはじかにプーチンから聞き取ったものが極端に少ないのではないのか?
例えば、トランブは、プーチンがウクライナの暫定統治案を出したのを知っている。それは国連などの介在によるウクライナの暫定統治で簡単に言えば、ゼレンスキー政権の代わりの政権を求めるものだ。
★ロシアが戦争を停止すれば戦争は終わる、という考えが正しいなら、プーチンはそれを逆手にとって、ゼレンスキー政権に代わる暫定政府をウクライナに設置し、国連主導の暫定政権を発足させてウクライナの大統領選挙と国会選挙を選挙する、それなら、ロシアは戦争を停止するといえる。
★ロシアが戦争を停止すれば必ずしも戦争は終わらない、とする考えは、ゼレンスキーがよく言っているものだ。その根拠が領土交換、つまり、ウクライナがロシアの言いなりになった領土の割譲をするなら「3度目の戦争が始まる」というものだ。
それに対してゼレンスキーとヨーロッパは、平和維持軍のウクライナへの派兵ばかり狙ってロシアへの停戦圧力を強めるべきだとのリップサービスばかりだ。
それは、ロシアが停戦すれば、直ちにイギリスやフランスなどが、派兵するぞと脅しをかけているつもりなのだが、悲しいかな、領土交換のうわさが独り歩きしてゼレンスキーが盛んに領土交換≒領土の割譲に拒否しているためにロシアの停戦は全く進まないから、停戦前に平和維持軍の派兵を優先するぞと言いたいところを我慢しているようにも取れる。
もし、ロシアが停戦前にイギリスなどが平和維持軍と称してウクライナに派兵するとどうなるかと言えば、それはもう、第三次世界大戦並の戦域の拡大などが起こりうることである。
つまり、ロシアが核を使用すれば、イギリスやフランスも核を使用することになる。
だから、イギリスやフランスなどのヨーロッパ列強は、核戦争を避けなければならないから、ロシアに停戦の圧力だけ求めるのである。
だが、そんな圧力は、プーチンにはせせら笑いでしかない。
そこでトランプが、ロシアから石油を輸入するインドなどに制裁関税をかけると脅しをかけたのである。しかもアラスカ会談を制裁の期限に合わせるかのように。
◆インドなどへの制裁関税の発動期限に合わせたアラスカ会談
結局は、トランブは、インドに制裁関税を仕掛けても、中国は例外にするし、ロシアに圧力をかける風に見せて実際のところブリックス経済同盟の弱体化をロシアを取り込んで仕掛けているようにも思える。
ロシアを西側経済圏に引き戻すには、ヨーロッパ列強の賛同がどうしても必要になる。しかしそれはない。
だから、期限付きの制裁関税で脅しをかけているように見せかけていたと考えられる。
しかし、アラスカ会談は、「意見の聴取」を目的にしている。
ウクライナ問題の解決策の取り決めではないという意味だ。
だから、ゼレンスキーがあれこれ領土割譲についてリップサービスする必要がない。
つまり、トランプは、何らかの形でプーチンから得られるものを引き出す意味合いでしかないわけである。意見聴取だけじゃないという意味だ。
それでも、トランプは、部分的にでも停戦をプーチンに約束してもらえれば、一定の成果を世界中に示せる。
◆領土割譲案の代わりに部分停戦
例えば、戦線の一部を停戦にする場合などだ。
停戦を部分的にすれば、イギリスなどの平和維持軍の派兵はなかなかできない。だからロシアもそれに応じる。
もし、3か月間のような長期の停戦が実現すれば、部分的でも、ロシアもウクライナも戦域を縮小する分兵力を効果的に使える。
トランプがプーチンとさしの会談をして意見聴取だけで終わりましたと世界中に示せないだろうから、何か、プーチンと停戦絡みの決め事を提示するのではないだろうか。
戦線の部分的な停戦は、停戦領域が大きいほど、トランプの言う戦死者数は減少するともいえる。
●前線の長さ2450キロ、約半分で戦闘頻発 ウクライナ軍総司令官
古いデータだが、2450キロの戦線のうち、「1105キロでは特に戦闘が頻発している」と。
この前のミサイルなどの部分停戦では、全域が対象だったが、3か月くらいの期限付きで500キロ以上の領域で戦闘停止状態を実現できれば、もしかしたらプーチンも受け入れるのではないか。
ただし、停戦の有効な状態が条件になるし、停戦の実効性が期限内で確実に行えれば、全域の停戦の足掛かりにもなりえる。
ただ、3か月過ぎたら、プーチンは戦闘再開の指令を出すだろうが。
トランブとしては、停戦が確実に実行されれば、停戦の可能性も確実に視野に入れてもおかしくないかもしれない。
◆現状ウクライナ戦争の停戦できる条件は何もない
ゼレンスキーなどは、ロシアが停戦すれば停戦になると言っているが、そんなものは、口先だけに過ぎない。
停戦できる条件が双方にあれば、停戦は可能だ。例えば、イスラエルとイランのそれ、カンボジアとタイのそれ。停戦できる条件があるから停戦できる。
ウクライナとロシアに停戦できるだけの条件はあるのか?
恐らくゼレンスキーには、あると言うだろうがウクライナの一方的な主張に過ぎない。だから、ロシアが停戦すれば停戦になると言っているのだーーー平和維持軍が派兵されたらロシアは戦争を仕掛けられない、という考えが根底にあるからだ。
ゼレンスキーにとっては、平和維持軍を派兵してもらえれば、偽旗作戦でも起こしてロシアを戦争にけしかけさえすれば、ロシアに占領された領土の奪還などの可能性が出る。---現状では、ロシアに占領された領土の奪還など不可能!
つまり、現状で停戦するだけの条件が何もないにもかかわらず、停戦ばかり主張しても何も進展しないことだけは確実ということだ。
部分停戦もできない条件で停戦など実現するはずもないという意味だ。
それは、やみくもにロシアに停戦だけ求める平和維持軍の派兵ばかり考えるゼレンスキーなどの停戦要求の腹積もりがよく見えるわけである。
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