ロシアに対する西側の停戦圧力の目的
ウクライナ戦争は、現在のところロシアの攻勢が目立っている。ウクライナは、劣勢でトランプが武器支援再開を宣言している状態だ。
対するロシアは、トランプの停戦要求を突っぱねている。
ロシアが停戦に応じないのは、停戦開始からウクライナにNATO加盟国の有志連合がウクライナに派兵を計画しているためである。
実際次のような報道が出た。
●「有志連合」作戦本部パリに 派兵計画の運用担う―ウクライナ支援
ロシアとウクライナが停戦を始めればーーー
「ロシアとの停戦成立後にウクライナの安全を保証する「多国籍部隊」派遣計画」を実行する予定。
停戦開始からーーー
「停戦成立を受けて「数日以内」に部隊を派遣」
ずいぶんと早い対応を考えている様子がわかる。おそらく停戦開始から数日で停戦が壊れてしまうケースを想定している模様だ。もしくは、停戦開始以前もありうるのではないか?
何故西側は、停戦開始からウクライナに派兵を考えているのか、その理由は、公では「ウクライナの安全保障」だ。
果たして本当か?
西側が考えているのは、停戦でしかないことだ。つまり、西側は、ウクライナ戦争の停戦だけを言っているわけで、終戦とか戦争の終結を目的にしていないことだ。
西側の停戦の要求は、簡単に言えば、ウクライナ東部のロシアのかいらい勢力とウクライナが内戦していた時のミンスク合意による停戦と同じことだ。
◇西側勢力は停戦だけを要求して裏で事を考えている
戦争終結ではない停戦というのは、一時的な停戦という意味合いだけでしかない。
西側の停戦だけの要求の意味は、戦争の原因となったノルドストリーム2の稼働停止を全く考えていないし、戦争の終結を目的にしているものでもないから、停戦後のロシアの再侵攻を警戒するだけのものに思われる。
つまり、ロシアを停戦を破るものだと決めつけたうえで停戦を要求していることだから、ウクライナへの派兵は、要は、ウクライナをNATO勢力圏にする意味でしかない。
それは、ウクライナのNATO加盟の形ではなく、ウクライナをNATO勢力圏内の形にすることである。
実質、ウクライナは、NATO加盟国のような地位になる。
西側が狙っているのは、ウクライナを軍事的なNATO勢力圏にすることである。
◇停戦中の派兵によってロシアに偽旗作戦を実行可能に
問題がこれである。仮にロシアが停戦に応じたら数日以内にイギリスなどがウクライナに軍を派兵する。
その後、元々ロシアの再侵攻を考えているから、ウクライナは、停戦ラインでロシアをけしかけてロシアに再侵攻を誘導すれば、ロシアの再侵攻によるウクライナ戦争がイギリスやフランスなどの有志連合軍の参戦が自動的に可能になる。
西側の停戦後の派兵の本当の目的は、ロシアに停戦を破らせて派兵した連合軍をウクライナ戦争に参戦させることにある。
そのためには、停戦後にウクライナがロシアに再侵攻をけしかける必要があるーーー偽旗作戦。
その可能性は大いにある。何しろバルト海のガスパイプラインは、ウクライナの仕業だというのが一般的な見方だからだ。そのくらいのことをやったから停戦後にウクライナがロシアを再侵攻にけしかけることは大いにありうると読める。
◇ゼレンスキーの領土奪還の条件
ゼレンスキー政権がロシアにぶんどられた領土を奪還できる条件は、たった一つしかない。
それは、停戦して西側の連合軍の派兵後、ロシアの再侵攻を誘導すればいい。そうすれば、ロシアの再侵攻=停戦消滅によってウクライナは、西側連合軍に領土を守ってもらってロシアとロシアに占領された領土を攻め込めばいい。
外交的に領土問題の解決はあり得ない。
その賭けをゼレンスキーが西側に求めた結果、アメリカのトランプは反対したが、イギリスやフランスは、ゼレンスキーの要求を受け取った。
それが今回の有志連合作戦本部の設置になったのである。
アメリカの煮え切らない態度は、その作戦にアメリカの参加がないことである。しかし、アメリカは、状況によっては、その作戦に参加可能である。
そこでプーチンは考えていた。
停戦は無用ーーー
それでプーチンは、わざとらしい期間限定の一方的な停戦を行った。
停戦は、戦闘停止でしかないと告げているようなものだ。
それでプーチンは、戦争の根本原因の除去を喧伝した。
現在も、ロシアの攻勢は継続している。
●ドニプロペトロウスク州で初制圧発表 ロシア
「ロシア国防省は7日、ウクライナ東部ドニプロペトロウスク州ダチネを制圧したと正式発表した。」
もともとウクライナ戦争は、ドイツがバイデンの圧力か何かでノルドストリーム2の稼働停止をやってそれに激怒したプーチンが落とし前をウクライナにやったものだ。
だから、プーチンのヤクザ的なやり方が今回の戦争の目的でもある。
要は、ゼレンスキー政権を打倒することにあるが、そんなことのために10万単位の死傷者を数えさせているのだ。
元をたどれば、プーチンの銭勘定が戦争の原因だ。
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2019年10月10日。
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