空っぽのスクランブル VS GCI | パパケベックの総合ブログ

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■空っぽのスクランブル

中国の防空識別圏にアメリカ日本の軍用機が飛行して中国の新華社がスクランブル発進したと。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131129/chn13112923250013-n1.htm

どのような機種が何機飛んだかの発表。

スクランブルかけたら、相手側の航空機に何らかのアクションを取るだろうが、ただ見るだけのようだ。

こういうことは空自でもたとえばロシアの感染が宗谷海峡を通過した時にもスクランブルかけているだろうから(スクランブルでなくても単なる監視行動として)、さして気にすることではない。

しかも新華社の報道を行ったというところが正当性のためのペンキ塗りというわけだ。

防空識別圏の設定というのは、中国軍が自分たちの価値を高めるための手段ではないのか。

これから先、中国経済の鈍化によって当然やってくる軍事費の削減を認識し、先手を打っての行動ではないのか。

逆に、中国軍用機の飛行で空自がスクランブルをかけたときが面白いだろう。この場合、出て行けと互いに言うはずだから、中国側の報道だけでなく、空自からのリップサービスがあるはずだ。

しかも、海自に対してのロックオンがあったように、空自に対するロックオンがありうる。

中国版防空識別圏には韓国も飛行しているようだ。

しかし、中国、もう識別圏の設定をやってしまった、後戻りできないな。中国でも軍部による政変も起こるかもしれないな。

最近の中国は昔のようにベトナムやロシアなどとの国境紛争もないし、軍部の出番がなくなっている。そんな中で兵器などの近代化などで軍事費が伸び続けるのは一つの矛盾。防空識別圏の設定はそうした矛盾のはけ口としてみていいだろう。

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