2022/6/11 忘れられない日です。
夫の大腸カメラ検査の後、スナップ写真を持った口の悪い町医者の院長がトコトコ近づいてきました。
待合室の長イスで横並びになりながら大腸がんのことを言われました。
正式に検査の結果が出たのは6/16ですが、医者はポリープの顔つきからだいたい予測がつくと言います。
まだこの時は検査の結果が出る前の、あくまでも医者の見た目での判断でした。
なので、もしかしたら間違いかもしれないということも期待をしていました。
もちろんこの口の悪い医者の言う事は正しかったわけですが。
6/16にはっきりと結果が出ました。
次の日には現在の病院に行くという手配が進みました。
6/17に初めて行った今の病院ではサクサクと事務的に検査が始まりました。
とにかく手術を急いだほうがいいという空気。
戸惑っている暇もないほど埋められていく検査スケジュール等。
この後、7/14の手術の為に前日からの入院となりました。
手術待機は最短で3週間ということでしたが、当時は外科が混みあっていてとても3週間はなさそうだという話でしたが、3週間と少しで手術にこぎつけました。
当時の主治医が良性の方に事情を説明して順番を入れ替えてもらったそうです。
「どうしても先に切るべき人が出てきてしまった。」みたいなことを言ったとか。
良性でも赤の他人に手術の順番を譲ってくれる方なんてなかなかいませんよね。本当に感謝しています。
夫のガンはそれほどの状態だったのですね。
夫は確か7/8~本格的に仕事を休みました。
それでもギリギリまでお酒を飲もうとする姿に私の怒りが爆発した記憶があります。
職場に迷惑を掛けて休んでいるのにみんなが働いている時間帯にお酒をすする姿が妙に頭にきたんですよ。
お酒を飲むために休んでいるわけではないはず。
これからガンをとろうとしている身でしょう?
手術の順番だって譲ってもらったんでしょう?その気持ちを無駄にするつもり?
「危機感なさ過ぎる。生きたいのか死にたいのかはっきりしなよ。」と私プツンと切れました。
ガンで怖い思いをしている人に浴びせる言葉ではなかったとも思うのですが、家族からしてみれば自分勝手にしか思えなかったんですよ。
今になって思えば夫は手術で切除したら終わりだと思っていたんです。
私はその頃から術後の化学療法のことも見据えていました。
取れば終わりと考えていたどこかお気楽な夫。
ガンはそんなに甘いものではないと怯えていた私。
術前から既に温度差があったのです。
とにかく術前にお酒でガンを刺激しないで欲しいと思うあまり、私がピリピリしていたのも事実です。
「3週間くらいで何も変わるわけないだろう。」という夫の態度が嫌で嫌で仕方がありませんでした。
どこかのタイミングではガンが大きくなっていくわけですよね。
それがその3週間かもしれないじゃないですか。
この頃は本当に「いいかげんにしろ。」って思っていました。
ガンの発覚から2年を経て私も肝が据わり、怒るのも面倒になり基本的には放置しています。
時々、夫が輪を乱すようなことを言うのでその時にはキツめの制裁ですが
ちなみに昨日もオフ前日という事で飲み散らかしていました。
1人で楽しく飲んでいる分には別に構わないのですけど、ダル絡みされたので叱りました。
「飲むのは構わないけどゴチャゴチャと私の時間を邪魔しないで。」と。
おとなしく飲んでいる時もあるのですが、最高にしつこい日もあるんです。
私も大人相手にしつこいなんてなかなか言う機会もないのですが、酒飲みって基本的にしつこいですよね。