出血性大腸炎から大腸がんへと病院の雰囲気が変わった日のこと。 | 50代夫が大腸がんステージ3cから再発。がんと共存療法中。

50代夫が大腸がんステージ3cから再発。がんと共存療法中。

2022/07/14 S状結腸がん手術(ステージ3c)
同年9/16からゼロックス療法開始
2023/9/5再発(腹膜播種)ステ4
2023/9/21からIRIS(イリノテカン+S-1) + ベバシズマブBS

2022/6/10に町の胃腸科を受診し、翌6/11に大腸内視鏡検査を受けることになった夫。

 

 

胃腸科を受診した日のきっかけとなる症状はこの2つが続いていたこと。

  • 出血
  • いつもと違う腹痛
 
初診日の医師の見解は出血性大腸炎。
ただし、悪いものが無いかどうかをカメラで見た方がいいとの意見でした。
 
町の小さな胃腸科でかつては2階で手術や入院も対応していましたが、現在はやめています。
人手不足や院長の高齢化など理由は色々かとは思いますが。
ただ、その土地で何十年と大腸カメラを行っているので腕は確かだと感じました。
口はとにかく悪い印象でした。
 
個人情報も何もなさそうなほど他人の話が丸聞こえの待合室。
大腸内視鏡の部屋の近くでひとりポツンと待機して待っていた私。
 
検査が始まってしばらくしたら人の出入りが激しくなりました。
「生検がどうちゃらこうちゃら・・・」
「もう1個採取がどうちゃらこうちゃら・・・」
 
もはや何もないという空気ではなくなったことには気が付きました。
 
しばらくするとスナップ写真みたいなものを持った院長がトコトコトコっとやってきて私の隣に座りました。
 
「あなた奥さん?」
「そうですが。」
「ご主人ね、悪いものが見つかったよ。2つも。」
「・・・悪いものってなんですか?」
「ガンだよ、ガン。」
 
言葉に困りました。
突き出された写真の中身はまったく覚えてはいません。
 
「珍しいよ。2つあってどっちも似たような進行度なんだもん。」
そんなこと言われても、「ガン」だけで頭いっぱいなのにどう反応したらいいのか未だにわかりません。
 
「ステージ3とかそんなんじゃねーの?こんなの腹腔鏡でつまんで切って終了だよ。紹介状書くからさ、病理の結果が出る日までに病院決めておいてよ。」
 
ぶっきらぼうにこんな形で病理の結果が出る前に宣告をされました。
 
この後、急きょCTも撮ることになったのです。

もちろん病理検査結果が正なので宣告にしては早いです。
大きな病院なら絶対にしないことです。
経験のある医師はポリープの顔つきから大体のことはわかるもんだと後で聞きました。
 
 
「大腸ガンじゃないことを確認して焼き肉でも食べに行こう。」くらいの軽いノリで大腸内視鏡を受けた夫と待っていた私。
この日から大腸がんを調べまくる日々となりました。
 
結局、この口の悪い胃腸科の院長の言っていることは当たってはいました。
 
通院回数を考えると、遠くの名医より現実的な距離の病院を選ぶ方が正解と思います。