ワン・ナイト・イン・広州
4月27日(木)
広州の新白雲空港に着いたのは夜で、外はすっかり真っ暗で、小雨がパラついていて、ムッとする暑さでした。
タクシーに乗って「広州駅まで。」と伝え、移動中の車の中で、長距離列車で南寧まで行くんですよ、などと話をしてると、運転手は「それなら広州駅ではなく、広州東駅のほうがいいよ。」というのでそれに従うことにしました。
中国語を話すのは実に4年ぶりですが、何とか会話できたのでとりあえずちょっと安心です。
広州東駅に到着すると、早速チケット販売窓口を探して列に並びました。
一昔前だと窓口に客が秩序なく押し寄せていて、切符一枚買うのも一仕事でしたが、今では全てオンラインで管理され、客もきちんと並んでいます。
中国は発展してますよ。
20分ほど並んで南寧の切符を買うことが出来ました。明日の夕方の出発です。
時計を見ると9時です。今から今晩泊まるホテルを探さなければなりません。
駅前でうろうろしていると、「ホテルを紹介するよー。」とに大声で喋っているおばちゃん2人に遭遇。
オレが「どっかいいホテルないスかね?」と話かけると、おばちゃんは待ってましたとばかりにカバンからどっさりとホテルのパンフを取り出し、「私んとこは3つ星や4つ星のホテルも紹介できるよ。特にホラ、このホテルは最近出来たばかりで云々~。」とまくし立てるのを遮り、「この近くで150元~200元くらいで、シャワーがあって熱いお湯が出てエアコンのある所はないか?」とたずね、1件のホテルを紹介してもらいました。
ホテル代は200元でしたが、これが適正な価格かどうかはわかりません。
(ちなみに1元は約15円です。)
タクシーでホテルまで行き、チェックインを済ませると、外で晩飯を食べた後部屋に戻り、シャワーを浴びた後、マッサージを頼みました。45分で60元です。
なんか物凄い疲れてたんですよ。
しばらくして部屋に来たのはヒールを履いた若い女の子ですw
しかも巨乳ですw
で、さっそく彼女は「特別なマッサージ」の交渉開始です。
ホテルのマッサージはたいていがこんな感じです。
こうした女の子は田舎から出てきてる子が多く、個人的に「特別なマッサージ」をすることによって小遣いを稼いでいます。
オレが「疲れているからそんなマッサージはいらない。とっとと普通のマッサージしてくれ。」と言うと、とてもやる気のないマッサージをしてくれましたよw
彼女が提示した「特別なマッサージ」の値段は300元でした。
余談ですが、中国は世界有数の売春国家です。GDPの10%は娼婦が稼いでいるとも言われています。
良い子のみんなは誘いに乗っちゃダメだよw
というわけで、窓の外から聞こえる都会の喧騒をBGMに、広州の夜は更けていくのでした。
花
旅程
4月27日:大阪→(飛行機/3時間)→中国・広州
4月28日:広州→(列車/13時間)→南寧
4月29日:南寧→(列車/4時間)→憑祥→(バイクタクシー/20分)→友誼関(国境)→(タクシー/5分)→ベトナム・ドンダン
4月30日:ドンダン→(バイクタクシー/15分)→ランソン→(バス/2時間半)→ハノイ
5月1日:ハノイ
5月2日:ハノイ→(バス/2時間半)→ランソン→(バイクタクシー/15分)→ドンダン→(バイクタクシー/5分)→友誼関→(バス/2時間半)→南寧→(バス/3時間)→柳州
5月3日:柳州→(バス/2時間半)→桂林→(バス/1時間)→陽朔
5月4日:陽朔
5月5日:陽朔
5月6日:陽朔
5月7日:陽朔→(バス/9時間)→広州
5月8日:広州
5月9日:広州→(飛行機/3時間)→大阪
※上記地図には記載されていませんが、憑祥(ピンシャン)は南寧(ナンニン)~ハノイルートの国境手前の中国の町、ドンダンは同ルートの国境近くのベトナムの町、ランソンはドンダンより南西15kmほどにある町、柳州は、南寧~桂林ルートのほぼ中間点にある都市、陽朔(ヤンショウ)は桂林から南へ50kmほどにある町です。
気の向くまま、足の向くままに旅をしたら上記のようになりました。
ベトナムでの滞在日数が少なかったのは、単にベトナム(というかハノイ)がイマイチだったからです。
オレは中国へは何度も行ったことがあるのですが、個人的には中国は大好きです。
中国政府や共産党は、はっきり言ってキライですが。
中国の旅は、喜納昌吉の「花」が似合います。
人々の屈託ない笑顔は、この「花」のイメージがあります。
たぶん、一生懸命に「生きている」ということを実感させられるからなのだと思います。
花
川は流れてどこどこ行くの
人も流れてどこどこ行くの
そんな流れがつくころには
花として 花として咲かせてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ
涙流れてどこどこ行くの
愛も流れてどこどこ行くの
そんな流れがこの胸に
花として 花として迎えてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ
花は花として笑いもできる
人は人として涙も流す
それが自然の歌なのさ
心の中に 心の中に花を咲かそうよ
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ