いつものスパ銭からのくら寿司 他
10月11日(金)。
「競争倍率激高の、かの「白州蒸留所見学」に当選したので行ってきました!!!」
・・・と知り合いからラインで十数枚の画像付きで報告がありました。
すまんな、のっけからネタ落ちで。
なおこの日はとてもいい天気、秋晴れの抜けるようなブルースカイブルー。
暑くもなく寒くもなく超過ごしやすいいかにもなお手本のような秋の気候、それぞれの秋。
上述の知り合いもおそらくは蒸留所見学を兼ねた紅葉旅行を満喫したことでしょう。
ならばワイは蒸留所見学ではなくむさ苦しい男の裸でも見学に行くか、と向かうはいつものスパ銭「龍の湯」。
入湯前に大蔵海岸をパノラマで撮ってみる。
地球は丸かった。
この日はハミチツ風呂。
「いや「ハミチツ」じゃなくて「ハチミツ」やろ?」
と突っ込んだそこのアナタ、こんな泡沫ブログを丁寧に読んでらっしゃいますな。
説明しよう。
元ネタは十数年前にローソンが出したリラックマのはちみつホットケーキのパッケージの文字が「はちみつ」ではなく「はみちつ」となっており、あまりに堂々としていたのでほとんどの人が気づかなかった、という事件(事件ではないか)があったのですよ。
なおハロウィンにちなんで巨大カボチャの重さ当てクイズなるものが実施されており、
ワイも応募しました。
帽子は重量に含まれるんか?(どうでもいい)
見た目から重量を推測するのは非常に難しい。
とりわけ体重なんかはなんとなくのイメージに支配されていて数値だけで判断しがちです。
例えば大谷翔平の体重は97㎏、約100㎏、0.1トンですよ。
成人男性で体重100キロと言われるとブクブクに太ったキモいデブを想像しますよね?
でも大谷翔平の体重が100キロと言われると「へえー」となり、これを読んでる数千万人の方々は今まさに「へえー」となっているのではないでしょうか、知らんけど。
ワイなんかも体重だけで言うたら福山雅治と変わらんで。
「だから何?」ちゅうハナシやけど。
そもそも脂肪と筋肉を同体積で比較するならばその重量というものは~(以下略)。
なおカボチャは英語では「パンプキン」というのが日本ではコータローのようにまかり通ってますが正確には「SQUASH」と言い方が正しいです。
レモンスカッシュとかの「スカッシュ」ですね。
感覚的には表面が瓜のようにツルツルしているのが「スカッシュ」で、ぼこぼこしているのが「パンプキン」という感じでしょうか。
これマメチー(豆知識)な。
ちなみにワイのオカンはその昔「パンプキン詐欺が云々~」などと言ってて、よくよく聞けば「還付金詐欺」のことでした、というのはウソですすいませんネタに走りました。
例によって例の如く存分にスパ銭を堪能、そのあと再び大蔵海岸のベンチでくつろぎ浜辺美波でキャッキャウフフと戯れるナウなヤングたちを眺めながらまったりとするのです。
そして「秋の日は釣瓶落とし」、夕暮れ時はさびしそう。
というわけで風呂上りの一杯、帰り道にある「くら寿司」へ。
時すでにお寿司。
ワイのあずかり知らぬ間にアルコールメニューにマルエフのビールが追加されとった。
日本のみなさん、おつかれ生です。
適当に寿司を注文。
風呂上りの一杯と寿司、こういうのでいいんだよ。
途中マルエフおかわりして、
〆は茶碗蒸し。
美味しかったです。
なお「ビッくらポン!」は何やら「三回に一回必ず当たる」という「ビッくらポン!プラス」なるものが追加されておりました。
チビッコは喜ぶやろけど、おそらくはどっかで追加料金かかったりとか景品がショボかったりとかするんやろな、知らんけど。
ワイは通常のを実践、1勝1敗でした。
くら寿司は5の倍数で皿数を注文しがち。
ライトアップされた明石海峡秋景色を写真に収め、愛しいあの人も今頃は同じ月を眺めているんかなあ、などと黄昏る。
愛しい人?誰?
で、家の近所にあるバー「シーウインド」を訪れるも何と!
臨時休業。
まさかのここでワイの臨時休業男っぷりを発揮。
仕方がないので帰宅してバラファイ(バランタインファイネストな)で一杯。
音楽は1982年のデュランデュランのアルバム「リオ」。
なおこの有名な女性のイラストのジャケですが、元ネタがあったんですね。
ファッション雑誌「VOGUE PARIS」の1981年2月号からそのソースとなった画像が「発見」されたそうです。
どうでもええ話だが高校の時の友人の一人がデュランデュランのベーシストであるジョン・テイラーがめっちゃ好きで、ことあるごとに「ジョン・テイラーのベースが~」とか言うてたのだが、あれから数十年経って改めて聴いてみると確かにベースがめっちゃ立ってるわ。
9月の読書 他
9月に読んだ本は8冊。
例によって例の如く適当に感想文を書き垂らしていきます。
道尾秀介「N」
六編の短編がどこからでも読めます、ということで文章が一話ずつ交互に上下さかさまになっているという斬新な作りとなっており、順番に読み進めれば一話ごとに本をさかさまにして読まねばならず、そうしたトリッキーなところが話題になっていてワイも買ってはみたもののでもなんかちょっと読む気にならず数か月積み本になっていたのですが、その間に文庫本が出てたわ。
Tik Tokで話題!とかホンマかよ。
連作短編集形式で、なんかようわからん部分が他の物語で明らかになったりとかでなるほどとは思ったもののまあ普通やった。
というか上下さかさまのギミックとかどこからでも読めますとかそうした肝心の小説の内容以外の部分に注目が集まり過ぎて勝手にハードルを上げさせられた感があったんかも知れん。
なんだかんだで道尾作品はいろいろ読んでいるけど、ワイ的にはどれも印象が薄いのです。
「向日葵の咲かない夏」はめちゃくちゃ良かったけどあれは読む人を選ぶ小説やと思いますしね。
これはどちらかと言えば普段そんなに本を読まない人に手に取ってほしいという作品ですかね。
降田天「少女マクベス」
これはめちゃくちゃ面白かった。
女子演劇学校で舞台から落ちて亡くなった「神」と呼ばれた天才演出家の少女、その彼女の死に疑問を持った新入生が主人公と共にその真相を探るという内容。
出版社も公式サイトまで作ってますから気合が入ってるんすかね、知らんけど。
偏った価値観の中での嫉妬と羨望の渦巻く演劇の世界・女の世界、大物俳優の娘や小さい頃から子役で活躍していた子、「神」に選ばれて安堵する者、また選ばれずに絶望する者、なりたい者に自分はなれるのか?そもそもやりたいことって何なのか?
青春は繊細で残酷、だからこそ少女たちは輝くのです(なんか巧いこと言うたつもり)。
これは是非映像化してほしいわ。
女性同士のギスギスを低みの見物するのが大好きな殿方も大勢いらっしゃるでしょうしね、ああもちろんワイはそんな変態趣味は持ち合わせてはいませんよ、御存知の通りね(すっとぼけ)。
オススメの一冊です。
日野瑛太郎「フェイク・マッスル」
こちらは上述の「少女マクベス」とは真逆の男臭い筋トレ界隈のマッチョミステリー。
売れっ子男性アイドルが三ケ月で筋肉隆々のマッスルボディを披露、たった三ケ月であの体を作るのは絶対に無理、ステロイドを使ったドーピングをしているのではないか?という疑惑が上がり、週刊誌記者が彼の経営するジムに潜入取材をする、という内容。
芸能界の男性アイドルの筋肉が本物かどうかなんぞ果てしなくどうでもいいんやけどこれがなかなか面白かった。
サクサク読めて一気読みよ。
文学・文芸を志望して入った出版社でまさかの週刊誌部門に飛ばされた主人公、こんなん自分のやる仕事じゃない、などと思いつつもジムへの潜入取材を続けるうちにだんだんマッチョになってさらには意識も変わってくる、というところもなかなか面白かったです。
江戸川乱歩賞も今風にアップグレードしてんな、などと思った次第でございます。
ゲリー・ケネディ ロブ・チャーチル「ヴォイニッチ写本の謎」
再読もん。
世界最大の奇書と言っても過言ではない「ヴォイニッチ手稿」の謎に迫った本ではありますが、こうした和訳本はなかなかに読み辛く、結局謎はわからんままなので単行本で長ったらしいわりには得るものが少ない、というのが正直なところ。
とは言えヴォイニッチ手稿のあの妖しい魅力にとりつかれる気持ちはわからんでもない。
なんせ世界で誰一人として読んだ人がいないんですからね。
謎の文章に謎のイラスト、興味のある方はネット検索してみてください。
わけわからなさが一周して不思議な魅力を醸し出します(あくまで個人の感想です)。
何か意味のあるものなのか?
単なる植物図鑑的な何かなのか?
金持ちの道楽の莫大なお金と手間暇をかけたお遊びなのか?
中二病の成れの果てなのか?
AIによる解析で謎が解明される時が来るのか?
それらを考えるだけで仕事中も眠れません。
なお去年「ヴォイニッチ手稿の秘密」なる本が出たのですが、これが説明を読む限りではかなりファンタジーでスピリチュアルな内容らしく、実は異世界から来てどうのこうのと、そういうの言い出したらもう何でもアリやろ、と。
東野圭吾「透明な螺旋」
ガリレオシリーズ最新刊。
ガリレオと言えば謎の事件を理系のトリックを仮説・再現して解明するというパターンが王道というか見所(おそらく小説ではなくドラマで知ってる人のほうが多いと思うので敢えてこう書く)だと思いますが、今回は理系ミステリーではなくなかなかにヒューマンタッチなミステリーで、ある種異色な作品かと思います。
だからと言ってつまらん、というわけではなくてそこは安心安定の東野圭吾、グイグイと読ませます。
そして帯にある「誰も知らなかった湯川の秘密」、「湯川」と書いて「ガリレオ」とルビを振る。
おそらく苗字が湯川というだけでガリレオというあだ名をつけられた人もいることでしょう。
なお内容とは全く関係ないがアードベッグのソーダ割を飲みたくなった。
早見和真「笑うマトリョーシカ」
これは個人的にはイマイチやった。
「要職に就く政治家が誰かの操り人形だったら?」
的な、そこまで大袈裟に表現せずとも政治の世界には重要なブレーンがいて云々というのはなんとなく知ってるというか感じてることだと思うが、そこに焦点をあてて引っ張った割にはなー、というのが正直な感想。
ドラマもTVerで配信していたので見てみたけど随分と原作と違っていたので一話で見るのヤメ。
ヒトラーの演説内容や表情や間、それらが民衆に与える心理効果を考えて計算された構成を考えたハヌッセンという人物が取り上げられて、そういうところは興味深かったけれども小説としてはちょっと残念でしたわ。
綾辻行人「水車館の殺人」
8月に「十角館の殺人」を再々々読くらいして、その勢いで再読したのがこれ。
まあこれはいかにもミステリー好きのためのミステリーという感じで、内容は悪くはないもののやはり超絶傑作である十角館のあとだとさすがにショボさを感じるのは否めませんな。
いやこれはこれでよく出来ているんですけどね。
個人的には「十角館」と「時計館」がツートップだと思っていて、その思い込みが過ぎるため他の館シリーズが疎かになっているのですが、また機会があれば他のんを読んでみようかと思います。
原尞「愚か者死すべし」
8月からこの原尞の作品を読み返しているのですが、今月はこの一冊。
まあこの人の作品はお世辞抜きにマジで全て面白い。
ハードボイルドに憧れる人は是非一度どの作品でもいいから読んでほしいです。
原尞は1988年にデビューし、上梓された長編作品は僅かに5冊。
シャーデーより寡作ですよ。
2023年5月に亡くなったので探偵沢崎シリーズは未完となりました。
もう本当に残念です。
以下引用↓
それから、彼女は両手で顔をおおって、声をあげて泣きだした。
私は席を立ってレジに向かった。
さっきのウェイターが心配そうに訊いた。
「大丈夫ですか」
「女があのように泣いてるのは人生最悪のときか、最良のときじゃないのか・・・あまり自信はないのだがたぶんあとのほうだと思う」
私は勘定をすませて、店を出た。
今月は結果的に原尞の遺作となった「それまでの明日」を再読予定です。
というわけで今夜はマルタイの皿うどんで一杯。
貧乏人の具沢山でうどんが見えん、いやあれってそもそもうどんちゃうやろ。
というわけでうどんをリフトアップ。
いやこれってそもそも(以下略)。
というわけで皿うどんの謎について調べてみた↓
キャット・グローヴァー死去
9月終りごろの訃報ニュースで今更ジローラモですが、キャットが亡くなりました。
「キャットって誰よ?」
って思う方がほとんどかも知れませんが、プリンスの80年代後期のダンサーでありラッパーであり振付師でもあった女性です。
享年60。
プリンスマニアのサイトpartymindでは「老少不定」という言葉が使われておりましたがまさにそうです。
やはりキャットで印象に残るのは「サイン・オブ・ザ・タイムズ」ツアーでのパフォーマンスですね。
それから「ラヴセクシー」期のラップとか、あと「ブラック・アルバム」の「シンディC」でもラップを披露してました。
個人的には1987年のシングル「サイン~」のジャケが驚き桃の木やった。
「すわ!プリンスが女装してるわ!」
とマジで思ったものです。
プリンスが57歳で亡くなりキャットが60歳、プリンス関連で言うならボニ・ボイヤーもジョン・ブラックウェルもヴァニティも亡くなってますからね、これも「サイン・オブ・ザ・タイムズ(時代の兆し)」、諸行無常の響きあり、ですわ。
キャットの出ているプリンスのPVと言えば「グラム・スラム」よな。
ワイの好きなプリンスPVのひとつです。
というわけでプリンスを聴きながら酒。
ロングジョンをやりながら「サイン~」のドーナツ盤と記念撮影。
ちなみにこの巨大ハートで顔を隠してるのが表ジャケになります。
♪Some say a man ain't happy unless a man truly dies♪
(人は死ぬまで本当に幸せになれないの?)
おまけ:
ネットで拾った画像↓