この春、諸事情により朝に娘を保育園に送る時間が1時間早くなった。
それはモロに通勤ラッシュの時間帯。
そこはまさに無法地帯…「殺人ロード」と呼ぶにふさわしい、我先にと目的地へ行き急ぐ事故スレスレの交通状況。

さすがに危機感を覚え、ここはひとつ勇気を出さねば!と警察へ巡回パトカーを要請することにした。
※どのようにヤバい交通状況なのかは前回の投稿、冒険その6参照


さて、そんなこんなで「家に戻ったら警察に電話しよう」と決意し近所のスーパーで買い物してたら、なんと駐車場でちょうど管轄署と思われる警察官に遭遇!
さすがわたし、持ってる!引き寄せてる!!と不謹慎ながらもワクワク。
しかし、まさかの塩対応が待っていた。

その警察官に最初に話をしていいか確認し、OKが出たので概要を話したがまるで邪魔者扱い。冷ややかな視線が刺さる。
結局、私の話を最後まで聞かずに「はいはい、わかりました」と一方的にシャットアウトされてしまったのである。

そんな…勇気を出して話しかけたのに…
私、良いことをしようとしてるのに…

と泣きたくなったけど、冷静に考えてみれば何かに対応中の警察官に話しかけたところで邪魔者扱いされるのはしょうがないのかもしれない。
優先順位が圧倒的に低いのだから。
ヘタすれば公務執行妨害で逮捕されてたかもしれないのだ。

まさかの塩対応に凹み勇気を挫かれそうになったが、そんなことで泣き寝入りするわたしではない!!と自分を奮い立たせる。

というわけで帰宅後、改めて管轄署と思われる警察署に電話をかけた。
こんなとき、手短に要点を話すのが苦手な私。
緊張して頭が真っ白になるおそれもあるので、何を伝えるかを事前にメモして臨んだ。

電話先の警察官は物腰やわらかで丁寧。ホッとする。
しかし!巡回パトカー要請の管轄はそこではなく、自宅近くの警察署だったらしく電話をまわされた。

ここでイヤな記憶がよみがえった。
まさにその管轄署の巡回パトカーに福岡移住1年目の秋、見事に交通違反で捕まったからだ。

忘れもしない2022年10月末日。
自宅から息子を急いである場所に迎えに行く途中だった。
普通に走ってるつもりだったのに、いきなり後ろから拡声器で「そこのオレンジの車、止まりなさい」と言われ、サーーーっと真っ青になった。

生まれて初めての交通違反。
自分でも気づかずに歩行者妨害、一時停止違反と2つ違反を犯していたのである。
違反してたのに気づかないのも相当ヤバいけど、いつの間にか後ろにパトカーがいたのに気づかないのもかなりヤバかった。

合計4点の減点。16000円の罰金。
約20年継続保持してたゴールド免許が見事にブルーに転落。
正直、めげた。

そんな忘れたくても忘れられない記憶がまざまざと甦る。

しかし今はそんなことは言ってられない。
巡回パトカーを要請しみんなを殺人ロードから守るのだ!

記憶に手を振り、電話口の警察官にしっかり伝えるべきことを伝えなければいけない。

 

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驚くことに最初にフルネーム、住所、電話番号をしっかり聞かれ、通話は録音されていた。

そのせいで妙に緊張してしまった。
何も悪いことなどしてないのに、「粗相をしてはいけない、ちゃんと話さなくては!」という気持ちになった。

でも相手の警察官は親切丁寧でこと細やかに状況を聞いたあと、巡回パトカーを走らせますと言ってくれた。

最後に「そうそう、福岡は運転が荒い車が多いんですよ。わたしたちも怖い思いをすることがありますから。これからも運転には気をつけてくださいね。また何かお気づきのことがあればご連絡ください」と優しく言ってくれた。

はあ、良かった。
とりあえず警察への連絡、巡回パトカーの要請、無事終了。

これで少しでもあの殺人ロードが落ち着くと良いな、
怖い思いをする人が減るといいな、
事故が減るといいな、

と思いながらふと、
こんなことしておいて、自分が違反で捕まったらイヤだな、
ネズミ捕りがネズミになっちゃったらイヤだな、
不謹慎だけどそんなことを思ってしまった。

さて、今後あの通勤ラッシュの殺人ロードに巡回パトカーが登場する。
自分で警察に依頼しておいてなんだけど、これで毎朝さらに大冒険、毎日が自分を試される大冒険になってしまったのである。

 

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