まさかまた福岡で朝からリアルマリオカートをするハメになるとは、夢にも思わなかった。
理由は単純でこの春から息子の通学バスが1時間早まり、それによって娘の保育園の送迎も1時間早くなったからだ。
朝9時→8時過ぎには自宅を出発することに。
以前より道路が空いていることを密かに期待してたんだけど、真逆だった。
通学/通勤ラッシュど真ん中の時間帯。
めちゃ混みもいいところ。
交通状況といえば…まさに「殺人ロード」。
無法地帯もいいところだった。
マリオカートでいうと、レインボーロードだろうか。
あのサイドに壁がなくて、簡単にひゅうーーーー!って落ちちゃうやつ。
私にとってはそれくらい難易度が高かった。
福岡特有のせっかちな車たちが、まさに我先にと凌ぎを削っていたのである。
具体的には、
・ウインカーも出さずあっちこっちに車線変更する車
・車間距離めちゃ狭いのに強引に割り込んでくる車
・まだ赤信号なのに超フライングして飛び出す車
・もう赤信号なのに強引に渡り切っちゃうタクシー
・何の前触れもなくいきなり飛び出してくる車
・横断歩道に歩行者や自転車がいても構わず強引に横切る車
おいおい、みんなやりたい放題…ここは無法地帯なのかい?
ここは本当に日本なのかい?
みんな免許持ってるのかい?
交通ルール忘れちゃったのかい?
パトカーいたらソッコーで捕まるよそれ。
そもそも危ないよ、よく事故起きないよね。
てゆうかへっぽこドライバーの私がこんなこと言うくらいだから相当ヤバいよ…
と泣きたくなる気持ちでビビりながら走ってた。
違反でパトカーに捕まりそうな車ばかりだったけど、そこはさすが都会のラッシュを走るベテランドライバーたち。
この時間は巡回パトカーが通らないことをちゃんと知ってやってるのだ。
そんなやりたい放題の殺人ロードに加え、徒歩やチャリ通勤通学の方たちもめちゃくちゃ多い。
ひえええええーーー 助けてくれーーー 怖いよーーーー!!
そんな心の叫びが止まらなかった。
朝から最難関のリアルマリカーで集中力を使い果たし、疲労困憊状態でなんとか無事保育園に到着。
あれは一体なんだったんだろうか。
そんなこんなで朝から予期せぬ大冒険。
勇気と度胸を試された大冒険。
今年は年始に初めて名古屋の道路を運転した。
なので運転が荒く事故率が高い国内の2トップ(ワースト2)を経験したことになる。
そう、福岡は運転が荒いことで本当に有名なのだ。
2年前に沖縄→福岡に移住してきて初めて福岡の地を走り、そのあまりの運転の荒さに心臓バクバク。
冗談じゃなくチビりそうになった。
それが人生で初めての「朝からリアルマリカー」だった。
そんな福岡で2年間毎日運転して、すっかり鍛えられて慣れたつもりでいた。
「福岡で運転できたら、きっとどこでも運転できる」
そんな自信に満ち溢れていた。
でもまだまだ甘かった。
ここにきて本場の福岡の道路を運転し、さらに経験値アップ。
しかしそんな無法地帯を走ってると、ついつられてちょっと荒い運転をしてしまう自分がいた。
そうやってこの殺人ロードに挑み慣れるのも勇気。
しかし実はこんな状況でも流されずに常に自分に運転モラルを問い、阿呆みたいに交通ルールをしっかりと守って安全運転を貫き通すことこそが真の勇気を試されるのだと思った。
こんなとき、他の車と同じようないい加減な運転をするほうが実はラクだったりする。
だって少しでもトロトロ走ってたらすぐ追い抜かされるし割り込まれるし、最悪クラクション鳴らされるからね。
このまま悪に染まるか?
それとも正義を通すか?
わたしは正義を通す!
だって死にたくないからね。娘を守りたいからね。
それはそうと、実はこのラッシュの時間帯にパトカー巡回してもらうよう警察に電話しようかと思っている。
だって本当に危ないからね。
警察に電話するの、ちょっと緊張するけども。
運転ひとつとってもさまざまな勇気を試されるのであった。
やや大げさだけどこの春の大冒険の一コマ(^^)