ベトくら~ベトナムに暮らせば~ -3ページ目

ベトリッシュ

最近ハノイで話題の美顔術に行った。

そこはローカルのエステティックサロンのようなところで、
医師がいて施術の前にカウンセリングを受けることになっていた。
この先生が私が今まで遭遇したことがないほど華麗な
ベトリッシュの使い手だったのだ。

ベトリッシュとはベトナミーズ+イングリッシュのことで
ベトナム人のしゃべる英語という意味だ。
ちなみに私のカタカナ英語はJINGLISHと
オーストラリアでは呼ばれていた。

さて、この先生との会話こんな調子である。
医者「チート  ゾーン スキン」
目「・・・は?」
医者「ジョー スキン ゾーン!」
目「???」

私には「Cheat Zone Skin」(部分的な肌をだます)
「Jaw Skin Zone」(あごの肌の部分)と聞こえるのだ。

「Zone Skinって、顔の一部分ってことですか?
全体に施術はしてもらえないの?
なんであごだけ?」
と聞くと先生はさらに説明しようとするのだけど
さっぱりわからない。

しばしの押し問答の末、ついに先生は紙にゾーンの
スペルを書き始めた。
Y・O・U...と書くうちにピンと来た。
「え、ヤングのことですか?!
ベトナム語のTRE?」

と、周りで私たちの会話を聞いていた
ベトナム人ナースたちが一斉に笑いながら
「ヤーング」と言いだした。

急にそれまでの会話が腑に落ちた私。
チートはTreatment、ジョー・スキンはYour Skinの
ことだとわかった。
つまり先生が言いたかったのは
「この治療はあなたの肌を若返らせます」
ということだったのだ。

ベトナム語ではTRはチと読む。
Tranはチャン Triはチである。
Y自体はイーグレックと読むが
Yと何かを組み合わせた単語はYの音がにごることがあるらしい。
私の辞書にはYOで始まるベトナム語は載っていないが、
YOはジョーと読むみたい。
そしてtreatmentがチートに聞こえたように
語尾はしっかり発音しないことが多いから
さらにややこしくなる。

これに慣れるとたとえば、街で旅行会社の前を通りかかり
「Train Ticket」と書いてあれば
「チャイン・チケットってなんだっけ?」と思い、
「Money Exchange」は「モンキー・エクスチェンジ」と
読めてしまいドキッとしてしまう。
まあ、後者をそのように読むのは私だけだと思うけど・・^^;


ま、そんなこんなの末、治療台に上がる頃には
すっかり疲れきってどうにでもしてという気になった私。
肝心の効果のほどは、ムフフ得意げ、である。



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ベトくら~ベトナムに暮らせば~
若返ったの?

よかったら、こちらものぞいてみてください。

ベトナムのフラワーアレンジメント

ベトナムの方から
クリスマスにお花が届いた。

ベトくら~ベトナムに暮らせば~
どーん。

どうです、この堂々としたたたずまい。
インパクト抜群でしょう。

お店の開店祝いくらいの大きさがあるし
使っているお花も大ぶりで派手なものばかり。

はっきり言って個人の家にそぐわないことこの上ない。
先方は、私たちがどんな大邸宅に住んでいると思って
いるんだろうか(笑)
それとも、ベトナム人はこれくらいの
でかい花を家に飾るのか??


大体ハノイの街の花屋さんの前に
置いてあるアレンジメントも大ぶりなものが多い。
こちらでは花が安いので、
わざわざお店でアレンジしてもらうものは、
とにかく派手に盛大に盛るのが好まれるのだろうか。



ベトくら~ベトナムに暮らせば~
よく見ると、わざわざ花にラメもふってある。
一応クリスマスのイメージなんだろうか。
やっぱりベトナムの人って派手好きなんだなあ、
とこういうものを見ると思う。



さて、今日はクリスマス・イヴ。

ベトナムはクリスチャンが多いので、
クリスマスはで街は盛り上がっている。

今日あたり、
バイクに乗った若者で街は溢れて
道路は大渋滞しているんだろうな。


ハノイで季節感がまったくない生活をしている私だけど、
さすがにこういうイベントは年の瀬が近いなと実感する。


日本のみなさま、メリー・クリスマス!
どうぞ楽しいクリスマスをお過ごしください。



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ベトくら~ベトナムに暮らせば~

大きいことはいいことなんじゃないの?


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ボルシチが食べたい!

ドラマ「不毛地帯」を見ている。

普段ドラマを見ないオットも一緒に夢中になって見ている。
過去にもドラマ化されたことがあるそうだが、
私たちが見ているのは昨年フジテレビ系列でドラマ化されたもの。
主演の元日本陸軍大本営参謀壹岐正を演じるのは
唐沢寿明だ。

昨年日本に帰った時にテレビで見てその重厚で
スケールの大きな話に魅了されていたのだが
数回見ただけではよくわからなかった。
日本では視聴率があまりふるわなかったようですね。

友人からDVDを借りたので初回から見ると、
そうか、はじめは終戦、
そして主人公のシベリア抑留の話から始まるのね。

私が日本で見た時は中盤の自動車外資導入の
話で、唐沢さんはすっかり商社マン姿が板についていたが、
第一回でシベリアの捕虜収容所で劣悪な環境の中、
過酷な労働を強いられた唐沢さんは
ガリガリに痩せこけていた。

シベリア抑留中に東京裁判にソ連側の証人として選ばれて
ソ連当局に、豪華な宿舎に身柄を移送された時、
主人公を懐柔するかのように出された食事が
ソ連名物、真っ赤なボルシチと黒パン。

それを見て、日ごろまともに
食事を与えられていなかった
主人公が喉をごくりと鳴らす。
見ている私もテレビの前で思わず喉を鳴らした。

あー、ボルシチ食べたい!!!


で、早速クックパッドでレシピを検索して
作ったのがこれ。

ベトくら~ベトナムに暮らせば~

缶詰のビーツと使ったせいか、思ったよりも
赤くならなかったが、散々主人公が飢えや寒さと
戦うシーンを見た反動で、キャベツやセロリ、人参も
これでもかと入れやたら具だくさんになった。
しかも、寒い中での強制労働を見ていたので
カロリーを取らなくちゃという気になり、
サワークリームもどっかり乗っかった。

オットが忙しく、作ってから実際に食べるまでに
冷蔵庫で3日も寝かせたせいもあってか、
お肉もホロホロ、野菜もトロトロで美味しかった。
食卓の話題は当然、
「壹岐さんこれ食べたかっただろうね」
「そうだね、あったまるもんね」であった(笑)


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さて、不毛地帯。
あまりにドラマが面白いので、色々と探して
原作が電子書籍化されているのを発見。
早速全5巻を買って、ダウンロードして
初めての電子書籍を読んでいる。

これが、第一巻はほとんどがシベリアの話。
テレビドラマでも見ていてつらかったが、
それでもさらっと描かれていたというのがわかった。

共産思想を植えつけられた日本人と
元軍人たちとの収容所内での対立は、
映画「レッド・ヴァイオリン」で描かれていた
文革時代の中国のことを思い出した。
そして、強制労働25年の罪を着せられた
主人公が流刑地でさらに厳しい労働に従事したりと
読んでいて、心は氷点下。

壊血病になり、歯が抜け落ちてしまった主人公が
無事日本に帰還した後、
年の離れた上官のお嬢さんを魅了するほど、
心身ともに回復したのか??
と、どうでもいいことを心配するくらい
悲惨なシベリア体験が続く。

ドラマはかなりはしょってはいるが、
かなり丁寧に原作に沿って作られていると思う。

先にドラマを見ているせいもあると思うが、
秀逸なのはキャスティング。
特に壹岐の宿敵、里井副社長役の
岸辺一徳が素晴らしい。

壹岐が社内で異例の出世を遂げる中、
だんだんその存在を脅威に思う里井副社長。
地位も名誉も実力もある男が
よくもここまでひがめるな、と感心するほど
ヒステリックに激昂するシーンがでてくるが
うまいなー、岸辺さん。
さすがだなー。
毎回、あの声が裏返り、髪を振り乱して叫ぶシーンが
楽しみだったりする(^m^)。

ライバル商社の鮫島役の遠藤憲一も、
ギラギラした感じがよく出ていていい。

でも、私が一番好きなのは壹岐の上司、
大門社長役の原田芳雄。
あの、なんともいえない関西弁の台詞まわしがいいんだなー。


あ、古いネタですみません。
今更昨年のドラマのことを熱く語るなんてね(汗)
なにせハノイ在住者なもので
ご容赦くださいませ~(笑)。

ちなみに、不毛地帯の電子書籍版はこちらで買えます。
honto


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ベトくら~ベトナムに暮らせば~

オレ熱いもの食べられないから、ボルシチは遠慮しとく。


よかったら、こちらものぞいてみてください。