ベトリッシュ | ベトくら~ベトナムに暮らせば~

ベトリッシュ

最近ハノイで話題の美顔術に行った。

そこはローカルのエステティックサロンのようなところで、
医師がいて施術の前にカウンセリングを受けることになっていた。
この先生が私が今まで遭遇したことがないほど華麗な
ベトリッシュの使い手だったのだ。

ベトリッシュとはベトナミーズ+イングリッシュのことで
ベトナム人のしゃべる英語という意味だ。
ちなみに私のカタカナ英語はJINGLISHと
オーストラリアでは呼ばれていた。

さて、この先生との会話こんな調子である。
医者「チート  ゾーン スキン」
目「・・・は?」
医者「ジョー スキン ゾーン!」
目「???」

私には「Cheat Zone Skin」(部分的な肌をだます)
「Jaw Skin Zone」(あごの肌の部分)と聞こえるのだ。

「Zone Skinって、顔の一部分ってことですか?
全体に施術はしてもらえないの?
なんであごだけ?」
と聞くと先生はさらに説明しようとするのだけど
さっぱりわからない。

しばしの押し問答の末、ついに先生は紙にゾーンの
スペルを書き始めた。
Y・O・U...と書くうちにピンと来た。
「え、ヤングのことですか?!
ベトナム語のTRE?」

と、周りで私たちの会話を聞いていた
ベトナム人ナースたちが一斉に笑いながら
「ヤーング」と言いだした。

急にそれまでの会話が腑に落ちた私。
チートはTreatment、ジョー・スキンはYour Skinの
ことだとわかった。
つまり先生が言いたかったのは
「この治療はあなたの肌を若返らせます」
ということだったのだ。

ベトナム語ではTRはチと読む。
Tranはチャン Triはチである。
Y自体はイーグレックと読むが
Yと何かを組み合わせた単語はYの音がにごることがあるらしい。
私の辞書にはYOで始まるベトナム語は載っていないが、
YOはジョーと読むみたい。
そしてtreatmentがチートに聞こえたように
語尾はしっかり発音しないことが多いから
さらにややこしくなる。

これに慣れるとたとえば、街で旅行会社の前を通りかかり
「Train Ticket」と書いてあれば
「チャイン・チケットってなんだっけ?」と思い、
「Money Exchange」は「モンキー・エクスチェンジ」と
読めてしまいドキッとしてしまう。
まあ、後者をそのように読むのは私だけだと思うけど・・^^;


ま、そんなこんなの末、治療台に上がる頃には
すっかり疲れきってどうにでもしてという気になった私。
肝心の効果のほどは、ムフフ得意げ、である。



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若返ったの?

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