ボルシチが食べたい! | ベトくら~ベトナムに暮らせば~

ボルシチが食べたい!

ドラマ「不毛地帯」を見ている。

普段ドラマを見ないオットも一緒に夢中になって見ている。
過去にもドラマ化されたことがあるそうだが、
私たちが見ているのは昨年フジテレビ系列でドラマ化されたもの。
主演の元日本陸軍大本営参謀壹岐正を演じるのは
唐沢寿明だ。

昨年日本に帰った時にテレビで見てその重厚で
スケールの大きな話に魅了されていたのだが
数回見ただけではよくわからなかった。
日本では視聴率があまりふるわなかったようですね。

友人からDVDを借りたので初回から見ると、
そうか、はじめは終戦、
そして主人公のシベリア抑留の話から始まるのね。

私が日本で見た時は中盤の自動車外資導入の
話で、唐沢さんはすっかり商社マン姿が板についていたが、
第一回でシベリアの捕虜収容所で劣悪な環境の中、
過酷な労働を強いられた唐沢さんは
ガリガリに痩せこけていた。

シベリア抑留中に東京裁判にソ連側の証人として選ばれて
ソ連当局に、豪華な宿舎に身柄を移送された時、
主人公を懐柔するかのように出された食事が
ソ連名物、真っ赤なボルシチと黒パン。

それを見て、日ごろまともに
食事を与えられていなかった
主人公が喉をごくりと鳴らす。
見ている私もテレビの前で思わず喉を鳴らした。

あー、ボルシチ食べたい!!!


で、早速クックパッドでレシピを検索して
作ったのがこれ。

ベトくら~ベトナムに暮らせば~

缶詰のビーツと使ったせいか、思ったよりも
赤くならなかったが、散々主人公が飢えや寒さと
戦うシーンを見た反動で、キャベツやセロリ、人参も
これでもかと入れやたら具だくさんになった。
しかも、寒い中での強制労働を見ていたので
カロリーを取らなくちゃという気になり、
サワークリームもどっかり乗っかった。

オットが忙しく、作ってから実際に食べるまでに
冷蔵庫で3日も寝かせたせいもあってか、
お肉もホロホロ、野菜もトロトロで美味しかった。
食卓の話題は当然、
「壹岐さんこれ食べたかっただろうね」
「そうだね、あったまるもんね」であった(笑)


とかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ足あととかげ

さて、不毛地帯。
あまりにドラマが面白いので、色々と探して
原作が電子書籍化されているのを発見。
早速全5巻を買って、ダウンロードして
初めての電子書籍を読んでいる。

これが、第一巻はほとんどがシベリアの話。
テレビドラマでも見ていてつらかったが、
それでもさらっと描かれていたというのがわかった。

共産思想を植えつけられた日本人と
元軍人たちとの収容所内での対立は、
映画「レッド・ヴァイオリン」で描かれていた
文革時代の中国のことを思い出した。
そして、強制労働25年の罪を着せられた
主人公が流刑地でさらに厳しい労働に従事したりと
読んでいて、心は氷点下。

壊血病になり、歯が抜け落ちてしまった主人公が
無事日本に帰還した後、
年の離れた上官のお嬢さんを魅了するほど、
心身ともに回復したのか??
と、どうでもいいことを心配するくらい
悲惨なシベリア体験が続く。

ドラマはかなりはしょってはいるが、
かなり丁寧に原作に沿って作られていると思う。

先にドラマを見ているせいもあると思うが、
秀逸なのはキャスティング。
特に壹岐の宿敵、里井副社長役の
岸辺一徳が素晴らしい。

壹岐が社内で異例の出世を遂げる中、
だんだんその存在を脅威に思う里井副社長。
地位も名誉も実力もある男が
よくもここまでひがめるな、と感心するほど
ヒステリックに激昂するシーンがでてくるが
うまいなー、岸辺さん。
さすがだなー。
毎回、あの声が裏返り、髪を振り乱して叫ぶシーンが
楽しみだったりする(^m^)。

ライバル商社の鮫島役の遠藤憲一も、
ギラギラした感じがよく出ていていい。

でも、私が一番好きなのは壹岐の上司、
大門社長役の原田芳雄。
あの、なんともいえない関西弁の台詞まわしがいいんだなー。


あ、古いネタですみません。
今更昨年のドラマのことを熱く語るなんてね(汗)
なにせハノイ在住者なもので
ご容赦くださいませ~(笑)。

ちなみに、不毛地帯の電子書籍版はこちらで買えます。
honto


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ベトくら~ベトナムに暮らせば~

オレ熱いもの食べられないから、ボルシチは遠慮しとく。


よかったら、こちらものぞいてみてください。