人材育成が「レシピ通りに行かない」ことは、現場ではごく自然なことです。
一人ひとりの特性や背景、タイミングなどが大きく影響するため、育成には「個別対応」が求められます。
以下に、レシピ通りにいかない場合の対応策をいくつか紹介します。
【1】原因の洗い出し(なぜ行かないのか?)
- 本人の特性:価値観、性格、学習スタイルが異なる
- 指導側のアプローチ:指導方法が合っていない、関係性が築けていない
- 環境要因:忙しすぎる、フォロー体制が不十分、職場の雰囲気
- 時期の問題:本人が他の課題(家庭・健康・仕事量)を抱えている
【2】アプローチの柔軟化
- ティーチングからコーチングへ:教えるだけでなく、引き出す関わりを意識
- スモールステップに分ける:いきなり成果を求めず、できることから着実に
- 本人のモチベーション源を探る:「なぜこの仕事をしているのか?」を一緒に確認
【3】“うまくいかない”ことを共有・相談する
- 育成は一人で抱えない:上司やチームで共有し、別の視点や対応方法を検討
- 相手と対話の時間を取る:「育成される側」も言い分を持っているかもしれません
【4】“計画”ではなく“関係性”を重視する
- 育成の進み具合よりも「信頼関係」が土台
- 少し立ち止まって、「この人は何に困っているのか」「どうすれば心が動くのか」に焦点を当てる
【5】成果が見えにくい時期は「育っていない」ではなく「芽が見えないだけ」と捉える
- 時間がかかる人もいる
- 「ある時ふと」変化することも多い
- 継続して関わることで、タイミングが訪れる
最後に:育成は「農業」に近い
人材育成は、料理のようにレシピ通りに材料を揃えて加熱すれば完成するわけではなく、「天候(環境)」「土壌(個性)」「季節(タイミング)」を見ながら手間をかけて育てる農業に似ています。
焦らず、見守りながら、時には方法を変えて対応することが大切です。

