「今どきの若者は・・・」というと毎年4月に新入社員のタイプ命名が発表されています。
これは、1973年度から2002年度までの30年間、現代コミュニケーション・センター所長であった坂川輝夫さんによって行われていました。
その後、2003年度からは財団法人 社会経済生産性本部が、2018年度からは産労総合研究所が引き継ぎました。
元々の目的は、新入社員の特性や社会状況を反映したタイプの命名を通じて、新入社員が直面する課題や特性を理解し、新入社員育成の助けになることを意図していましたが、最近はやや形骸化ぎみかなと思います。
例えば、
2022年度「二刀流」
2023年度「AIチャットボット」
2024年度「新NISA」
と命名されました。
うーん、、、、これらの命名はかえって理解しにくいかもしれません(笑)
価値観の多様化が進む現代社会では、新入社員を一定の「タイプ」に分けることには限界があります。
それぞれの新入社員は、自分自身の経験、スキル、価値観を持っており、それらはタイプ分けで表現できる範囲を超えています。
前回の世代分けもそうですが、このようなタイプ分けが行われる背景の一つには、人が未知のものや捉えられないものを嫌う傾向があります。
だから安心を得るために、何かに当てはめようとします。
例えば、人が未知のものに遭遇したときの反応としては、
・恐怖や不安:潜在的な脅威に対する防衛反応
・回避:リスクを最小限に抑えるために避ける
・好奇心:新しい情報を得て、自分の知識を拡げようとする
・挑戦:未知のものだからこそ、あえてチャレンジする
があります。
あなたは未知なものに対して、どのような反応をしがちでしょうか?
これらの反応は、個々の状況や経験によりも異なりますし、同時に存在することもあります。
例えば、新しい環境に対して好奇心を抱きつつ、それがもたらす変化に対して不安を感じるとかですね。
未知のもの対して、自分に会う形で対応する方法を見つけることは、自己成長や新たな可能性の発見、しなやかなメンタルを養う意味でも大切です。
<次回に続く>
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