Emerald Physics CS-2 スピーカーレビュー その2 | 喰らうオーディオ!!!

喰らうオーディオ!!!

オーディオの、オーディオマニアによる、ピュアオーディオのためのブログ。

Emerald Physics  CS-2 スピーカーレビュー その2
fl001
CP(中古)   ★★★★
デザイン    ☆☆
手放せない度 ☆☆☆☆



あけましておめでとうございます。

今年も忌憚なき率直な意見をモットーにブログやっていきます。
どうぞ宜しくお願いいたします。


前回の続きです。

マルチ挑戦ということで
チャンデバどうすんのっ!


ということで購入したのがベリンガーCX2610
fl01
我が家のケーブル、インシュよりも安い
送料込み6000円ナリ。

安い、安すぎるぞ。
オーディオ業界には化粧品の様に別段根拠も無く、
価格が高くないと価値が無いと考えている
優れた感性をお持ちの方もいらっしゃるようですが・・・

ともあれベリンガーは偉大です。

こんなんあるんだったら初めから
マルチやってりゃ良かった!というぐらい優れた製品です。

なお、本気でマルチやるなら数万円出して
同社のデジチャンを利用するのがベターかなと思います。


マルチということで
アンプ足りないでしょ!


ということで購入したのが
ジェフローランドのMODEL3とMODEL6
定価110万円と170万円ナリ。
fl01
fl0


ベリンガーと打って変わって
ちょっとどういうことなの?
というアンバランスさ。
我ながら言ってることが稚拙で支離滅裂です。
いのせもはや中二レベル。


ですが、まぁいいじゃないですか、
そういう趣味なんですから(笑)


さらに、ここにプリとしてゴールドムンドのMIMESIS7まで追加しちゃったので、
プリ3台とパワー3台の組み合わせでどれがベストか!
という実に豪華な試みとなりました。

【プリアンプ】
Threshold(スレッショルド) SL-10
GOLDMUND(ゴールドムンド) MIMESIS6
PLINIUS CD-LAD

【パワーアンプ】
Jeff Rowland(ジェフローランド) MODEL3
Jeff Rowland(ジェフローランド) MODEL6
Jadis(ジャディス) DA-7


スピーカー買うところから一貫して
完全に勢いで始めたマルチ挑戦ですが
とりあえず散財というオーディオマニアの鏡のような様相です。


【プリアンプの比較】
最初はスレッショルドのNS-10を試しました。
これは全然ダメ良いところが出ません。

結論としては、圧倒的にPLINUSのL-CDですね。
ゴールドムンドのMIMESIS7と比較しても、一聴して決まるレベル。

プリの傾向から察するに、
情報量が多く、高域まで綺麗に伸びているタイプじゃないと
粗が出て全然良く鳴りません。

何というかここまでプリとの相性が強烈なのも初体験ですね。


【パワーアンプの比較】
プリはあっさり候補が決まりましたので
次はパワーアンプです。

話は戻りますが、スピーカーに関しては
元々『能率の高さは性能だ』
ということが念頭にあります。
それが能率100dbのこのスピーカーを導入した理由です。

よく鳴らしにくいスピーカーこそ、
どのアンプで鳴らすか?みたいな話を耳にします。

私はそういうのって冷めた目で見る方の人でして。
そもそも能率が高いスピーカーをドライブ力があるアンプで
鳴らせば当然鳴るわけで。

さらには、それこそ生音のような
風のように軽く俊敏な音が出せるのではないかと
逡巡していたわけです。


ところが現実はがぜん厳しい。
能率が高いと如何せん残留ノイズが耳につきます。

(もちろんこれは高域側のアンプの性能のはなし)

この辺はトレードオフというか
想像以上に悩ましいところです。
能率が高いと存外にアンプを選びます。

こうなると案外90dbぐらいの能率が最も扱い易いかもしれません。


で、試した結果。
音色で言うとJADISが良かったのですが、
残留ノイズの問題も含めるとジェフローランドのMODEL3が良好な結果でした。

スピード感がある締まった音質が狙え、
JADISほどの艶っぽさはないですけど、これも中々良い。

一方でMODEL6は高域側は全然ダメでした。
残留ノイズも多いし、音色も今一でした。
ここは同じメーカーのアンプの組み合わせというところと
ドライブ力は一応あるので低域側にあてがえました。


■アンプに関するまとめ
プリは明らかに最近のものでないとダメ。
高域のドライバーの素性の良さなのか
はたまた、単に相性なのかは不明ですが
プリの違いを楽しむというレベルではないのは確か。

高域側のパワーアンプは音色に対して支配的な印象。
低域は自身が煮詰めていないという点もありますが
そもそも鳴りが良ければパワーアンプで迷うほどの気難しさは感じず。

この辺はオーディオの音作りに対する姿勢の問題もあり、
俺ってアンプありきの音世界だな。と痛感


■マルチでは、パワーアンプを揃えるべきか
マルチの場合には高域、低域のアンプを揃えないと
いけないというセオリーがありますが
やってみると「それって都市伝説じゃない?」という印象。

歴然とした問題としてゲインの調整はあるのですが、
そこは元来チャンデバなどで調整してまとめるべき話だと思うので、
単に腕がないことの言い訳かな、という気がします。
(2Wayのマルチは簡単なので、言いたい放題ですけどねっ。
これが3Wayになると、そうは問屋が卸さないって話かもしれません。)

少なくとも今回の組み合わせで、ベターな組み合わせはありました。
ちょっと調整すればつながりがバラバラになることはなかったですね。


そんなマルチの鬼門、チャンデバの調整は次回に続きます。