「25時、赤坂で」最終回~ひたすら語る その①(やはり・・・)( ´艸`) | 好きで、好きで、好き!

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最終回。

 

 

 

少しでも長くいてほしい羽山と、

早く、この想いを断ち切りたい白崎。

 

だって、羽山には「忘れられない人がいるから」

 

立ち去っていく白崎に対して、

大きく息を吸っちゃう羽山。

 

この、ああ…とでも言いたげな

絶望感あふれる顔を白崎は見ていない。

 

見るはずもない。

 

白崎は、ずっと羽山とは視線を合わせようとしてないから。

 

 

 

 

こういう、ちょっとした演出というか、

あまり表情の変化のない羽山だからこそ、

こういう本当にちょっとした動きが、

彼の表現できずにいる感情を細やかに伝えてきて、

むちゃくちゃ心に刺さってくる。

 

 

 

そうだよね・・・。

ずっと「忘れられなかった人」だから

「きれいな思い出のままにしよう」と思ったのに、

勝手に決めちゃったのに。

 

 

いざ、こうして自分から離れていくのを

目の当たりにしちゃうと

平静でなんていられない。

そんな想いが漏れる、瞬間。

 

 

 

 

「コーヒー飲む?」 

それは、白崎を少しでも引き止めたくて羽山が言った言葉。

 

本当は、もっと言いたいことがあったはずなのに・・・。

 

 

でも、この「コーヒーを一緒に飲む」

恋人ごっこの課題のうちの一つでもあった。

 

だからか、ちょくちょく出てくる。

 

それは1話・2話では

白崎が悩んでいる時。

 

 

6話では、この、コーヒーを飲む、に

映画を一緒に見るというオプションが付き、

さらに、羽山は白崎にもたれて寝ちゃうという…。

 

だけど、その「初めて」は

「ごっこ」が始まる前にすでにしてしまったから、

って、以前羽山は言っていた。

 

もしかして、だから?

 

ここから、もう一度、始めたかった?

 

 

 

観てるこっちには、もどかしいことこの上ない。

両方の気持ちがわかっちゃってるから。

 

 

 

どこもかしこもそうだったんだけど、

本当に原作の切り取り方がうますぎる‥‥。

 

このあたり、検証しなきゃ…と思いつつつも、でも、

記者会見の時に駒木根君が言ってた「3次元の良さ」を存分に堪能してしまってる・・・。

 

設定だけ同じ。

でも全く別物に仕上がってるドラマも、

本当に珠玉の物語になってる。

 

 

 

 

少しでも早く立ち去りたい白崎を

止める言葉が見つからなくて、

思わず、追いかけた羽山。

 

やるじゃん!(え?)www

 

今までの羽山だったら、絶対、追いかけてない。

だって「一番きれいな思い出」で終えるって決めてたから。

 

 

 

「このまま、撮影が終わらなければいい。」 

「ほんっとに、夢みたいだった。」

なんて思いながら、

人に対して距離をとることしかできない彼が

「でも、夢はいつか覚める…。」

としか思えなくて、

自分の本心が何を求めているかに蓋をして、自衛して…。

 

 

役者の仕事が好きだからこそ、

違う自分になった「涼二のままで終わる。」

っていうプライドのためにそう決めたのに、でも・・・。

 

 

そんな羽山のこの行動に戸惑う白崎。

そりゃ、そう。

「羽山さん‥?」

の戸惑いの声に、思わず、

握られる手のひら。

 

その、ぎゅっと固く握られたこぶしから、

追いかけてみたものの、

ただ、ただ、引き留めたかっただけで、

そのあとどうするかは、

わかってなかったんじゃないかな‥・・

 

でも、この白崎の戸惑いの声に、

自分の想いが全く伝わってないことに

気づいた羽山の決心が見て取れる。

 

 

 

何も言わずに、

すぐに白崎の手を引っ張るんじゃなくて、

荷物を持っちゃう仕草に、簡単には帰さない、

っていう強い気持ちが伝わってきて…

やばい・・・。

 

 

 

さらにこの後、

必死に引き留めようとする羽山の気持ちは

 

このはぐだけでも、存分に伝わってくるのに、

 

でも、白崎から出た言葉は

「もう、こういうことしなくていいんです。撮影も終わったし。」

 

さらに、自嘲する

「もう、やる理由もねぇし。」

の言葉。

 

 

その、突き放すような言葉とは裏腹な、

泣きそうになってる。

 

馬鹿だなあ~…って思わず言いそうになる。

 

 

でも。

 

それをじっと聞いている羽山の絶望。

でも、ぎゅううっと握りしめた腕は、むしろ・・・・

 

このまま、突き放すのか、って思ってたら、

ここで仔犬白崎、とうとう決壊!!!!!

 

「せっかく、このまま・・・。」

の言葉に、

羽山も何か言いかけるんだけど…。

 

 

 

 

その存在を手放さない、とでも言うかのように、

ゆっくり、頭をホールドして

その温もりを確かめた後、…

 

 

 

絞り出すように、ポツンと…。

 

「帰らないで。」

 

 

 

 

ようやく・・・。

ようやく・・・。

 

って震えてたら…。

 

この後・・・・。

 

驚く白崎をじっと見つめて、

 

 

本当にそうなんだよ、帰らないで。

 

という気持ちが伝わっているか

確認するかのように、

世界で一番に愛おしいその存在に、

優しく触れる。

 

それは、

 

「変わらないなあ~‥白崎君は。」

って嬉しそうに余裕たっぷりで触れていたあの瞬間に、

 

まさかあの時に、

こんなにも手放したくない、なんて思う気持ちになるなんて、

羽山自身も思ってなかったはず。

いや、むしろ、そうならないようにセーブしてきたのにね。

 

だけど、気持ちは止められなくて…。

 

ゆっくりと、白崎の存在を確かめるかのように・・・。

自分の言葉を、

白崎が受け止めてくれているか、確かめるかのように、

降りていく指先。

 

 

そして、白崎が自分を拒否してないことを感じて…。

 

え????

 

これって、もしや、誓いのキス???

 

 

よく、騎士が

終生、尽くします的な、

深い信頼と愛情を示す行為????

 

よもや、ここで!?

 

 

 

で、ちょっと調べてみたら。

 

もちろん信頼や愛情を示すんだけど、

それだけじゃなく、

深い関係を築きたい、

独占したい、プロポーズ、

という意味合いまであるとは!!!

 

 

 

 

それを震えながら受け取る白崎の、

初々しさと言ったら…。

 

 

でも、

何も反応ない、ってやっぱり、・・・・

って思ってる羽山の瞳が切ない。

 

もう、ここまで・・って

羽山が思うの仕方ない 

 

って思ってたら…。

 

 

 

 

 

え? 

 

 

 

 

 

え??

 

 

 

ええええっ!? 

 

 

 

 

・・・・・ 

 

 

 

さらにやばいことに、ここで、

 

音がしちゃうという… 

 

 

 

 

 

 

こういう余白と余韻、というか・・。

 

そして、こういう、

息遣いとか衣擦れの音とか、接触する音、とかが

余計に、

抑えきれない二人の気持ちを伝えてきて…。

 

 

 

 

 

 

 

情緒がやばい・・・・。