今日はお彼岸で墓参り
昨夜が10日ぶりの人形劇で疲れも残っているのに、Nは仏壇に上げる膳を用意して、寺の位牌堂に供える赤飯をたいて、朝から追われている
上演でこわれた柿の木を直す
もうすぐ4月の声も聞こえるというのに
今日は雪
明日は岩手県盛岡市で人形劇
早く寝なきゃ
今日は1月に死んだ同級の友人の四九日。法要はご親族で済ませられているので、俺たちは午前中にご仏壇に線香を上げて、寺で墓参り。
昨年末から今年にかけて親しい友人が三人亡くなった。年齢も場所も、亡くなった原因もばらばらだが、より「死」を身近に感じている。
昼は彼のお連れ合い(彼女も同級生だ)を招いて楽しく食事をしようと思い、カレーパーティー。先日みたテレビドラマを真似して、それぞれがレトルトのカレーを持ち寄り、ナンは俺が粉から作った。店で出るようにパリッとは焼けず、もっちりとお焼きのようになってしまった。
さて仕込み。ミニ旋盤の部品が届いたので取り付けて調整。これまでロクロ仕事が必要な時は神戸の太郎君に頼んでいたが、彼はもういない。
肩板と手を彫る準備をして、今日はおしまい
角田光代さんは特別な人
じつは多くは読んでいない
本棚にあるのは、直木賞をとった「対岸の彼女」と、「キッドナップ・ツアー」と、あとはエッセイが2冊
それでも俺には特別な人
2005年に直木賞をとって、その思いをつづった「泣き・笑い まばゆい場所で」という文章を新聞に寄せられた
「受賞が決まりましたら東京会館へ」何度か芥川賞や直木賞の候補になって、その度に言われたが、ずっと落選してきたので「東京会館って本当にあるのか。きっとお城みたいなとこなんだろう。舞踏会が行われているようなところかも」とか、想像のなかでどんどんきらびやかになっていく。受賞が決まって、あわただしく駆け込んだ東京会館は外見を見損ねてしまった。
しかし記者会見が行われるフロアでエレベーターの扉が開いた途端・・・
東京会館はたしかにあった。まさしく想像通りだった。光がはじける、まばゆくきらびやかな場所だった。
どこかのエッセイ集に載っているのだろうか。
この文を読んで、俺は角田光代さんを知った。
この文で俺は、俺の一番つらかった時期に救われた。
俺の東京会館がきっとどこかにある、そう考えて、なんとか乗り越えた。
俺にとって、この「泣き笑い まばゆい場所で」という文章が角田光代さんの全部。
今でも読むとジーンとしてしまうんだ。
さて、今朝の新聞の書評は、俺の好きな藤田香織さん。彼女は書評を通して自分を語る。ほかの書評家は肩書が作家や学者だけど、藤田さんの肩書は「書評家」。書評に魂がこもってる。
で、今日、書評しているのが角田光代さんの「方舟を燃やす」。肝心要のあたりを微妙に隠しつつ、どうしてもそこを知りたくなるように誘導するエモい書評。ううううん、よみたい
しかしな、前回、藤田さんが紹介した佐藤正午さんの「冬に子供が生まれる」もまだ読めてないし、、、。
で、Nから「来月の誕生日に何が欲しい?」ときかれて「角田光代さんが現代語訳した源氏物語」とリクエストしておきました。これなら長く楽しめるのではないか
今日の仕込。
木工用接着剤4:水3の重量比で張り子液を作る。
はじめてつかう紙はやはり厚く、曲面に密着しないので、あらかじめ揉んで薄く裂き、繊維を立ててから液につけ、ベースに張ってゆく。さてさて、うまくいくのかな?
人形劇フェスが終わって、ようやく新作の制作が始まる。始まった途端にラストスパート。
スタイロフォームを貼り合わせて、人形頭のベースを作る。
バンドソーで大まかに切り出したらナイフで削る。のはいいが前回の仕込の後に手入れをしていないので、まずナイフを研ぐ。のはいいが砥石も凸凹なので、まず面直しをする。ああ、メンドクサイ。
ナイフで形を整えたら、サンドペーパーで滑らかにする。
これに紙を貼り重ねて張り子にする手筈なのだが、石膏で型取りしない張り子は初めてなので、恐る恐る。初めてのことはメンドクサイが、面白い。
Nと市内の生地屋さんへ出かけて、衣装用の布を買う。
戻って、張り子紙を適当な大きさにちぎる。紙は友人の劇団からもらった。ボール紙みたいに厚い、これも初めて。今日はここまで。
はあ、間に合うかな