日々のクスクス -4ページ目

日々のクスクス

東北・秋田にうまれたプロ人形劇団の「クスクス」な日々

新しく導入したミニ旋盤で人形の頭串を加工したりする。

夕食は小麦粉をこねて生地を作りピザを焼く。美味し。

張り子を割ってベースのスタイロフォームを掻き出し、ふたたび貼り合わせる。

このあと予期せぬ出来事が・・・(以後次週)

 

と言っても仕込はしていない。

今日は岩手県盛岡市の保育園で人形劇。朝5時に出発、雪が降っていた。

3月下旬にこの雪とは、あまり経験がない。

盛岡は降っていませんでした。

4年ぶりに呼んでいただいた保育園、楽しんで見てくれました。

また呼んでくれるかな。

この子たちの笑顔に応えるためにも楽しい人形劇を作るぞ!

 

帰りは人形の着物の生地を買いにマブチへ。秋田のマブチは閉店したけど、盛岡にはまだあるのだ。実をいうと人形のイメージがまだ固まっていない。う~む、いかん

 

帰りは夕方5時を回っていました。12時間労働。

で自宅の近くで事故りかけました。

前を走っていた車が左折のウィンカーをだして、すうっと曲がって行ってくれるだろうと速度を落とさずに走っていたら、その車が曲がりかけて停車。慌てて急ブレーキ。ダメかと思いましたが、間一髪で止まりました。別の車が左折方向から出てきたようでした。

あーー、肝を冷やしたよー。

ようじんようじん、注意深く生きねば

今日はお彼岸で墓参り

昨夜が10日ぶりの人形劇で疲れも残っているのに、Nは仏壇に上げる膳を用意して、寺の位牌堂に供える赤飯をたいて、朝から追われている

 

上演でこわれた柿の木を直す

 

もうすぐ4月の声も聞こえるというのに

今日は雪

明日は岩手県盛岡市で人形劇

早く寝なきゃ

あれ?

 

 

 

 

 

 

ゆびが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6本だ・・・

 

 

 

 

 

妖怪だから、いいか

 

 

 

 

 

今日はこれから人形劇

 

刃物を研ぐ。

 

手を彫る。

 

早く早くと気は急くが、つい丁寧に作りたくなる。

そのくせ、あちこちと気が散って集中できない。

今日は他に用もなく、一日集中して作業できるはずだったが、あまり進まなかった。

ま、こんなこともあるさ、どんまいどんまい

今日は1月に死んだ同級の友人の四九日。法要はご親族で済ませられているので、俺たちは午前中にご仏壇に線香を上げて、寺で墓参り。

昨年末から今年にかけて親しい友人が三人亡くなった。年齢も場所も、亡くなった原因もばらばらだが、より「死」を身近に感じている。

昼は彼のお連れ合い(彼女も同級生だ)を招いて楽しく食事をしようと思い、カレーパーティー。先日みたテレビドラマを真似して、それぞれがレトルトのカレーを持ち寄り、ナンは俺が粉から作った。店で出るようにパリッとは焼けず、もっちりとお焼きのようになってしまった。

さて仕込み。ミニ旋盤の部品が届いたので取り付けて調整。これまでロクロ仕事が必要な時は神戸の太郎君に頼んでいたが、彼はもういない。

肩板と手を彫る準備をして、今日はおしまい

 

角田光代さんは特別な人

じつは多くは読んでいない

本棚にあるのは、直木賞をとった「対岸の彼女」と、「キッドナップ・ツアー」と、あとはエッセイが2冊

それでも俺には特別な人

2005年に直木賞をとって、その思いをつづった「泣き・笑い まばゆい場所で」という文章を新聞に寄せられた

「受賞が決まりましたら東京会館へ」何度か芥川賞や直木賞の候補になって、その度に言われたが、ずっと落選してきたので「東京会館って本当にあるのか。きっとお城みたいなとこなんだろう。舞踏会が行われているようなところかも」とか、想像のなかでどんどんきらびやかになっていく。受賞が決まって、あわただしく駆け込んだ東京会館は外見を見損ねてしまった。

しかし記者会見が行われるフロアでエレベーターの扉が開いた途端・・・

東京会館はたしかにあった。まさしく想像通りだった。光がはじける、まばゆくきらびやかな場所だった。

どこかのエッセイ集に載っているのだろうか。

この文を読んで、俺は角田光代さんを知った。

この文で俺は、俺の一番つらかった時期に救われた。

俺の東京会館がきっとどこかにある、そう考えて、なんとか乗り越えた。

俺にとって、この「泣き笑い まばゆい場所で」という文章が角田光代さんの全部。

今でも読むとジーンとしてしまうんだ。

 

さて、今朝の新聞の書評は、俺の好きな藤田香織さん。彼女は書評を通して自分を語る。ほかの書評家は肩書が作家や学者だけど、藤田さんの肩書は「書評家」。書評に魂がこもってる。

で、今日、書評しているのが角田光代さんの「方舟を燃やす」。肝心要のあたりを微妙に隠しつつ、どうしてもそこを知りたくなるように誘導するエモい書評。ううううん、よみたい

しかしな、前回、藤田さんが紹介した佐藤正午さんの「冬に子供が生まれる」もまだ読めてないし、、、。

で、Nから「来月の誕生日に何が欲しい?」ときかれて「角田光代さんが現代語訳した源氏物語」とリクエストしておきました。これなら長く楽しめるのではないか

 

今日の仕込。

木工用接着剤4:水3の重量比で張り子液を作る。

はじめてつかう紙はやはり厚く、曲面に密着しないので、あらかじめ揉んで薄く裂き、繊維を立ててから液につけ、ベースに張ってゆく。さてさて、うまくいくのかな?

人形劇フェスが終わって、ようやく新作の制作が始まる。始まった途端にラストスパート。

スタイロフォームを貼り合わせて、人形頭のベースを作る。

バンドソーで大まかに切り出したらナイフで削る。のはいいが前回の仕込の後に手入れをしていないので、まずナイフを研ぐ。のはいいが砥石も凸凹なので、まず面直しをする。ああ、メンドクサイ。

ナイフで形を整えたら、サンドペーパーで滑らかにする。

これに紙を貼り重ねて張り子にする手筈なのだが、石膏で型取りしない張り子は初めてなので、恐る恐る。初めてのことはメンドクサイが、面白い。

 

Nと市内の生地屋さんへ出かけて、衣装用の布を買う。

 

戻って、張り子紙を適当な大きさにちぎる。紙は友人の劇団からもらった。ボール紙みたいに厚い、これも初めて。今日はここまで。
はあ、間に合うかな

 

3月10日「ゆりほんじょう人形劇フェスティバル」、4年ぶりの開催でしたが、たくさんのお客様にお集まりいただき、盛況の内に終えることができました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
入場人数に限りがあり、ご来場をお断りした皆さま、申し訳ございませんでした。

観てくれた方々のきらきらと輝く目を見て「みんな、人形劇が大好きなんだな」という思いを強くしました。この喜びを次に伝えてゆく努力をこれからも繋いでいきたいです。

 

次回をどうぞお楽しみに!

 

今朝の「秋田さきがけ新報」に記事が載っていました。