ある朝、洗濯物を干しに庭へ出ると、切り株の根元にウゴメクものが…。
放っておいたら…、
どんどん大きくなって…、
翌々日にはちょっと干からびてきて…、
でも、じいっと見ていたら、なんだか話し声が聴こえて、頭もいたくなったので、「これはおかしい!」と事典を調べたら、「マタンゴ」という毒キノコ、「人に憑りついてキノコ人間にしてしまう」というところまで調べて、急にめまいがして…、どうやら、そのまま眠ってしまったらしく、翌朝にあわてて見に行くと…、
マタンゴのいた場所には、何もなかった。
どこへ行ったのだろう。
あの時、「これで地球は俺たちのものだ」という声はいったい誰のだったのか。
明日の朝、あなたの庭をそおっと見てください。
もし、片隅にキノコが生えていたら…。
マタンゴはもういない。今日が燃えるゴミの日だったことと何か関係があるのだろうか…。