前回からのつづき・・・。

 

コールマンはだいたい終わったのでみんな家に連れて帰った。

 

今日はペトロマックスの火入れをしてみる。ジェネレーターのメンテナンスはまだだが。

 

前オーナーにサジ投げられて格安で捨てられた可愛そうなペトロマックスを、何とか復活させてあげよう。

 

前回、ポンプカップを中華カップに交換して圧がかかり始めたのは良かった。

 

でも圧がかかるとニップルの穴から小さい音で「しゅ~」と圧が逃げている。ニードルを下げると一気に「シューッ」と出るので、やはりニードルが上がっている状態であの圧漏れは気分が悪い。

 

でもバタンカーの中華ニップルは着けられないし、中華ニードルに換えても圧漏れは変わらず。バタフライ、アンカーは部品単体では見分けがつかない。

 

根本的にニップルからの圧漏れは、ニップルとニードルの問題ではないと思う。ジェネの一番下にあるジェネレーターバルブ、ヴァポライザーバルブという部品が怪しいと思うが・・・。

 

それでも何とかなるだろう精神で火入れをする。

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ノズルのネジ切りが4分の1回転もかからない。これは使用中に絶対落下すると思う。前オーナーは落としたろう。これ、セラミックノズルじゃない・・・。

 

とりあえず、必ず落下すると思うので予め針金で吊っておく。マントルはバタフライの中華マントルでいく。コールマン237に着けたものと同じ。
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とりあえずすべて装着してポンピング。すると・・・。

 

下に敷いている段ボールが濡れてきた。何事かと見渡すとグリップホイール辺りから燃料がボタボタと落ちている。

 

そりゃ大慌てさ。畳に灯油が回ったら大変だ。あわてて圧を逃がした。いったい何事か・・・。

 

インプレ忘れてたけど後ろに映っている矢澤産業のガソリンボトルは注ぎ口が使いにくい。下段の大口の方のキャップを締めるのに、ネジ切りが本体のネジ切りと中々合わない。また、ノズルを差し替えるときにいちいち手に燃料が付く。特に灯油だと臭くて不愉快。費用対効果では良しとする。ホムセンだから。


↓↓↓段ボール敷いていて良かった。直に畳だったら灯油まみれだ。ばあさんにブっとばされるところだった・・・。

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さて、部屋の中で灯油まみれはナンですから、下に降りて汚れても良い場所で再度ポンピング。

 

すると・・・。

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キャップナットと呼ばれるナットの、グリップホイール側から中々の勢いで漏れている。これは相当だ。いわゆるダダ漏れ。

 

前オーナーは燃焼確認済みですと言っていたが、さっきのノズルといいコレといい、嘘だな。こんな漏れ方をして、圧もかけられず何で燃焼確認できますかいな。大ウソも大概にしろ。

 

ヤフオクなど個人売買はこういう詐欺まがいがまかり通っている。それを覚悟で利用している。自分で何とかメンテやリカバリができない人はヤフオクを利用すべきではない。欺されるのは当たり前と思うべし。

 

ナットを締めつけてみる。真鍮であれば締め付けトルクは気を使うが・・・。

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ナットからの漏れは止まった。しかし・・・。やはりニップルから漏れてるみたい。圧漏れしてたから、当然燃料も一緒に漏れるだろう・・・。文字が灯油で濡れている・・・。

 

やはりヴァポライザーバルブを点検しないとだめか。鉛ワッシャーがないとバラしても組めない・・・。

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一度圧を逃がし、全体を拭き上げて再度ポンピングを。どの程度漏れるのか、確認しながら加圧・・・。

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「じわ~」と漏れてる・・・。

 

これで火入れいけるか・・・。多分プレヒートでは引火しないと思うけが・・・。いや、マントルの空焼きで上まで炎がいくか。

ジェネレーターが温まるまで延焼が耐えれば何とかなるのでは・・・。

えへ~い、いってしまえッ。

 

例のアルコールで予熱。ヒートカップの位置が低すぎないか。これじゃジェネレーターの上の方まで温まらない。おや・・・。

 

プロテクションプレートがない・・・。必要なのでは・・・。プレヒートカップでの予熱には不要か・・・。

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1回の予熱では早すぎると思い、寒い日ではないけどもう一度アルコールを満たしてプレヒート。ここまでニップルからの燃料漏れに引火することなし。そこまで火が上がらない。

 

予熱が終わる頃にニードル下げ。

 

とッ、炎上ッ!!!!

 

ススがッ!煙がッ!炎がッ!

 

ま、普通ビビるよね。ほぼ30cmの目の前で結構な小火事が起きてるわけで。

 

あわててニードル上げ。

 

でもそれはやってはいけないことらしい。取り説では

 

「グリップホイールを閉めて消火しないでください。この方法でもマントルの炎は消えますが、ジェネレーター内に燃料が残留して次回使用する際不完全燃焼の原因になります。以下略」

とある。

 

コールマンの予熱と理屈が合わないような・・・。ジェネの中に燃料を回して予熱してるけどなぁ。。。。コールマン247も237もそうやって問題なく点火してるけど。。。ジェネの中に燃料が残ったとしても、予熱をしっかりすればいいのではないのかな・・・。ん~・・・。

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反射的にニードルを上げたものの、ニップルから燃料が漏れてるせいか残ガスのせいか完全には消えない。

 

ゲージ横の圧力の調整スクリューを緩め、タンク内の圧を逃がそうと思ったが、いや待て、すぐにジェネレーターが温まる。温まりさえすれば燃焼は安定するのではないか。

 

そう思い、再びニードルを下げた。この間おそらく6、7秒ほどではなかったか・・・。ほとんど瞬間的、直感的に体が動いたが・・・。写メを忘れなかったのは良いけど炎上してる感があまり写ってないなぁ・・・・。

 

再び勢いよく小爆。さっきのようなスス煙は出なかった。ジェネが温まってるので不完全燃焼はなかった?

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ジェネレーターが充分に温まったせいか、数秒で炎が安定してきた。スス煙も治まっているので不完全燃焼からは脱したようで。

 

しかし若干息継ぎがある。ほんの少し。

 

干し柿の真ん中に、横に黒いラインで焦げ跡がある・・・。

 

まぁ・・・、落ち着いてしまえば悪くない燃焼か・・・。

 

ん~。。。微妙・・・・。

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一度火を落として先ほどの小火事の現場検証をする。

 

ヘッドカバー裏、インナーチムニー、ミキシングチューブ・・・。ススだらけ・・・。

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しかしなぜ?プレヒートカップで2回も予熱して・・・。

 

そもそも最初の段階で気になったのは、ヒートカップの位置が低すぎるのではないかと・・・。あれではジェネの上の方まで熱が届かないと思う。マントルの空焼きで一時的に炎が上るが、基本ヒートカップの炎は下の方をゆらゆらと温めている。

 

ヒートカップが使えないとバーナーが故障したときに困るが・・・。

 

ニップル回りもススだらけ・・・。

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時間をおいて本体を充分に冷まし、今度は予熱バーナーを使って点灯してみる。

 

相変わらずニップルから燃料がにじむけど、ここまでススけたら後は野となれ山となれだ。

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やるね~、バーナー激しいね~。でも角度がビミョ~。ジェネレーターから相当離れてるが・・・。

 

バーナーの場合、追加ポンピングが大変。90秒は経過しただろうという頃合いにニードル下げ。

 

今度は不完全燃焼は起こらず、よってススも出ず素直にマントルに火がついた。

 

と、思いきや・・・。

 

マントルの角度が変だなと・・・。

 

回り込んでみると・・・。

 

わおっ!!


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ノズル落下中・・・。

 

最初に針金で吊っていたから落下は免れたが・・・。

 

ノズルがガスチャンバーに4分の1回転もかかってなかったから当然こうなる。針金まいていてよかった。

 

前オーナーは燃焼確認したと言ったなぁ(怒)。まぁ、嘘だな。現状を正確に次の人に伝えるべきだ。熱膨張と収縮でノズルがブカブカになっているので交換した方がいいですよ、とか。

 

充分冷えた頃に再び火事現場の検証。

 

バーナーで直撃を受けたせいか判らないが、最初の火事のススが焼き切れている。

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備えあれば憂いなし。

 

片側だけ吊ってもこうなるのね。じゃ、今度は両サイドを吊ろう。

 

セラミックノズルじゃなくて何だろう。まさかステンレスノズルじゃなかろう。サビが出てるし。ノズルが縮んだから落ちるのか、ガスチャンバーが広がったから落ちるのか・・・。つくづくドイツ人が作ったとは思えない。自称ドイツ人の中国人だと思う。

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とりあえずスチールウールで磨く。ミキシングチューブの中のススはまた今度に。今日は気持ち的にこれ以上は無理。


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着けたばかりの中華マントルは諦める。

 

しかし針金作戦は良かった。ガスチャンバーとノズルを買い換えるのもバカらしいので。再利用の目処がついた。
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片側であんなことだから、両サイドから吊ればいいのではないか。これでわざわざ買い換えることもないでしょう。

 

針金の材質で耐熱が変わるだろうから、いずれはそこの選択を考えないと。

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ヘッドカバー裏のススもスチールウールで簡単に落ちる。強く擦らなくてもピカピカ。気力があればこの後ピカールで更に磨くか、、、そんなことするものか。汚れる部分を磨くのはナンセンスだ。

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今日はここまでに。

 

プレヒートカップでの予熱は2回では足りなかったのか。それともカップの位置がまずいのか。ススが出たのは不完全燃焼のため。ジェネレーターが温まりきらなかったからだろう。冬場は何回アルコールを足さないといけないのか想像できない。

 

バーナーでの予熱は、結果的に良かった。ススも出ずマントルに火が点いた。ノズルが落下しなければ、燃焼までの経過としては良かったのでは。

 

ニップルからの燃料にじみは問題なしか?許容範囲か判らんな・・・。普通はダメだと思うが。

 

とにかく純正の新品部品を取り寄せてみよう。一度やってみないことには。新品のニップルとニードルでもあの程度の圧漏れがあるなら納得もするが。こういうの、コールマンではなかったな。。。

 

差ほど古そうな機でもないのにヴァポライザーバルブまで死んでるとは思えないが・・・。

 

ジェネのススは部品が届いて火入れをする前に掃除しよう。とりあえず、落とせるところだけ磨いて・・・。

 

小火事があったペトロマックスとは思えない凛々しさ。

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最後のメンテは・・・・。

 

オプティマス200Pか・・・・。

あれは大変だ・・・(´Д`;)