人生の大半を過ごしてきた北海道には179市町村が存在するが、実はその半分も実際には訪れたことがない。人生の後半を迎えるにあたりせっかくならということで179市町村を全制覇することを決意したのが昨年の元旦。


コロナ禍もありスタートしたのは昨年4月。


2回目を6月、3回目を7月に終えたところで、またまたコロナ感染拡大に伴う蔓延防止が続き、結局16市町村を周った3回の旅で2021年は終了。


今年こそはのんびり帯広、釧路等の道東方面でも周りたいなぁなんて考えていたら、諸々の事情により83歳になる義母を函館から呼び寄せ暫くの間同居することに。

う~ん、これは一人のんびり旅に出るのはさすがに憚れるかぁとがっかりしたが、あまり旅に出たことがないという義母を負担にならない距離のドライブに連れ出すのも義母の気分転換にもよいかということで、今年はそんな感じで進めようと切り替えた。

で、その義母が修学旅行で訪れた洞爺湖に行ってみたいということで、通算4回目となる今年初の旅は日帰りで洞爺湖を訪れることに決定。ただ、家人と義母の3人だけだと自分の間が持たないので、急遽市内に住む長女にも声をかけ4人で出かけることに。


5月22日(日)晴れ(雲多し)

9時半を過ぎ、まずは車で10分ほどの長女の住むマンションへ。
後部座席の義母の隣に長女を座らせ、義母の相手を長女に託す。これで義母の機嫌も上々というところだろう。


鴨鴨川沿いから豊平川沿いの道路を抜け石山通と言われる国道230号線に出れば、あとはほぼまっすぐ国道をなぞっていけばよい。
途中の中山峠頂上でいつもの名物あげいもを買えば、あとはノンストップで目的地洞爺湖まで。

中山峠を降りて喜茂別町までは2回目の旅と同じ行程。2回目は喜茂別町の市街地を抜けたところで京極町を目指し右に折れたが、今回はそのまま直進。

ほどなくルスツリゾートが有名な留寿都村に差し掛かる。


この辺りは就職当時に住んでいた倶知安町の職場の受け持ちエリアで懐かしい店舗と風景が続く。

銘菓みそまんじゅう屋さんは今でも元気に営業中だったが、職場の先輩とよく昼食に訪れた蕎麦屋は建物のはそのままだが別の店に変わっていた。

留寿都村を抜けると次はもう洞爺湖町である。

国道を左に折れ間もなくすると、とうや水の駅(道の駅ではない)の看板が目に入ってきたので、ちょっと寄ることに。

まさにレイクサイドにある水の駅館内は地産の野菜や加工品が並ぶところは道の駅と何も変わらず。長女がアスパラを一束買った(300円!!)後は、温泉街にある遊覧船乗り場に向かう。


乗船する幸福号は333トンの514名乗りということだが、つい最近知床で起きた遊覧船事故の影響か乗船客はかなり少なさそう。(多分30人も乗っていなかったのでは?)

乗船するとほとんどの乗客は2階席へ向かうが、義母の足の事も考え階段は避け我々は1階席へ。

甲板に出てみたが少し寒いので出航後すぐに船内に。


25分ほどで湖内の大島に到着、一旦下船し島内を散策することに。


まずはご神木のウンクル、セトナの桂の木を拝み、少し離れた場所に祀られている大黒様、学問の神様、恵比寿様を順にお参りした後は森を散策。


カラマツ林が続く森散策コースはふかふかな道が心地よく、凛とした空気の中にさまざまな鳥の声が聞こえ神々しくさえも感じる。

ただ、なぜかその鳥の声だけは義母の耳には聞こえていないようで、老いとはそういうものなのかなんてことを考えながら来た道を戻る。

約1時間島内を楽しんだところで再び遊覧船に乗って湖畔に戻ることに。


湖畔に戻ったところで13時を過ぎていたので、何年か前に家人と長女が二人で訪れたことがあるという70年以上も続く老舗レストランで少し遅めのランチを摂ることに。
ログハウス風の店内はレストランというよりも喫茶店という感じということもあり、ナポリタンを注文。他の3人もオムライス、ハンバーグ、ドリアとバラバラ。鉄板に乗って運ばれたナポリタンはこれぞ昭和な味‼︎の逸品だったが、写真を撮り忘れたのが悔やまれる。 


↓とりあえずいただいた温泉街MAPから…

食事を終えた後は腹ごなしもそこそこにレストランから温泉へ直行。

向ったのは最上階(9階)にある空中露天風呂がお薦めというホテル洞爺湖畔亭。

屋内の大浴場、露天風呂ともに目の前に洞爺湖が拡がり、このうえなく気持ちがよい。

5人ほど入ればいっぱいになるサウナからも洞爺湖が望めるが、さすがにサウナの暑さを感じながらでは景色を愉しむとはならないが、サウナから上がった後、雨が降り出すもすぐに晴れ間が広がった露天での瞬間は素晴らしい光景で忘れられない。

どの道を通って帰路につこうかと温泉の駐車場から車を出したところで壮瞥町のカントリーサイン。

温泉街は洞爺湖町と壮瞥町に渡っていることが分かったことに満足したところでUターンし、往路と同じ道を通って帰ることに。


途中、長女がアイスを食べたいと言い出したのでアイスののぼりがあるレイクヒルファームという名の牧場と思われる施設の駐車場に車を止める。

ここに寄ったのは大正解。

アイスももちろん美味しかったのだが、店舗の入り口と反対側の扉から外に出てみると、そこには広大な大地とその向こうに羊蹄山が望める景色が広がっているではないか。


何度もこの前を通っていたのに全く気がつくことがなかったこの風景は、これだけを目的にここまで来てもよいと思えるほどで、レストラン、温泉のコーディネートに加え、アイスの一言を発した長女に感謝の連続である。


思わぬところで旅の最後を締めくくることができ4人全員が大満足となった4回目の旅。訪れたのは留寿都村、洞爺湖町、壮瞥町の3町村、走行距離は約230Km。

まだこれで19市町村なので、残りは160。全制覇するにはあと何年かかることやら・・・。

今回も前回と同じジョン・デンバーverで


次回はまたロックな話題に戻って。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。