ブルゴーニュの過去の収穫開始日について
ブルゴーニュでは、先週くらいから収穫が始まっていますね。本格的な収穫は今日か明日からのようです。
今年はとても健康的なブドウだということなので、とてもワクワクします。
さて、先日 ブルゴーニュのヴィンテージの気温と降水量に関する記事を書いてみましたが、やはり各ヴィンテージにおける収穫日の情報が不足しているなと感じました。
そこで、収穫日に関する情報がないかと探したところ、Web Siteで各ヴィンテージの収穫日の情報を記載しているドメーヌがいくつかありました。それも下記のような超優良ドメーヌでした。これらのドメーヌの情報なら上々だろうと思って、その数字(日付)を拾ってみました。
Domaine des Comtes Lafon (1990~2009)
Domaine Anne Gros (1997~2010)
Domaine Armand Rousseau (2003~2014)
Comtes Lafonは1990年から各ヴィンテージの様々な情報の記載を始めていましたが、2009年を最後に記載を止めてしまったようです。また、Anne Grosも2010年でやめてしまいましたね。Rousseauは2003年からですが、今まさに情報更新中です。
この3ドメーヌの収穫開始日を図示したのが下の図1です。全部合わせると1990年~2014の25年分になります。
図1 各ヴィンテージの収穫開始日(1990年~2014年)
ここで、Anne GrosとArmand Rousseauについてはドメーヌとして収穫を開始した日付であり、どこの畑かの情報はありません。それに対して、Comtes Lafonは収穫開始日の情報を畑毎に出しています。そこで、簡単のために、早めに収穫するPerrieresを選んで、それを中心に収穫開始日としました(Perrieresの収穫日が不明な場合は「白の収穫開始日」とされる日付)。
こうして見ると、MeursaultもVosne-RomanéeもGevrey-Chambertinも収穫開始日としては大して変わらないんですね。少しの例外を除いてせいぜい4、5日程度の差です。例外の一つは2006年で、Lafonが早目に収穫してボトリティスを回避したと聞いたことがあります。逆に2007年は周囲がボトリティスを恐れて早摘みしたのに対してLafonはきちんと待ってから収穫したようです(両矢印部分)。
さて、収穫日はヴィンテージによってやはり差がありますね。図の中で最も早い収穫だった2003年と最も遅い収穫だった2013年(破線の○で囲った部分)とでは、5~6週間のずれがあります。よって、各ヴィンテージの平均気温と降水量を見るには、やはり収穫日を考慮に入れないといけないと思いました。このデータを使って再度気温と降水量の話を考えてみたいと思います。
ちなみに、2015年のRousseauの収穫日の情報はありませんが、既に収穫を始めているドメーヌも多いと聞きますから、もうそろそろではないかと思います。となると、2003年、2007年、2011年に続く、2009年並みに収穫の早いヴィンテージになりますね。
今回の目的に対する記事の内容はここで終わりですが、折角調べたので、もう少し遊んでみたいと思います。
収穫日は開花日の100日後と言われています。その開花も各ヴィンテージの気温と関わることが大きいはずですので、前使った3月~9月の平均気温(Dijon)と収穫開始日の関係を見てみました。
図2 平均気温(Dijon 3月~9月)と収穫開始日(1990年~2014年)
確かに、平均気温と収穫開始日は大まかな相関がありますね(相関係数Rで0.8前後)。ただ、いくつかのプロットがその相関から外れています。特に破線の○で囲った2007年と2011年の収穫が早かったことが特異的です。もしかしたら、この二つの年は開花日が早かったのとかもしれないと思ったら、RousseauのWeb Siteに2007年は5月に開花 、2011年は2007年と非常に似通ったヴィンテージ という記載がありました。ということは、春の気温が高かったのだろうと思い、両年の気温を調べてみました(前回と同じDijonの気温です)。
図3 2007年と2011年の月平均気温(Dijon 3月~9月)
4月と5月、特に4月の月平均気温に注目すると、平年に比べて両年とも4、5℃高くなっています。そのため、開花時期が早かったのでしょう。
前述の通り、この二つの年は似ていると言われています。その理由の一つがこの「暑い春」そして早い開花なのだろうと思います。もう一つ挙げるとすれば、収穫直前の7、8月の降水量が同様に高かったというのも、この二つの年の類似性を示すものだろうと思います。
Comtes LafonのWeb Site の情報がとても詳しかったので、ちょっと追記させてください。
まずは畑ごとの収穫開始日について。周知のとおり、Comtes Lafonは主にMeursaultにヴィラージュ、プルミエ・クリュのクリマ内に畑を有し、Volnayにも三つほどの畑を所有しています。図4は、2005年ヴィンテージにおいて、その畑毎(実際はLieu-dit毎か)に収穫を開始した日付を示しています。
図4 Domaine des Comtes Lafonの畑毎の収穫開始日(2005年)
図4は成熟させたブドウをいつカットしたかを表す図になっています。
2005年のLafonは、9/12のCharmesの若樹の収穫に始まり、Perrieres、Charmesの古樹、PulignyのChamp Gainへと移り、9/15にはVolnay Santenots、9/17にはClos de la Barre、9/20にはGoutte d'Or、9/22に標高の高いMonthelieときて、最後の9/26にはLe Montrachetを収穫したとのこと。トータル15日間かけて収穫をしたとのことです。ちなみに、En la Barre、En Luraule、Petite Montagneは、村名Meursaultを構成するLieu-ditです。
最後に、図5に2002年から2009年の8年間の収穫開始日を載せてみました(2005年は図4と共通)。
図5 Domaine des Comtes Lafonの各畑毎の収穫開始日(2002~2009年)
各ヴィンテージにおける畑の並びは図4と同じですが、その順番はヴィンテージによって結構異なっていることがわかります。特に2002年は畑による収穫日の差が少なく、ほぼ一気に収穫したようです。ヴィンテージの性質と畑の性質とを勘案して、ベストな収穫日を都度決めているということなのでしょう。
次は、本来の目的の通り、各ヴィンテージの気温と降水量を、収穫日を考慮に入れた上でチャート化してみようかと思います。きっと、2015年もプロットできると思います。
つづく・・・。
Chassagne-Montrachet Les Encégnière 2012 J.C.B.
Jean-Claude Bachelet et Fils (ジャン=クロード・バシュレ・エ・フィス)のChassagne-Montrachet Les Encegnieres (シャサーニュ=モンラッシェ・レ・ザンセニエール)2012を開けました。
サン=トーバンに拠点を置く、新進気鋭の生産者とのこと(La Vineeさんのお勧め)。昨年、2011年のシャサーニュのプルミエ・クリュを飲んで、竹を割ったような明快な味わいが気に入りました。先日お店に寄ったら、2012年産が入荷していたのでゲット。
レ・ザンセニエールといえば、ピュリニー=モンラッシェかと思いきや、地続きでシャサーニュ=モンラッシェにもあるのです。ピュリニー同様、Batard-Montrachetの下に位置するヴィラージュ格付けの畑です(ピュリニーはビアンヴニューの下でもありますが)。
おや、でも綴りが異なっていますね。
Puligny-Montrachet Les Enseignières
Chassagne-Montrachet Les Encégnières
地続きの畑とはいえ、それぞれの村らしい味わいであることから、わざわざ区別するために綴りを変えたのかもしれません。
やや濃いめのゴールデンイエロー。
パイナップル、マンゴーなどのトロピカルフルーツ系。黄色い花。フェンネル的なハーブ香。蜂蜜の香り。白コショウ。
口に含むと、シャサーニュらしい味わい。ジューシーでなめらか。でも、シャサーニュとしては比較的キリリとしたピュリニー寄りの印象。酸は強靭ではないものの、量感はあります。グレープフルーツの皮のような印象をもつ、シャサーニュらしく摩擦係数の高い酸。しっかりとした明快なコア。造りは濃いめかと思いますが、密度や粘度は中庸。口中の位置も中位。ヴィラージュとしてはとても良いと思います。
ドメーヌの歴史は古く、17世紀中盤とのこと。1648年にはPierreさんがブドウをこの地で栽培していたとのこと。今は、ドメーヌ名にもなっているJean-Claudeさんと、二人の息子であるBenoitさんとJean-Baptisteさんが運営しているとのことです。
トマトとカボチャのサラダ
トマトは奈良からのお取り寄せ。
ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。
ナスのサラダ
奈良産のナスを塩もみして梅汁とオリーブオイルを加えました。
ワインとの相性はまあまあレベル(マリアージュ点6/10)。
胡麻豆腐とみそだれ
これは高野山の白ごまと吉野葛を使った胡麻豆腐。なかなか美味しかったです。
ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。
ビーフストロガノフ
シャサーニュの白と言って、イメージする料理のひとつ(自分調べ)。今回は北海道は富良野の牛肉。その名もラベンダービーフ。はは(いや、笑っちゃいけない)。でも、ラベンダーと何が関係しているのでしょう?やっぱりイメージですよね?(笑)
ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。やはり・・・。自分的には凄く合うと思うんですよね。
飲んだ日:2015.8.16
入手日:2015.7.20
購入店:La Vinée
輸入者:恵比寿ワインマート
容量:750ml
購入価格:\7,582
品種:Chardonnay 100%
アルコール度数:13.5%
甘さ:辛口
私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)
飲み頃度:今美味しいし、もちろん5年くらいキープして熟成させるのもよさそう。
Rebuy:Yes
Very understandable! Very much like Chassage-Montrachet!
2012er Riesling Charta, Allendorf
Allendorf(アレンドルフ)の2012年産Rheingau Riesling Charta(ラインガウ・リースリング・カルタ)を開けました。
ラインガウの生産者。
Web Site によると、詳細は不明ですが、長年かけて造り上げてきた、待ちに待ったワインとのこと。
これも来日した生産者に話を聞いて購入したボトル。
薄めのレモン・イエロー。小さな気泡がグラスのボトム近くに付着。
柑橘系果実、洋梨。柑橘の皮。黄色い花。蜂蜜のような甘い香り。若干の灯油香。
口に含むと、柔らかなテクスチャー。微々発泡。アタックはドライで、余韻にほんのりとした甘さを感じます。酸は結構高いです。冷涼的で宜しいと思います。サクサクとしたミネラルは時折キラリと光る印象。カテキン的な収斂性。外に向かって広がっていく味わい。口中の位置は下位。
これと言った特別な印象はないけれど、過不足感のない、よくできたリースリングではないかと思いました。
きゅうりの梅汁和え
きゅうりは熊本産。さっぱりとして爽やかなアペリティフ。
ワインとの相性はまずまず(マリアージュ点6.5/10)。
枝豆
奈良県宇陀市産の枝豆。
ワインとの相性は宜しいです(マリアージュ点7/10)。
黒豚ひき肉とナスとしめじのトマト煮込み
黒豚はいつもの六白。ナスもしめじも奈良からのお取り寄せ。
ワインとの相性は素晴らしい(マリアージュ点7.5/10)。ワインの酸味はトマトの酸味と合い、口中での位置は豚肉と合っているようです。
飲んだ日:2015.8.13
入手日:2015.3.2
購入店:伊勢丹催事場
輸入者:センチュリートレーディングカンパニー
容量:750ml
購入価格:\2,916
品種:Riesling 100%
アルコール度数:12.0%
甘さ:辛口(若干甘みも)
私達のお好み度: B++ (最高A++、最低C)
飲み頃度:今美味しい。このまま深く沈まないなら3年くらいは美味しいでしょう。
Rebuy:Yes
Not special but just enough!

















