一〇時三五分。状態は五分前と大して変わっていない、あいも変わらず神経を磨り減ら
す沈黙が続いている。しかし三〇秒後、突然に変わった。某毒舌家
調でいうなら、
「ドライアイスの鑢を孕んだその静寂は、たとえ美女の熱き想いを唇に乗せてさえも消え
るとは思われなかった。しかし既に次の幕は上がり、舞台は動き始める。勇敢な王子も可
憐な姫もたとえ誰であろうとその静寂を何時誰が壊すのか知らない・・・・・舞台裏から
覗いている悪魔以外は」
と、成るところである。
トントン、と扉を叩く音がして、返事も聞かずにいきなり扉が開く。トイレの扉だ。
すぐに響が応対に飛んでいった。おちょこを放り出し、文字通り飛んでいったのである。
「たぶん、百目禁制人か緑色怒声人だぜ」
「みゃあ」
八足歌聖人かも。って、朝からの異変で既に慣れたせいか二人とも動じていない。
す沈黙が続いている。しかし三〇秒後、突然に変わった。某毒舌家
調でいうなら、
「ドライアイスの鑢を孕んだその静寂は、たとえ美女の熱き想いを唇に乗せてさえも消え
るとは思われなかった。しかし既に次の幕は上がり、舞台は動き始める。勇敢な王子も可
憐な姫もたとえ誰であろうとその静寂を何時誰が壊すのか知らない・・・・・舞台裏から
覗いている悪魔以外は」
と、成るところである。
トントン、と扉を叩く音がして、返事も聞かずにいきなり扉が開く。トイレの扉だ。
すぐに響が応対に飛んでいった。おちょこを放り出し、文字通り飛んでいったのである。
「たぶん、百目禁制人か緑色怒声人だぜ」
「みゃあ」
八足歌聖人かも。って、朝からの異変で既に慣れたせいか二人とも動じていない。




