明日は・・・ | イタリア専門の旅行会社発、世界遺産に触れる海外旅行

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● 明日は・・・

こんにちは。内山奈美です。

明日1月27日は国際ホロコースト記念日です。



ユダヤ人の3分の1、そして無数のマイノリティーの人々が殺害されたホロコーストを再確認し、

憎悪、敵対感情、人種差別、偏見がもつ危険性を永遠に人々に警告することを目的として、


アウシュビッツが解放されたこの日が、ホロコースト犠牲者を想起する国際デー、と定められました。



写真はドイツのベルリン家族旅行の際に訪れた、虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(Denkmal für die ermordeten Juden Europas)。



犠牲者の墓標の象徴である、大きさも高さも様々な暗灰色の石がひたすら並ぶ空間。

息子の背より低い石もあれば、夫の背を遥かに超える高さの石に囲まれ視界が遮られる所も。写真ではわかりづらいですが地面も奇妙に隆起していて。不安な気持ちにかられます。



当日はいかにも冬のヨーロッパらしいどんよりしたお天気。湿気が多いからでしょうか、石肌に水滴がいく筋も涙のように流れていました。



花を手向けていた方々。犠牲者のご遺族でしょうか。信じられないことに、その近くで石の上に乗って自撮りしていたバカップルがおり。すぐ注意されていました(当たり前)。



写真下はつまづきの石。犠牲者情報が記されたプレートで、収容所移送前に住んでらした場所に埋め込まれています。

観光地の歩道で見かけたこれはそれぞれ1906、1908、1931、1941生まれで全て同じ苗字ですので恐らく家族でしょう。全員1943年、収容所に送られてます。



悲惨な歴史を忘れず、二度と繰り返さないためにこの日が定められたはず。まだあの出来事から1世紀も経ってません。

なのに世界は真逆に行っているような。この日が定められた経緯と意味を、改めて深く考える必要があると思います。


イタリアでは幼稚園児も学ぶホロコースト記念日について


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