イタリア人とおしゃべりする時の注意点 | イタリア専門の旅行会社発、世界遺産に触れる海外旅行

イタリア専門の旅行会社発、世界遺産に触れる海外旅行

イタリアの世界遺産、人、文化、自然に触れるあなたならではの海外旅行をお手伝いする南イタリア、プーリア州の旅行会社です。観光ガイド他、ツアーや旅行プランのコーディネート、宿泊や送迎手配等してます。ブログで世界遺産のアルベロベッロやマテーラ情報等を綴ってます。

● イタリア人とおしゃべりする時の注意点

こんにちは。内山奈美です。

前回の続き。友人のお誕生会のお食事後は居間に場所を移し、話し込む体制に入ります。イタリアはここからが長い!



このメンバーでのおしゃべりはくだらない話も多いですが・・・というかほとんど毎回くだらない話ですが・・・たまにまじめな話をすることもあります。

この日の議題(?)は同性婚カップルが親になる権利。



カトリックが95%を占めるイタリア。カトリックで罪とされる、同性愛に批判的な人も少なくありません。

それでも2016年、同性婚が合法化され、ミラノやローマのような大都市の市長を中心に、役所制度を同性婚カップルが親になる場合にも合うよう、変える動きが進んでました。



でも今月、昨年発足した伝統的家族観に基づく右派政権の元、それが後退する動きが起こったのです。これについて

「合意の元、大人同士が同性婚するのはいいけれど、同性カップルが子供を持つのは反対。子供が混乱すると思う」

「子供を育てるのに異性婚か同性婚かは関係ない。子供を持つ資格ないような異性婚カップルも、掃いて捨てる程いる」

「愛し合う者同士、一緒に暮らすだけじゃダメなの?」

等、友人間どころか夫婦間でも様々な意見が飛び交います。


(家族を形成するのは愛、と書かれたシャツを着た子)

イタリア人ってこういうデリケートな話題も、ホームパーティーのような何でもない機会に、普通に話題に上ります。

そして例え意見が正反対でも、そのうち殴り合いになるのでは?と心配になるほど熱く意見を戦わせても、その後は、チャオ!といつも通り笑顔で頬キスを交わして終了です^^


(イタリアの街で必ず見かける議論中のおっちゃん達)

むしろ異なる意見を戦わせるのが楽しみなのかも。例えば行きつけの郷土料理レストランのオーナーは、夫と支持政党が違うことを承知の上で毎回、議論を吹っかけてきます^^;


(厨房はスタッフ任せで政治談議に熱が入るオーナー^^;)

ナミはどう思う?日本ではどう?と質問されることも多いです。賛成・反対・中道、様々な考えがあるのは当然ですが

いずれにしても、何も言わない人には「何を考えているのかわからない・話がいがない」とイタリア人は思うみたい。


(一緒に食べながら政治談議に熱が入るオーナー^^;)

日本には「口は禍の元」「忖度」なんて言葉もありますが。それだとここではつまらない人認定されるかも。

たまに、えええ?それ本気で言ってるの??と耳を疑うようなとんでもないことやトンチンカンなことを、堂々と言うイタリア人(保護者会に多し)もいますけれどね^^;

普段も観光名所だけでなく文化や風習、アート、スポーツ等、イタリアの様々な話題を交えて通訳ガイドしています


プーリア各地、世界遺産アルベロベッロやカステル・デル・モンテ城、マテーラの通訳観光ガイド、送迎や宿泊等ご提供

世界遺産、人、伝統文化、自然の絶景に触れるあなたならではの旅、マイペースで思う存分「質」にこだわる旅をご案内