コロナウイルスの移動制限中、イタリアのフラッシュモブに参加した時の出来事 | イタリア専門の旅行会社発、世界遺産に触れる海外旅行

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● コロナウイルスの移動制限中、イタリアのフラッシュモブに参加した時の出来事

こんにちは。内山奈美です。

先日、バルコニーから音楽と拍手を送る、イタリアのフラッシュモブについてお便りしました。

これとは別に毎日21時、バルコニーから灯りを照らしあうフラッシュモブもあります。先週、私も家族で参加しました。


(写真がボケボケでスミマセン)

ちょうど1階上のご近所さんもいらしたのでおしゃべりしたり、バルコニーで元気にはしゃぐ息子のビデオを撮って、先生に送ったり、向かいのバルコニーの人と灯りを振り合ったり・・・

イタリア人は、人と繋がっていたい、というものすごく基本的な欲求が強い人々。とても人間的でステキなことだと思います。


(イタリア紙よりお借りしたお写真)

その内、誰からともなくイタリア国歌を歌い始めました。同じ時間を共有した人々が加わってだんだん歌声が大きくなり、手拍子も加わって。何だか涙腺が熱くなりました。

今までイタリア人が自発的に国歌斉唱したのって私の記憶では

サッカーの国際試合に勝利した時(だけ)です^^;

ちなみにイタリア国歌はこちら。明るくて元気が出る曲調です♪



イタリアでは、政治でもファッションでも自分の意見や好みがはっきりあり、それを空気を読まず、忖度もせず、ディスカッションしたり抗議したりして、表現し、行動する人が多いです。

それは民主主義国家なのですから正常な姿ですし、独自の歴史と文化を持った各都市国家が、僅か150年程前に統一されたのがイタリアですから、色々な考えの人がいるのがむしろ当たり前。

お上が決めたからって右へ倣えとはならないどころか、お上が言うことはまず疑ってかかる、それがイタリア人だと思います^^;

そのイタリアで与党も野党も協力し、皆が首相令に従って既に10日以上も家にいる・・・イタリア生活で初の体験です。

ドイツのメルケル首相は「第2次世界大戦以来の試練」と演説し、アメリカのトランプ大統領は国防生産法を発動しましたね。世界史に残るくらい大きな試練なのでしょう。


(お向かいの窓にあったカワイイ絵、ウィルスにXがついています)

地球の裏側へもカンタンに海外旅行できて、人も物も世界中を行き来している今、どの国だって無関係でいられるわけがない

上から目線&色眼鏡で他国の状況を決めつけたり、他を攻撃したり、責任をなすりつけ合ったりしては状況は悪くなるばかり

今1番大事なのは皆で協力して被害を食い止めること

と一人一人が納得して行動しているのがよく分かります。



元々、第二の故郷イタリアを愛していましたが、コロナウイルスで色々な状況が変わった今、これまで以上に南イタリア、プーリアの良さ、いざという時のイタリア人の強さに気づかされる毎日です。


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