レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -581ページ目

連続性視覚刺激過多抑制欠乏症

身震いがする。

これはいかん。禁断症状ではあるまいか。

毎度の事ながら、徐々に本の山が高くなってきている。

僕は腕組みをして、積み上げられた彼らをみた。

収穫の時はきた、と彼らが語りかけてくる。

にも関わらず、僕は彼らを眺めるばかりだ。

今回は、読むスピードと

読みたい本の出現のバランスという問題ではない。

どうにも本を読む時間がとれない。

こうしてブログにかける時間を削ればよいのだろうが、

それはそれで寂しい。

本音をいえば、仕事時間の短縮化が望ましい。

それで四方八方うまく収まる。

そんな訳ないか。



ところで「もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌倉」

という本をご存知だろうか?


もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵/椎名 誠

¥1,631
Amazon.co.jp



30年程前に出された本で、著者は椎名誠。

主人公は、「本の雑誌」発行人目黒考二。

この目黒考二、活字なしには生きていけない。



因みに目黒考二は「群一郎」「北上次郎」「藤代三郎」の別名を持つ。

著書のジャンルごとにペンネームを使い分けていたが、

自ら使い分けに混乱をきたし、今は使っていないようだ。

群一郎の「群」は社員だった群ようこの作家デビューに際して贈られた。

勿論、群ようこを発掘したのは目黒考二。



目黒考二を、味噌倉監禁に成功した椎名誠は、

彼の禁断症状を楽しみ、

チラシの端切れを、味噌倉に放り込む。

・・・みたいな、作品だ。

どこまでが本当で、

どこからフィクションなのか、

解説で目黒考二が語っている。


それにしても、ちょっと笑えないかも・・


恐らく、同症候群と思われる人物で、

一番身近なのは家内だ。

常に本がついてまわっているように見える。

見えない糸でつながれているとはこの事だろうか。

彼女が本を読んでいる最中に、

「お茶がほしい」なんて迂闊に言おうものなら、

鉄瓶ごと飛んでくる。


それから、店のスタッフ。

通販受注品の検品をしている内に、

完璧に読み込む態勢に入っている。

その目を見ると僕はカエルのようになる。


マジックの如く衣服や鞄のアチコチから

本を取り出してくる知人もいる。

チャララララ~と歌ってしまいそうになる。


ブログをするようになって、

どうやら活字中毒者というのは、

おびただしく存在すると確信するようになった。

僕はそこまではいかないと思っていたのだか、

ふと最近、目に入る活字を

猛烈な早さで読んでいる自分に気がついた。

不動産屋のチラシであろうが、

学習塾案内のダイレクトメールであろうが、

無意識に読んでいる。

そんな時間があるなら、本を読めよ!と自分でも思う。


ひょっとすると、作中にある「連続性視覚刺激過多抑制欠乏症」

という症候群が本当にあるのではないか、と思う今日この頃だ。

チャララララ~


ペタしてね