レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -579ページ目

答えは自分の中にある

長男がご機嫌で帰ってきた。

入試の為、明日から2日間、

在校生は休みだそうだ。

僕は、試験と聞いただけで、

全身の毛が立つほどゾッとする。

類人猿でなくてよかった。

それをごまかし、ごまかし社会に出た。

そして、やっと試験というものから解放されたと安堵していたが、

世の中、そう甘くはない。

サラリーマン時代には、

いくつかの資格取得を強要された。

しかし、僕が受かる程度の資格を取ったところで、

何の役に立つのだろう?と思う。


思いもしなかったのだが、

剣道の昇段審査なんて、一生かかっても終わらない。

段位なんてどうでもいいや、と思っていたが、

稽古を積むうちに、少しずつ心の持ち方も変わってくる。

おかしなもので、

多少なりとも心技体と言われるものは、鍛えられているのだろうか?

ここは一つ試してみるか、という事で審査を受ける事になる。

仕事を独立してからは時間がままならなかったり、

若干体調を崩したりで、何年も剣道から遠のいていた。

二男が中学の剣道部に入り、その様子を見ていて、

僕は本気でまた竹刀を握ろうと思った。

そして、稽古場所を考えた時、店に好都合な場所がある事に気がついた。

ここなら時間を気にしなくてもよい。

二男という相手もいる。


久しぶりに面をかぶった時、懐かしいにおいがした。

昔ほど体も動かないし、技量も落ちていたが、

心はとても晴々していた。

空気が澄み、まわりが輝いて見えた。

毎日、必死に稽古をしていた頃は、

そんな気持ちになったことはなかった。

いつも足をとられ、もがいている自分がいた。

きっと何かに追いかけられるように稽古をしていたのだろう。


同じ雨でも空を覆い隠し、

全てを土に返してしまいそうな雨もあれば、

キラキラ光り輝き、命を育む雨もある。

物事をどうとらえ、どう生きるかは、自分自身の問題だ。


僕に剣道再開のきっかけを与えてくれた二男、

それを応援してくれる家族に感謝!



    雨をみたかい



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