レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -512ページ目

思案する一日

一昨日の雷雨は洒落にならなかった。

店前の道路は、ちょっとした川のようになり、

あわや浸水か、という所まで水かさが増した。

おかしな場所から雨漏りも起こり、

等身大厚紙製の自立POPがその被害を受けた。

雨漏りはすぐに収まったが、

バケツをひっくり返したような勢いだった。

商品を置いていない場所だったので、

不幸中の幸いだった。

その上、数時間ほど停電に見舞われ、

仕事にならない状況だった。

昨日も夕方近くから、結構な雷雨があり、

僕は大きな溜息と共に空模様を眺めた。

店は半世紀ほど前に建てられた倉庫なので、

雨漏りが一番心配かも・・・

数ヶ月前、屋根修理と樋修理は終わっているので安心していたのだが、

自然の力、恐るべし。

過去に何度か雨漏りにより、

相当の本がお釈迦になっている事を思うと

だんだん不安になってくる。

思うように本が集まらなくなっている昨今、

これ以上の被害は避けたい。


ところで、どうしてこんなに本が集まりにくくなったのだろう?と、思う。

僕の町には、古本屋と呼べるのは、うち一軒だけ。

謂わば、競合店というものがない。

うちは住宅地の片隅にぶら下がるような場所にある。

角地なのだが、交差している道路は

どちらも抜け道的に利用されているにすぎない。

人目につきにくと言えばつきにくい。

余りにも立地が悪いのか?

または、本たちは隣町の大手チェーンに集中しているのだろうか?

それとも、ネットでの買取りに流れているのだろうか?

僕も買取り用のホームページをあげているが、

お世辞にも思うほど効果があるとは言えない。

今は、ブログでお世話になっている方々と

昔からうちを利用して下さっている方々からの支えで

辛うじて在庫が確保できているようなものだ。

この状況にいつまでも甘えていてはいけないと思うものの、

一向にうまい手立てを思いつかない。

昨夜と今日、片っ端から本の買取りサイトを見てまわっているが、

おおかた似たり寄ったりだ。

にも関わらず、お客様からの声として、

たくさんの買取り例をあげている所も多い。

どこにも負けない高価買取りや

送付用段ボール箱をサービスで送りますという事を謳っている。

本のコード(ISBNコードという)を入力して送信すると

その場で買取りの見積もりが出来るというサイトも、そこそこ発見した。

一応の目安という事だろうが、

その場で見積もりが出るというのは、やはり安心なのだろか?

うちはスピード査定なんて器用な事も出来ない。

単にモノを扱うようにして、処理できないのだ。

きっと、商売には不向きなのだろう。

全く困った人間だと自分でも思う。

そんな旧態依然とした事をしていると、

遅かれ早かれ行き詰まってしまうと思う。

この記事をお読みになっているみなさんは、

本をお売りになる時、

何を基準に店を選ばれているのか?

或いは、「ネットで買取り」というようなものをご利用なさるのだろうか?

その場合、やはり送付前に見積もり額がでる方が、よいのだろうか?

買取り値は高いに越したことはないだろうが、それが100%決め手なのだろうか?


今の場所に移転する前は、店頭買取りは潤沢にあり、

まさかそんな事を真剣に考える事になるなんて思ってもみなかった。

誰しも試行錯誤しながら、前に進んで行っているのだ。

ここで、へたるわけにもゆくまい。

流れゆく雲を眺めながら思案する1日だった。


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