レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -510ページ目

感謝の日々

今日は、昼からどんどん気温があがり、

在庫整理中、熱気で頭がぼぉ~としてきた。

何となく身の危険を感じ、夕方には作業を中断し

事務所で涼みながら、ごそごそ作業をした。

日が暮れ、シャッターを下ろしていると、

心なしか涼しい風を感じた。

と、唐突に散髪に行きたくなった。

雑草のように伸びた髪を、

バサッと切ってもらった時のあの清々しさを思った。

つまらない煩悩雑念を

髪と共に両断してもらえるような気さえする。

そう思うと同時に、

僕の足はすでに散髪屋に向かっていた。


僕が最後の客だったようで、

散髪を終えてからも、マスターとの雑談は止まらない。

マスターも無類の本好きで、

最近読んだ本の事も、面白おかしく語り合う。

加えて今日は、本が集まりにくくなった事、

地元に成穂堂ありきと言われるまで頑張るという事、

云々問わずここにも「本、買取ります」POPを貼りにくる、

ついては、マスターを成穂堂買取り促進大使に任命すると、

声高らかに宣言した。

マスターは、「ハイハイ」と言いながら、

ビニールバッグに一抱え程の単行本を入れてくれた。

この散髪屋、何度かブログに書いたが、

ミニミニ図書館のような一角がある。

マスターが読んだ本や、常連さんが持ち込んだ本で

蔵書が器用に回転している。

その予備軍的な本たちを分けてくれたようだ。

おかしな輩もいるのだろうが、

これがこの町の人柄なのかも知れない。

未だに、無人の野菜販売所があるくらいだから、

町自体が牧歌的なのだろう。



「人は独りなのですよ。生まれる時も独り、去り行く時も独り。

でもね、独りじゃ寂しくて生きていけやしない。

だから、みんな寄り添って、分けあって生きていくのですよ。

それを忘れちゃいけません」



どこで、聞いた言葉か忘れたが、

僕はそんな言葉を思い出していた。

手を合わせ感謝する事を忘れず、生きていかなくては・・・


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