虹とスニーカーの頃
昨日からの雨は今日も降り続いている。
外気は意外なほど冷たい。
秋雨前線が通過しようとしているのか・・・
いずれにしても寒い冬がやってくる。
日暮れも恐ろしく早くなりつつある。
僕のエネルギー源は太陽電池みたいな感がある。
「もうダメだもんね」と、ついつい呟いてしまう。
どうも冬は苦手である。
秋は過ごしやすいが、冬へと向かう空気がどうにも寂しい。
そして、秋雨という言葉を聞くと、
シベリア高気圧を連想してしまう。
いかにも「寒いぞ~」という雰囲気満載の気団だ。
そして、シベリアといえば、すぐにこのメロディーが頭をよぎる。
ところで梅雨のない北海道でも秋雨はあるというのをご存知だろうか。
大阪出身の僕は知らなかった。
これは、秋雨の場合は前線を作るシベリア高気圧や移動性高気圧が
はじめからしっかりと勢力を保っているかららしい。
また、梅雨の雨量は西や南に行くほど多くなるのに対して、
秋雨の雨量は北や東に行くほど多くなるらしい。
そんな事はどうでもいいか。
まあ兎に角、季節は日々、確実に冬に向かっているという事だ。
そんなうら寂しい気持ちを抱いたまま、
僕は店の様子を見に行った。
それもわざわざ日が落ちてから。
今日は休業日なのだが、あまりに雨がやまない為
雨漏りが気になってきたのだ。
店に着くと案の定2箇所から、
ポタリポタリと規則正しく滴がたれていた。
先日の台風以来、屋根のどこかに問題が起きているらしい。
滴は、幸い商品のない所に落ちてくるので、
バケツを置いておけばことは足りる。
どうでなくても、ひとりぽっちの寂しいウサギのような気持ちなのに
バケツに落ちる滴の音を聞くと、なんだか虚しさまで加わりそうだ。
そこへ、携帯電話が鳴った。
着信を見ると、二男からだった。
「おとーしゃん。今、クラブから戻ってんな。手伝いにいこか」
と、明るい声が響いた。
「適当にするから大丈夫」と言ったのだが、
暫らくして二男がニコニコしながらやって来た。
家内からの電話で、
二男の通学用のスニーカーが傷んだので、
代わりを買ってやってほしいという事だった。
そういう事だったのか。
あれだけお気に入りの白いスニーカーだったのに・・・
しかも、代金は僕の小遣いから出て行くのか・・・
油断も隙もありゃしない。
仕方なく、二男を車に乗せて、幹線道路にある靴屋さんに行った。
僕は「よいか兎に角、安いものを選べ」
と、口をすっぱくして二男に言った。
二男はニッコリするだけ。
暫らく物色をしていた二男が、
ハイカットのバスケシューズを手に取った。
値札を見ると¥3,990だった。
中学生如きに約¥4,000ものシューズは勿体ない。
しかも通学用じゃないか。
貧乏くさいといわれようがどうしようが、
もう体育館シューズでいいじゃないかと思ってしまう。
値札は50%OFFの赤札だった。

「げっ、半額で¥4,000もするのか。布地なのに。それはあかんで」
と、二男に言ったのだが
「大切に履くから買っておくれ。
店、1人で寂しいやろ。
ウサギは寂しいと生きていけないねんな」と。
家内の入れ知恵だ。
僕は、1人でいると、孤独なウサギのように、ショボショボになる。
傍からみても、子供より始末に終えない。
しかし、スニーカー類の値段というのはどのあたりが平均なのだろう?
¥4,000というのは、普通? それとも安価?
僕は、溜息をついてそのバスケシューズをカウンターに持っていった。
スタッフの方が「¥1,495頂きます」と、言った。
僕は、目が点になった。
「間違いじゃないですか?」と聞くと、
「改装売り尽くしで¥1,000引きの上にさらに値引きがあり、
こういう値段になるんです。滅茶苦茶お安いでしょ」という事だった。
訳が分からないが、安いのはいい事だ。
二男には「おかーさんには、黙っておくように」
と、言い聞かせて先に自宅に帰した。
僕が自宅に戻ると、直ぐに家内が
「靴屋さんの改装売り尽くし、いつまで?
この土曜日に行ってみよか」と。
二男よ、あのスニーカーはもう捨てたかい?

外気は意外なほど冷たい。
秋雨前線が通過しようとしているのか・・・
いずれにしても寒い冬がやってくる。
日暮れも恐ろしく早くなりつつある。
僕のエネルギー源は太陽電池みたいな感がある。
「もうダメだもんね」と、ついつい呟いてしまう。
どうも冬は苦手である。
秋は過ごしやすいが、冬へと向かう空気がどうにも寂しい。
そして、秋雨という言葉を聞くと、
シベリア高気圧を連想してしまう。
いかにも「寒いぞ~」という雰囲気満載の気団だ。
そして、シベリアといえば、すぐにこのメロディーが頭をよぎる。
ところで梅雨のない北海道でも秋雨はあるというのをご存知だろうか。
大阪出身の僕は知らなかった。
これは、秋雨の場合は前線を作るシベリア高気圧や移動性高気圧が
はじめからしっかりと勢力を保っているかららしい。
また、梅雨の雨量は西や南に行くほど多くなるのに対して、
秋雨の雨量は北や東に行くほど多くなるらしい。
そんな事はどうでもいいか。
まあ兎に角、季節は日々、確実に冬に向かっているという事だ。
そんなうら寂しい気持ちを抱いたまま、
僕は店の様子を見に行った。
それもわざわざ日が落ちてから。
今日は休業日なのだが、あまりに雨がやまない為
雨漏りが気になってきたのだ。
店に着くと案の定2箇所から、
ポタリポタリと規則正しく滴がたれていた。
先日の台風以来、屋根のどこかに問題が起きているらしい。
滴は、幸い商品のない所に落ちてくるので、
バケツを置いておけばことは足りる。
どうでなくても、ひとりぽっちの寂しいウサギのような気持ちなのに
バケツに落ちる滴の音を聞くと、なんだか虚しさまで加わりそうだ。
そこへ、携帯電話が鳴った。
着信を見ると、二男からだった。
「おとーしゃん。今、クラブから戻ってんな。手伝いにいこか」
と、明るい声が響いた。
「適当にするから大丈夫」と言ったのだが、
暫らくして二男がニコニコしながらやって来た。
家内からの電話で、
二男の通学用のスニーカーが傷んだので、
代わりを買ってやってほしいという事だった。
そういう事だったのか。
あれだけお気に入りの白いスニーカーだったのに・・・
しかも、代金は僕の小遣いから出て行くのか・・・
油断も隙もありゃしない。
仕方なく、二男を車に乗せて、幹線道路にある靴屋さんに行った。
僕は「よいか兎に角、安いものを選べ」
と、口をすっぱくして二男に言った。
二男はニッコリするだけ。
暫らく物色をしていた二男が、
ハイカットのバスケシューズを手に取った。
値札を見ると¥3,990だった。
中学生如きに約¥4,000ものシューズは勿体ない。
しかも通学用じゃないか。
貧乏くさいといわれようがどうしようが、
もう体育館シューズでいいじゃないかと思ってしまう。
値札は50%OFFの赤札だった。

「げっ、半額で¥4,000もするのか。布地なのに。それはあかんで」
と、二男に言ったのだが
「大切に履くから買っておくれ。
店、1人で寂しいやろ。
ウサギは寂しいと生きていけないねんな」と。
家内の入れ知恵だ。
僕は、1人でいると、孤独なウサギのように、ショボショボになる。
傍からみても、子供より始末に終えない。
しかし、スニーカー類の値段というのはどのあたりが平均なのだろう?
¥4,000というのは、普通? それとも安価?
僕は、溜息をついてそのバスケシューズをカウンターに持っていった。
スタッフの方が「¥1,495頂きます」と、言った。
僕は、目が点になった。
「間違いじゃないですか?」と聞くと、
「改装売り尽くしで¥1,000引きの上にさらに値引きがあり、
こういう値段になるんです。滅茶苦茶お安いでしょ」という事だった。
訳が分からないが、安いのはいい事だ。
二男には「おかーさんには、黙っておくように」
と、言い聞かせて先に自宅に帰した。
僕が自宅に戻ると、直ぐに家内が
「靴屋さんの改装売り尽くし、いつまで?
この土曜日に行ってみよか」と。
二男よ、あのスニーカーはもう捨てたかい?
